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地元の優良工務店の探し方

地域で親しまれている工務店。とても身近な存在ですが、優良な工務店の探し方をご存じでしょうか。「ハウスメーカーと比べて品質はどうなの?」「どんな家を建てている工務店なのか実績が見えない」など、「家を建てたいけれど行動に移せない」という人はいませんか?

工務店にはさまざまな得意分野があり、自由度の高い設計やコストパフォーマンスに優れているなど、ハウスメーカーにはない魅力があります。この記事では、「もっと早く知りたかった」と後で思うような優良な工務店の探し方を、分かりやすくご紹介しています。失敗しない工務店選びのためにも、しっかりとチェックしましょう!

地域密着型の地元の工務店の特徴

工務店は、地域という限られたエリアで住宅工事を手がける会社を指します。国土交通省の調査によると、建築工事業の許可を受けている業者は全国で14万6713業者(2022年3月末現在)あります。全国の注文住宅のうち、木造の在来工法の住宅は年間22万戸(2013年調査)建てられており、このうち53・3%は、中小の大工さんや工務店が建てています。

これらのデータを見ても、地域の工務店の存在がいかに家づくりにとって重要なのかが分かります。それでは地域密着型の地元の工務店の特徴を詳しく見ていきましょう。

出典元:国土交通省建設業許可業者数調査の結果について(令和4年3月末現在)-(https://www.mlit.go.jp/report/press/content/001478909.pdf)

国土交通省「住宅関連産業について」(https://www.mlit.go.jp/common/001098411.pdf)

地域密着型の工務店とは?

地域密着型の工務店は、県や市町村などエリアを絞って営業しています。専門の工事業者を取りまとめながら、建物の完成までの責任を持つのが大きな特徴と言えます。地域に根付いて家を建てていることから、気候風土や地域事情に詳しく、施主の希望に沿った家づくりをしてもらえる強みがあります。

地域密着型の地元にある工務店の強み

地域密着型だからこそ、建てた家の近くに工務店が所在していれば気軽に相談することができ、アフターメンテナンスも素早く対応してもらえる安心感があります。また、地元の不動産会社と連携している工務店であれば、土地探しから依頼でき、土地、建物のバランスを考えた最適な提案をしてもらえます。

地元の工務店と大手ハウスメーカーの違い

大手ハウスメーカーは全国展開で高い知名度があり、規格型の住宅で品質が均一なのが特徴です。住宅を規格化することで工期が短く高品質ですが、ある程度間取りや仕様は決まってしまいます。一方地元の工務店は、建築士が所属する工務店であれば、設計の自由度が高いのが大きな特徴と言えます。また工務店は、ハウスメーカーと比べて広告費など販売経費の割合が低いことが多く、同じ品質でも安く家が建てられるのも特徴です。

地元の優良工務店の探し方

では、地元の優良工務店の探し方には、どのような方法があるのでしょうか。ハウスメーカーのようにテレビCMなど大きくPRする手法とは異なり、完成住宅の見学会の開催や詳しい資料を作っている会社が多いです。そのため、施主が積極的に情報を集めることが大切です。順に見ていきましょう。

見学会や間取り相談会に参加

地元の工務店の中には、新築住宅の見学会や、間取り相談会を開いている会社もあります。大手のような住宅展示場などにモデルハウスはなくても、その工務店がどのような家づくりをしているかが見られるチャンスでもあります。相談会も、二世帯住宅や地震に強い間取りなどを気軽に聞くことができておすすめです。

資料請求で詳しい情報を集める

地元の工務店を探す際は、直接資料を請求するのも有効です。どのような得意分野を持っているのか、家づくりの考え方や実績も知ることができます。工務店の中には、家を建てるには最初に何をするべきかなど、施主が迷わないよう工夫した資料を作成している会社もあります。チェックしてみましょう。

優良工務店の見極めるための5つのポイント

優良な工務店を見極めるポイントは五つあります。「親身に相談に乗ってくれるか」、「建てたい家と工務店の得意分野が合っているか」、「設計から施工まで自社で行っているか」、「注文住宅の実績が豊富か」、「積極的に情報発信しているか」、「アフターメンテナンスに力を入れているか」です。順に見ていきましょう。

親身に相談に乗ってくれるか

家は建てて終わりではなく、その後もアフターメンテナンスなどを含めて工務店とは長い付き合いになります。それだけに、相性が良いかは重要なポイントです。施主との関係を大切にしてくれるか、契約を急かさないか、積極的に提案してくれるかなど、工務店の担当者がどのような対応をしているかを見極めましょう。

建てたい家と工務店の得意分野が合っているか

工務店の得意分野や連携している会社はさまざまです。注文住宅を請け負っている会社、ハウスメーカーなどの下請け、リフォーム特化型などがあります。高い耐震性のSE構法など、特殊な構法を持っている登録工務店もあり、希望する性能を満たす技術を持っているかが大切です。リフォームも得意な会社なら、将来的な増築やリノベーションにも対応してもらえます。

設計から施工まで自社で行っているか

設計から施工まで自社で手がけている工務店かどうかも、大事なポイントです。自社で建築士が在籍している会社は、自由度の高い設計、施工まで一貫しており、施主の希望が反映されやすいのがメリットです。設計を別会社に発注している場合は、施主と設計者、施工会社が足並みをそろえて家づくりを進めていく必要があります。

注文住宅の実績が豊富か

積極的に情報を集める必要がある工務店ですが、特に重要なのは注文住宅の建築実績です。どのような家を建てているかは、自社のホームページやSNSで写真を公開している会社や、資料を用意している工務店もあります。建てたい家をイメージするためにも、しっかりとチェックしておきたいポイントです。

アフターメンテナンスに力を入れているか

住宅を建設すると、住宅品質確保法(品確法)により10年間は不具合があったとしても、住宅を建てた会社が責任を持つことになっています。これを超えて長期的な保証があれば、さらに安心です。工務店の中には、30年程度の長期保証に対応している会社もあります。安心して住み続けるためにも、しっかり確認しておきましょう。

理想のマイホームのために工務店探しを始めよう!

いかがでしょうか。地元の優良工務店にめぐり合うには、積極的に情報を集めることが大切なのがわかりました。地域密着型の工務店は、その地域の気候風土や事情に詳しいことから、施主が希望する住まいを積極的に提案してくれることが期待できます。

地域密着型の工務店を探すには、見学会や間取り相談会への参加に加えて、資料請求で詳しく情報を集めることが大切です。それは、工務店にはさまざまな得意分野があるため、施主が希望する家を建ててもらえる工務店かを見極める必要があるからです。

優良工務店を見極めるには、親身に相談に乗ってくれるかどうか、工務店の特徴をしっかり把握すること、設計から施工まで一貫して担当してもらえるか、実績が豊富かどうか、アフターメンテナンスに力を入れているかの、六つが大きなポイントです。しっかりとチェックして、自分に合った工務店を見つけましょう!