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工務店の選び方とは?5つの見極めポイントと注意点

注文住宅を建てる時の工務店の選び方、みなさんはどうされていますか?実は見極めるポイントがあるのです。「身近にあるけど、実績がよく分からないので不安」「やっぱり大手の方が安心なのでは」などと感じる人もいると思います。

工務店はそれぞれ得意分野が違います。しっかりと見極めて自分に合った会社を選べば、ハウスメーカーなどにない多くのメリットを得ることができるでしょう。そんなチャンスを逃す手はありません!この記事を読むと、見極めるポイントがすぐにつかめますよ。もう工務店選びに迷いたくないあなた。しっかり注意点もチェックしてぴったりの工務店の選び方を身につけ、理想の住まいを手に入れましょう!

工務店の選び方とは?5つの見極めポイントを紹介

工務店は、地域密着で注文住宅を請け負う建築会社です。複数の専門業者を束ねて施工します。設計の自由度の高さ、ハウスメーカーと比べてコストパフォーマンスが高いなど多くのメリットがあります。優良工務店の選び方には、5つの見極めポイントがあります。順に見ていきましょう。

コミュニケーションが取りやすい

工務店にまず行ってみて、会社の雰囲気と、経営者や社員と話してみましょう。工務店選びで最も大切なのは相性が合うかどうかです。電話対応を含めて応対が丁寧かどうか、時間を守ってくれるか、よく話を聞いてくれるか、その反応はどうかをしっかりチェックしましょう。

家づくりのため、会社とは細かな打ち合わせを重ねていきます。また、家が完成した後も、アフターメンテナンスで引き続き関わっていきます。親身になってもらえる会社を選ぶことは非常に重要です。

自社で設計・施工している

工務店は会社によって業務内容が異なります。住宅メーカーの下請けや建売、リフォーム専門の会社もあります。そのため、自社で設計でき施工まで手がけている会社であれば、家づくりの全部について責任を持ってもらえます。

注文住宅をしっかり建てられる会社であれば、リフォームや建売もこなせますが、逆は難しいとされています。チェックの際は、施工実績が豊富かどうかもポイントです。契約した後に施工を下請けに任せる会社ではなく、自社で設計・施工をしてくれる会社を選びましょう。

他社に負けない得意分野を持っている

工務店選びで大切なのは、得意分野を持っている会社の見極めです。他社と比べてどこが強みかを工務店に聞いてみましょう。強みや信念を持っている会社は即答できるでしょう。可能であれば、相談先の工務店で実際に家を建てた人の話を聞いてみましょう。

工務店によって、無垢材や、デザイン性の高い家づくりにこだわったり、最新の設備で機能性を高めたりする会社があります。メンテナンスをしやすくして維持費を抑える発想や、気密性、耐震性にこだわる会社、独自の構法を持っている工務店もあります。じっくり比較しましょう。

プランの提案力が高い

ハウスメーカーにない工務店の特長として、間取りやデザインなど自由度の高い設計が挙げられます。せっかくの特長なので、それを生かしたプランの提案力には期待したいところです。理念を押し付けてくる会社や、言われた通りに家を建てるだけの業者は避けたいところです。

提案内容のメリットやデメリット、建てた後の暮らしまで考えてくれるような工務店が理想です。家の設計・施工だけではなく、土地探しや、資金計画の相談、住宅ローンの組み方など、全体を見て現実的な提案してくれる工務店がベストです。重要なポイントなので必ずチェックしてください。

優れた社員や職人を抱えている

優良な工務店は、優れた社員や職人を抱えています。特に大工さんは、注文住宅を専門にした人がいるかどうかが重要です。また社員も、建築士や施工管理技士など、技術や資格を持っている人がどれだけ在籍しているかをチェックしましょう。

優秀な人材がいるかどうかで、建つ家の品質が決まると言っても過言ではありません。またアフターメンテナンスなどの面でも、担当者が親身になって聞き入れ早く対応しても要望を聞いてくれたり、高い技術力で課題を解決してもらえたりすることも期待できます。

工務店の選びの決め手はコレ!

工務店選びの決め手になるのは、どんな点でしょうか。ずばり「住宅の建設予定地の近くに工務店がある」、「詳細な見積書を示して説明してくれる」、「資料が充実していて情報発信に力を入れている」、「新築住宅見学会や説明会などを開いている」、「ライフプランに合った提案をしてくれる」ことの6ポイントです。順に見ていきましょう。

住宅の建設予定地の近くに工務店がある

家のアフターメンテナンスを考えた場合、近くに工務店があると素早い対応が見込めます。相談するのも身近で、地元密着の工務店ならでは、という対応が期待できます。こうした対応の積み重ねがすべて地元での評判になるため、責任を持って対応してもらえるでしょう。

詳細な見積書を示して説明してくれる

詳細な見積もりを示してもらえるかどうかは、工務店を見極める大切なポイントです。見積もりを依頼する際は、設計プラン(間取り図)と、見積書の作成を求めましょう。見積もりで大切なのは、予算と家を建設する予定地、希望する間取り、こだわりたいデザインや設備です。しっかり伝えましょう。

概算の見積もりや、項目が「一式」など大まかな項目が多いものは、追加料金が発生する場合があります。また十分な説明をしてくれない工務店は避けましょう。詳細な見積もりを得るには資金計画が重要です。見積もりを依頼する際は、相談を重ねながら計画を立てておきましょう。

資料が充実していて情報発信に力を入れている

優良な工務店を見極める指標として、情報発信に力を入れているかどうかが挙げられます。小規模で人員を割けないため、広告に力を入れることができない工務店でも、技術力に優れた優良な会社があるのは確かです。

ただ、建築実績が公式ホームページやSNS(交流サイト)などで積極的に発信していれば、どんな家を建てる会社なのか、実績が豊富なのかが一目で分かります。施主が気に入ったデザインや間取りを実現してもらえそうかを判断する材料になります。

新築住宅見学会や説明会などを開いている

ハウスメーカーとは異なり、工務店が住宅展示場やモデルハウスを持っているケースは限られます。それだけに、具体的にどんな家を建ててくれる会社かを目で見られる、新築住宅見学会の参加はおすすめです。開催している会社があれば、貴重な機会ですので要チェックです。

また、間取りや住宅ローンの無料相談会を積極的に開いている会社もあります。公式ホームページにイベント情報や、開催した相談会の報告記事などが掲載されている会社もありますので、気になる工務店のページは定期的に見るようにしましょう。

ライフプランに合った提案をしてくれる

家を建てる際は、土地の確保、どんな家を建てるか、建てた後の暮らしという、全体を見通すことが大切です。住む人のライフプランを大切にしたトータルの提案をしてくれる工務店かどうかも重要なポイントです。

家は立派でデザインも素晴らしい建物を得ることも大切ですが、住宅ローンの負担が大きく、住み始めてからの暮らしに我慢が多くなってしまうのは、果たして豊かで幸せな暮らしと言えるでしょうか。工務店には、こうした先の暮らしぶりを含めた提案をしてくれる会社もあります。じっくり探しましょう。

工務店の選びの注意点

優良な工務店を見極めるポイントや、依頼する決め手は分かりました。では実際に選ぶ際の注意点には、どのようなものがあるでしょうか。「見積もりの金額だけで決めない」、「保証の内容をしっかり確認する」、「情報収集して相談する工務店を絞る」、「施工管理する人が信頼できるか確認する」、「企業として安定しているかチェックする」という5点について、順に見ていきましょう。

見積もりの金額だけで決めない

見積もりの金額は、施主が建ててほしい家を実現するにはどの程度の人員や手間、材料の費用がかかるかを総合して算定したものです。それだけに、適正な価格を知るには複数の工務店に相見積もりを取るのも有効な手段です。

ただ、見積もりの価格は分かりやすいのですが、単純に価格だけでは比較できない面もあります。安い工務店に依頼したくなるところですが、安いほど材料や工事の質も低下する可能性があります。良心的な工務店であれば、ある程度、現実的な価格を提示してくれるはずです。長い目で見て損をしないよう、慎重な判断が必要な場面です。

保証の内容をしっかり確認する

住宅品質確保法により、新築住宅を建てた後の10年間は、建物に不具合があっても建てた会社が責任を持つことが保証されています。工務店によるのですが、これを超えた20年、30年といった期間についても長期の保証をしてくれる会社もあります。

ただ、その保証を受けるには、会社が指定する定期的なメンテナンスを受けていることが条件になっている工務店もあります。建築を依頼しようと考えている工務店には、事前に保証の内容について確認をしておきましょう。

情報収集して相談する工務店を絞る

気になる工務店を訪問する前に情報収集をしっかりして、相談する会社を絞ることが大切です。なぜなら、相談する会社が増えれば増えるほど、施主が個別に建てたい家の説明をする必要があるからです。詳しい説明をしなくては、理想の家を建ててはもらえません。

見積もりも面でも重要です。しっかり施主のことを理解してもらったり、資金計画について説明したりするには時間も労力もかかります。複数に依頼すれば得られる見積もりの数は多くなりますが、比較するのもそれぞれ条件が異なるため負担も大きくなります。できるだけ数社に絞って相談すると良いでしょう。

施工管理する人が信頼できるか確認する

建ててもらう家の質は、大工など技術者だけではなく、工程を管理してくれる施工管理技士の存在も見逃せません。工程管理によって、工事にミスや手抜きがないかを確認し、質の高い住宅の完成までを施主に代わってチェックしてくれる重要な存在です。

施工管理の担当者がどのような人なのか、会社に紹介してもらうなどコミュニケーションを取ってみましょう。将来的に、アフターメンテナンスを担当してもらう可能性もあります。また、施工中の現場を見学させてもらえるかも確認してみましょう。人柄に触れられるかもしれませんし、現場の状況から、仕上げの丁寧さから技術力の高さもチェックできるかもしれません。

企業として安定しているかチェックする

企業としての安定感も大切なポイントです。その地域で長く営業を続けている工務店であれば、信頼、実績ともに期待できます。年間の施工棟数を確認するのも有効です。数多く建てていれば、それだけ経営の安定も期待できます。

依頼後に家が建つことが保証される「住宅完成保証制度」に加入している工務店かを確認することも安心につながります。この制度に加入していることは一定の信用が得られることから、工務店を選ぶ目安の一つとして頭に入れておきましょう。

まとめ

いかがでしょうか。優良な工務店を見極めるポイントが分かったと思います。大切なのは、施主がどんな家を建てたいのかをしっかり持つことです。その上で、信頼できそうな工務店に絞って相談するようにしましょう。

その上で、相談した際の見極めポイントは、コミュニケーションが取りやすく親身に相談に乗ってもらえるかどうかが最も重要です。家を建てるだけでなく、アフターメンテナンスまで長いお付き合いになるからです。自社で設計・施工していること、得意分野について自信を持って言えること、提案力があっていいスタッフがいるかも確認する必要があります。

また、詳細な見積もりを示して、現実的なライフプランを考えてくれる工務店に依頼しましょう。価格だけの比較で決めることは避け、施工実績が豊富で情報発信に力を入れていて、新築住宅の見学会や相談会を積極的に開催している会社に相談してみると良いでしょう。家は人生の中でも大きな買い物です。理想のマイホームで幸せに暮らすためにも、しっかりとチェックしましょう!