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工務店の見積もりが遅い?平均期間と対処法をご紹介

注文住宅の見積もりを工務店に依頼したものの、なかなか連絡がなく、遅いと感じたことはありませんか?実は、詳細な見積もりを作成するには相応の時間がかかり、頼む会社によっても日数に違いがあります。見積もりを依頼する時点で、事前にいつごろにできるかを確認しておきましょう。その上で、気になった時に状況を確認することが大切です。

とは言え、あまりに遅いと「ひょっとしたら後回しにされているのかも」、「この工務店、信頼して良いのかな」と思ってしまうこともあります。この記事は、そんな風に感じた人のための記事です。工務店の見積もりに時間がかかる理由や、作成にかかる平均期間、遅かった場合の対処法についてご紹介しています。これを読めば、イライラすることともおさらばです。それでは順に見ていきましょう!

工務店の見積もりが遅い?見積もり作成の平均日数とは?

注文住宅の見積もりには、概算見積もりと詳細見積もりの2種類があります。概算見積もりは相談する会社を検討するために大まかな家づくりにかかる費用が書かれたものです。詳細見積もりは、業者を決めて具体的に家づくりに入るための見積もりと考えてよいでしょう。

工務店に見積もりを依頼した場合は、相談内容から具体的なプランについて話し合いを重ねた上で、詳細な見積もりを最初から出してもらえるケースが多いです。具体的なプランを基に費用を計算して作成し、使用する建築材料の単価、施工費用などの詳細が書かれています。

工務店の見積もりの作成にかかる平均日数は、年間の建築棟数が多い工務店で1週間程度、一般的には2週間程度とされています。他にも、ハウスメーカーは2、3日~1週間、設計事務所は1カ月程度とも言われています。では、工務店の見積もりに時間がかかる理由を具体的に見ていきましょう。

工務店に依頼した見積もり作成が遅い理由

工務店に依頼した見積もりの作成が遅いのは、大手ハウスメーカーとは異なり、早い段階から細かな内訳を記載していることが挙げられます。具体的には「裏付けを取った詳しい見積もりを作成している」、「工務店と連携している専門業者の見積もりを待っている」、「資材の調達などのめどが立たない」、「施主と工務店のコミュニケーションが不足している」ことが考えられます。順にご紹介します。

裏付けを取った詳しい見積もりを作成している

工務店の見積もりは、図面を基に一から材料を選定し、使う数量や価格などを積み上げて作成するため時間がかかります。ただ時間がかかる分、早い段階から細かい項目を積み上げているため、ある程度の調整が効きやすいのがポイントです。コストをかける部分と、抑える部分の調整が可能になるほか、建築材料なども自分で選ぶことができるメリットもあります。

工務店と連携している専門業者の見積もりを待っている

工務店の特徴として、専門業者と連携した家づくりがあります。自社で見積もりができる項目については早めに対応できますが、業者側に確認を取る時間がかかっているケースも考えられます。できるだけ実際に家を建てる金額と違いが出ないよう、現実的で精度の高い見積もりにするためです。

資材の調達などのめどが立たない

家を建てるには、建築資材が必要です。その建築資材の調達が難しかったり、価格が高騰したりして、施主の希望と価格で折り合いがつかないケースも考えられます。木材や鉄鉱石、アルミニウムなど、日本は主要な建築資材の原材料の多くを輸入に頼っており、近年の原油高や円高などもあり、建設会社の負担増が見込まれています。こうした面も新たな課題として考えられます。

施主が複数のプランを検討している

注文住宅の新築を検討する際、施主の中で複数のイメージがあったり、迷ったりしてプランが固まっていない場合は、複数のプランを作成する必要が出てきます。建築材料や間取り、構法などが異なる場合は、その分時間が多くかかってしまいます。そのことを頭に入れた上でスケジュールを確認しましょう。

施主と工務店のコミュニケーションが不足している

見積もりを作成するには、その前段で理想の住まいを描く図面やライフプランなどを詳しく詰めていく必要があります。例えば、他社で建てることを検討していて、見積もりだけを早くもらおうと家づくりの説明を簡単に済ませたり、他社の図面で見積もりを取ろうとしたりするケースでは、見積もり作成の優先順位が下がってしまう可能性もあります。相見積もりを取る場合には注意が必要です。

工務店の見積もりが遅い場合の対処法

工務店の見積もりが遅い場合は、どのように対処したら良いのでしょう。この場合は「いつごろ見積もりをもらえるかを聞く」、「どの程度対応してもらえているかチェックする」、「この機会に信頼できる会社かを見極める」という3点が重要です。詳しく見ていきましょう。

いつごろ見積もりをもらえるのかを聞いてみる

見積もりを依頼する段階で、見積もりをもらえる見通しを聞いておくことが大事ですが、依頼した後に見積もりが遅い場合も、直接会社に問い合わせてスケジュールを確認しましょう。特に、入居までの希望の日程がある程度決まっている場合は、全体のスケジュールの見直しも必要になってきます。確認が重要です。

進ちょく状況を説明してもらう

会社に問い合わせた際は、併せて見積もりの進ちょく状況についても教えてもらいましょう。具体的にどの部分で止まっているのか、この後どの程度待てば良いのかを知ることができます。進み具合が分かれば、心理的な余裕も出てきます。遠慮をせずに連絡してみましょう。

この機会に信頼できる会社かを見極める

工務店が見積書の作成にかかる1〜2週間の目安や、提示されている日まで待った上で、問い合わせてもあいまいな返答の場合は、信頼できる会社かを見極める必要があります。その際の判断する基準は、遅くなっている理由が納得できる内容か、対応が誠実かどうか、この後も信頼して仕事を頼みたいかどうかです。家づくりだけでなく、建てた後も長いお付き合いになるため、信頼関係は最も大切です。しっかり見極めましょう。

まとめ

いかがでしょうか。工務店の見積もりが遅い場合は、何が理由で、どう対処したら良いかが分かったと思います。結論としては、見積もりはいつもらえるのか、現時点でどの程度できているかを工務店に直接問い合わせることが大切です。

工務店の見積もりは、年間の建築棟数が多い工務店でおよそ1週間、地場の工務店は2週間程度かかります。工務店が作成する見積もりは、最初から詳細な見積もりになることが多いです。作成するには、建物の図面や施主とのライフプランの打ち合わせを重ねる必要があり、コミュニケーションの中で、信頼できる業者かも見極めましょう。

工務店の見積もりが遅くなる理由としては、詳しい見積もりを出すために時間を要しているケースや、連携している専門業者の見積もり待ち、資材調達のめどが立たないことなどが挙げられます。予定より見積もりが遅い場合は、工務店に問い合わせましょう。いずれにしても、施主と工務店の信頼関係が重要です。十分にコミュニケーションを取り、見積もりについても理解しながら、理想の住まいづくりを進めましょう。