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新築 のクロスが下手?!隙間ができる原因・理由や対処法は?修復・手直しは可能?

新築の家を購入したのに、クロスに隙間が生じていたり、クロスがボコボコになっていたりしたら、がっかりしてしまうことでしょう。ですが、新築クロスが下手なのは、施工に問題があるからだけではありません。自然現象である可能性もあります。

この記事では、新築なのにクロスが下手な理由をはじめ、新築クロスに隙間が生じる理由や新築クロス施工の不具合の原因、新築クロスが下手な場合の適切な対処法や新築クロスが下手な場合の補修と手直しについて、詳しくご紹介いたします。

新築なのにクロスが下手?!

新築で家を建てたはずなのに、クロスがきちんと貼られていないとがっかりすることでしょう。クロスは毎日目につくところですし、しっかり貼られていないと不安にもなるのではないでしょうか?

新築なのに隙間が生じたり、剥がれてきたりすると、このまま放置していると悪化するのでは?とも思うでしょう。しかし、新築の場合、施工に問題があることもありますが、クロスが下手なのではなく、自然現象として起こるものもあります。

一概にクロスが下手とは言い切れないのが、新築のクロス問題の難しいところです。

新築クロスに隙間が生じる理由

新築クロスに隙間があると、見た目が美しくないため、気になって仕方がないことでしょう。ですが、新築クロスの隙間が生じてしまうのは、クロスの施工が下手なのではなく、新築の家ではよく起こる現象のひとつです。

なぜ、新築クロスの隙間が生じてしまうかというと、家を建てるのに使用している木材の水分の量に変化があり、その度にクロスが伸縮するためです。クロスは湿度や温度で伸縮するようにできています。クロスが伸縮するということは、ずっと隙間が開きっぱなしというわけではありません。時間が経つにつれて、木材の水分量も安定してきますし、それに合わせてクロスの伸縮も安定してきます。およそ2、3年経つと、クロスの隙間も気にならなくなってくるでしょう。

新築クロスの隙間がどうしても気になる場合には、待つのではなく、コーキング剤で補修をするという方法もあります。コーキング剤での補修は、自分ですることもできますが、クロスの保証期間内であれば、家を建てたときのハウスメーカーや工務店に依頼して、補修してもらうとよいでしょう。

新築クロス施工の不具合の原因

新築でクロスを施工したときに、クロス施工の不具合を感じた場合、このままにすべきではないと多くの方が思うことでしょう。たとえば、新築クロスが盛り上がって見えたり、実際に盛り上がってしまっていたり、隙間が開いていたりなどがこれにあたります。

ですが、新築クロス施工の不具合の原因には、それぞれ異なった理由が存在しており、施工が問題であるケースと自然現象であるケースの2種類があります。

新築クロス施工の不具合と原因には、以下の4点があります。

  • 新築クロスがボコボコになっている
  • 新築クロスに隙間が開いている
  • 新築クロスが剥がれている
  • 新築クロスがひび割れている

それでは、新築クロス施工の不具合と原因について、それぞれ詳しく見ていきましょう。

新築クロスがボコボコになっている

新築クロスがボコボコになっている場合は、2つのケースが考えられます。

1つ目は光の加減で新築クロスがボコボコに見える場合です。これは光の反射が原因であるため、実際にクロスを触ってみると、ボコボコではなく、平らになっています。光の反射でボコボコに見えているだけの場合は、新築クロスに不具合があるわけではなく、そのままにしていて問題のないものです。

2つ目は下地材であるパテが均一に塗られていないことによって、ボコボコが生じている場合です。これは施工に問題があり、単純に新築クロスが下手である状態といえます。

この状態の場合は、触っても平らになっておらず、見た目同様、ボコボコの感触があります。これはそのままにしておいても直ることはないので、業者に依頼して修理をしてもらわなければなりません。

新築クロスがボコボコに見える場合には、見るだけでなく、実際に触ってみて、新築クロスがボコボコしているかを確認して、原因を見極めることが大切です。

新築クロスに隙間が生じている

新築クロスの不具合としてよく問題になるのが、新築なのにクロスに隙間が生じることです。

これは「新築クロスに隙間が生じる理由」でも先述している通り、家を建てるときに使用した木材とクロスの性質によるものであり、新築クロスが下手というわけではありません。

どんな新築の家でも生じる現象であり、およそ2、3年経てば、自然と気にならなくなるものなので、そのままにしていても特に問題はありません。

新築クロスが剥がれている

新築クロスが剥がれる場合、クロスを施工したときに空気をしっかり抜いていないことが原因です。

空気がしっかり抜かれていないということは、クロスが剥がれる前にクロス内にふくらみがあったということです。

クロスが剥がれる前のふくらみの段階で正しい修理を行うことが大切です。

新築クロスがひび割れている

新築クロスがひび割れてくることがあります。これは、クロスを施工するときにクロスに切り込みを入れすぎたことが原因です。

窓枠などの角に起こりやすいといった特徴があります。施工に問題があるため、そのままにしておかずに、必ず修理するようにしましょう。

新築クロスが下手な場合の適切な対処法

新築クロスが下手な場合、せっかく、新築を購入しているのにそのままにしておくことはできないでしょう。

新築クロスが下手な理由が施工にある場合には、正しい修理方法で修理をすることが大切です。ですが、施工に問題がない場合は、そのままにしておいても時間が解決してくれます。

新築クロスが下手な場合の適切な対処法は、新築クロスが下手な理由によって異なるため、それぞれにあった対処法を取るようにしましょう。

新築クロスが下手な場合の補修 と手直し

新築クロスが下手な場合、家を建てたときのクロスの施工に問題がある場合と自然現象の場合があります。

どちらの場合でも補修と手直しをすることは可能です。ですから、新築クロスが下手な場合の補修と手直しの方法を知っておけば、新築クロスが下手でも対処のしようがあります。

新築気クロスが下手な場合の補修と手直しには、以下の5つの方法があります。

  • 新築クロスに隙間が生じているケース①家を建てたハウスメーカーや工務店に相談をする
  • 新築クロスに隙間が生じているケース②プロに修理してもらう
  • 新築クロスに隙間が生じているケース③自分で対処する
  • 新築クロスがボコボコになっているケース①施工に過失がないとき
  • 新築クロスがボコボコになっているケース②施工に過失があるとき

それでは、新築クロスが下手な場合の補修と手直しについて、それぞれ詳しく見ていきましょう。

新築クロスに隙間が生じているケース①家を建てたハウスメーカーや工務店に相談をする

新築クロスに隙間が生じて気になる場合には、家を建てたハウスメーカーや工務店にまず相談するようにしましょう。

そのままにしておいても、およそ2、3年が経った頃には、落ち着くことも多いので、相談して判断を仰ぐのも大切です。

ただクロスに関する保証期間は2年程度であることが多いので、気になるようであれば、保証期間内に修理をしてもらった方がよいでしょう。

新築クロスに隙間が生じているケース②プロに修理してもらう

家を建てたハウスメーカーや工務店のクロス保証期間内であれば、家を建てたハウスメーカー工務店に補修を依頼しましょう。

ですが、保証期間内をすぎてから症状が出てしまった場合には、クロスの補修を別途、業者に依頼する必要があります。

新築クロスの隙間の補修であれば、5,000~15,000円程度であることが多くはありますが、必ず相見積もりを取るようにしましょう。相見積もりを取ることで、安い業者に依頼することが可能です。

新築クロスに隙間が生じているケース③自分で対処する

新築クロスに隙間が生じている場合は、プロに修理してもらうのが妥当です。ですが、ハウスメーカーや工務店のクロスの保証期間が過ぎている場合には、自分で対処する方法もあります。

「自分でクロスの修理なんてできるだろうか……?」と不安に思う方もいらっしゃることでしょう。しかしながら、クロスの修理をするのは、それほど難しいことでないため、自分で修理する方もいらっしゃいます。

自分でクロスを修理する場合には、ホームセンターなどで以下の道具を購入してきましょう。

  • 水性のコーキング剤
  • 養生テープ
  • ハサミ
  • カッターナイフ
  • 歯ブラシ
  • 雑巾またはタオルまたはスポンジ

必要な道具をそろえたら、さっそく、クロスの修理をしていきます。

気になる新築クロスの隙間を自分で修理する方法とは?

新築クロスの隙間を自分で修理する場合には、必要な道具をそろえたら、すぐに修理をスタートできます。

新築クロスの隙間ができている部分が湿気ていないか確認し、養生テープとハサミを使用して、コーキングする部分を挟み込むように貼ります。このとき、養生テープがきちんとまっすぐになっていることを確認しましょう。養生テープが曲がっていたり、幅が異なっていたりすると、仕上がりが美しくありません。

養生テープを貼り終わったら、コーキング剤を開封します。このとき、コーキング剤の口を必ず斜めに切りましょう。コーキング剤の口を切るときは、ハサミまたはカッターナイフを使用します。

コーキング剤を開封したら、次はいよいよ本番です。養生テープを貼った隙間、つまり新築クロスに生じている隙間部分にコーキング剤で埋めていきます。コーキング剤で埋めただけの状態では、コーキング剤が盛り上がってしまっているので、コーキング剤をならしていく必要があります。

コーキング剤をならす場合には、歯ブラシの持ち手の部分を使用するとキレイにならすことが可能です。歯ブラシがなければ、指でならしても問題はありません。

しっかりとコーキング剤をならしたら、かたく絞った雑巾またはタオル、スポンジなどで余分なコーキング剤を拭き取りましょう。

コーキング剤を拭き取り終わったら、養生テープを慎重に剥がしていきます。養生テープを剥がすときには、コーキング剤が固まる前までに行うことが大切です。コーキング剤が固まってしまうと、養生テープをキレイに剥がすことができません。

あとは、コーキング剤がしっかりと固まったら完成です。

新築クロスがボコボコになっているケース①施工に過失がないとき

新築クロスがボコボコになっているケースで、施工に過失がないのは、触ったら平で見た目がボコボコしているときです。

見た目のボコボコは光の反射で見えるため、そのままにしておいて問題がありません。特に補修は必要ないでしょう。

新築クロスがボコボコになっているケース②施工に過失があるとき

新築クロスがボコボコになっているケースで、施工に過失があるのは、触ってもクロスがボコボコしているときです。

パテと呼ばれる下地が新築クロスのボコボコの原因となっています。これは職人の技術力が低かったり、仕事が雑だったりしたときに起こる問題です。

新築クロスがボコボコになっている原因のパテを削って、再度クロスを張りなおさなければなりません。新築の場合、クロスの保証期間があるので、その期間内であれば、無料で補修をしてもらえます。

新築クロスが下手な原因と対応まとめ

新築で家を建てたのに、新築のクロスが下手だったとしたら、かなりショックを受けることでしょう。部屋のクロスは毎日目に入るものであり、気になってしまうからです。

ですが、新築クロスが下手な理由には、自然現象によるものと施工時に問題があるものの2種類があります。新築クロスに隙間が生じる場合は、基本的にクロスと家を建てるときに使用した木材の性質であるため、自然現象であるといえます。

また、クロスがボコボコして見える場合も触って平であれば、光の反射でボコボコ見えるだけなので、自然現象であるといえるでしょう。ただし、クロスを触ってもボコボコしている場合には、施工時のパテが平らに塗られていないということです。パテを削って、クロスの張り直しが必要であるため、早めの対処をしましょう。

このように、新築クロス施工の不具合の原因や新築クロスが下手な場合の適切な対処法を知っておくだけで、自分が取るべき行動がわかり、すぐに対処することが可能です。

また、新築クロスが下手な場合の補修と手直しの方法についても、詳しく知っておくと、困ったときに対応しやすいでしょう。