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一軒家7人家族の間取りのおすすめは?広さや部屋割りの注意点

一軒家で7人家族が生活する場合、どの程度の間取りがあればいいか悩む方も多いのではないでしょうか?

一軒家で7人家族が過ごす場合、現実的な間取りと理想的な間取りを知っておくことは大切です。

この記事では、一軒家で7人家族が快適に暮らせるおすすめの間取りをはじめ、一軒家で7人家族に必要な最低限の広さ、7人家族の一軒家の部屋割りのポイント、建ぺい率と容積率:建築制限を理解する、7人家族の一軒家の間取りの注意点について、詳しくご紹介いたします。

一軒家で7人家族が快適に暮らせるおすすめの間取り

家族の人数が多くなればなるほど、大変なのが快適に暮らせる間取りを確保することです。家族の人数が多いと、3~4名が快適に暮らせる間取りとは大きく異なります。

一軒家で7人家族が快適に暮らそうと思ったら、それなりに大きな家で部屋数も必要になってくるためです。

一軒家で7人家族が快適に暮らせるおすすめの間取りには、以下のような間取りがあります。

  • 46坪・3LDK
  • 47坪・3LDK
  • 47坪・4SLDK
  • 48坪・4LDK
  • 53坪・4LDK
  • 56坪・4LDK
  • 60坪・4LDK
  • 45坪・5LDK
  • 47坪・5LDK
  • 56坪・5LDK
  • 59坪・5LDK
  • 44坪・6LDK
  • 56坪・6LDK
  • 58坪・6LDK
  • 61坪・6LDK
  • 69坪・6LDK
  • 78坪・7LDK
  • 100坪・7LDK

それでは、一軒家で7人家族が快適に暮らせるおすすめの間取りについて、それぞれ詳しく見ていきましょう。

3LDKの場合

46~47坪の場合、坪数が少ないため、7人家族であっても基本的に3~4名で住む場合と変わらない3LDKがメインになりがちです。

イレギュラーとして44坪で6LDKもありますが、1部屋の広さが狭くなってしまうので、パーテーションが不要な場合は3LDKでもよいでしょう。

4LDK・4SLDKの場合

47~60坪の場合、4LDKがメインになりますが、4SLDKの場合もあります。4LDKでも4SLDKでも、1人1部屋とはいかないため、子どもが相部屋になり、夫婦は寝室をともにすることがマストになります。

子どもが年齢を重ねてきたら、パーテーションなどで部屋を区切り、1人1スペースを確保するようにするとよいでしょう。

5LDKの場合

45坪~59坪の場合、5LDKがメインになります。5LDKの場合も3LDKや4LDKと同様に、1人1部屋はありません。

スペースを分けて部屋数を増やしたい場合には、パーテーションの利用が必要です。

6LDKの場合

44~69坪の場合、6LDKがメインになります。6LDKの場合でも、3LDKや4LDKや5LDKと同様に1人1部屋はありません。

ですが、夫婦の寝室をともにした場合、残り5部屋となるため、5部屋を子ども部屋に割り振り、1人1部屋を実現できます。

ただし、残りの5部屋のうち、1部屋を和室や仏間などに割いた場合には、この限りではなく、子ども部屋が相部屋になるため、子どもが年齢を重ねてきたときには、パーテーションで区切る必要性が出てきます。

7LDKの場合

78~100坪の場合、7LDKがメインになります。7LDKの場合であれば、7人家族でも1人1部屋が実現できます。

ただし、1部屋を和室や仏間などに割いた場合には、1人1部屋とならないため、夫婦の寝室をともにするなどして、子どもに1人1部屋割くことが可能になります。

坪数と間取りの関係性とは?7人家族が快適に暮らすのに必要なこと

坪数によって、間取りには違いがあります。また、同じ間取りであっても坪数によって、1部屋あたりの広さが異なるため、同じ間取りだからといって快適さが同じであるとは限りません。

坪数が多いほど、1部屋あたりの広さは広くなるので快適さが増すといえるでしょう。また、7人家族の場合、1人1部屋割り振ることが難しく、3LDK〜6LDKでは不可能です。

小さい頃は子ども部屋が共有でも問題ありませんが、年を重ね、思春期になってくると1人1部屋が理想的になってきます。兄弟姉妹が男女であればなおさらでしょう。

そんなときに活躍するのがパーテーションです。複数人で使用している子ども部屋であっても、パーテーションを活用することで部屋を仕切ることができます。

パーテーションにはポール式のものや移動式のものなど、さまざまなタイプのものがあるため、部屋のつくりに合わせて選択することが可能です。

1人1部屋ない場合には、パーテーションを有効活用して、快適な暮らしを手に入れましょう。

また、3LDKや4LDKなど、パーテーションで仕切っても子どもの人数に対して部屋数が足りない場合には、広い家に引っ越すのもひとつの方法です。

子どもの成長に合わせて、家の広さを見直すことで、7人家族でもより快適な暮らしができるでしょう。

一軒家で7人家族に必要な最低限の広さ

一軒家で7人家族に必要な最低限の広さは、「一軒家で7人家族が快適に暮らせるおすすめの間取り」でご紹介した通り、46坪・3LDKです。

ですが、46坪・3LDKの場合、使用できる部屋がリビング以外で3部屋しかないため、1部屋を夫婦の寝室とした場合、残りは2部屋だけとなり、子ども5人がその2部屋で一緒に過ごすことになります。

46坪しかありませんから、1部屋も大きいわけではなく、パーテーションで仕切るとさらに狭くなってしまうことが懸念されます。

子どもが小さいうちは子ども5人で2部屋でも問題はないでしょうが、年を重ねて思春期を迎えた場合、子ども5人で2部屋は手狭であるといえるでしょう。

もちろん、一軒家で7人家族に必要な最低限の広さという観点でいえば、46坪・3LDKではあるのですが、それは子どもが小さいときに限定されるということです。

では、子どもが大きくなり、思春期を迎えた頃の一軒家で7人家族に必要な最低限の広さは、どの程度であるかというと、子ども部屋をパーテーションで仕切ることを前提とした場合、45坪・5LDKであるといえるでしょう。

5LDKの場合、夫婦の寝室に1部屋割いたとしても、4部屋残ります。広い子ども部屋を作っておけば、その広い子ども部屋をパーテーションで仕切ると子ども部屋が5部屋になり、子ども5人の部屋を確保することができます。

一軒家で7人家族に必要な理想の広さとは?

一軒家で7人家族に必要な理想の広さとは、78坪・7LDKや100坪・7LDKであるといえるでしょう。7LDKであれば、1人1部屋を割り振ることができ、快適に生活することができます。

もし、夫婦の寝室をともにする場合であれば、坪数は半分程度になりますが、44坪・6LDKでも子ども部屋をそれぞれ1部屋割り振れるので理想的であるといえます。

年を重ねて思春期になれば、子どもは1人1部屋必要になってくるので、子どもが成長したときのことも考えて、間取りを決めることが大切です。

7人家族の一軒家の部屋割りのポイント

7人家族の一軒家の部屋割りのポイントには、以下の7点があります。

  • リビングは広くする
  • 坪数が少なくても部屋数は確保する
  • 広い収納スペースを確保する
  • 洗面台は2つ用意する
  • シューズクロークをつくる
  • キッズホールをつくる
  • パントリーをつくる

それでは、7人家族の一軒家の部屋割りのポイントについて、それぞれ詳しく見ていきましょう。

リビングは広くする

7人家族の一軒家の部屋割りは、リビングを広く取るのがポイントです。リビングを広く取ると、家族7人全員がそろって団欒できます。

家族全員が座れるだけのソファを設置しなければならないので、その分の広さが必要です。

坪数が少なくても部屋数は確保する

「一軒家で7人家族が快適に暮らせるおすすめの間取り」で前述した通り、坪数が少なくても7人家族で住むことは可能です。

また、46坪で3LDKを建てているケースもあれば、45坪で5LDKを建てているケースもあります。

子どもが小さいうちは、3LDKでも問題はありませんが、子どもが成長して思春期を迎える頃には子どもの人数分の部屋数が必要となるため、坪数が少なかったとしても部屋数は確保しておいた方がよいでしょう。

部屋を増やすとその分家を建てるコストはかかるので、予算の都合で部屋数が確保できない場合には、パーテーションを活用するなど工夫が必要になります。

広い収納スペースを確保する

各部屋に収納スペースはありますが、家族が共有するものの収納スペースは別途必要です。

7人家族の場合、人数が多いので、収納スペースも広くしなければなりません。

洗面台は2つ用意する

7人家族ともなると、朝の慌ただしい時間に洗面所が渋滞してしまいます。

洗面所をスムーズに使うため、洗面台を2つ設置して、朝の慌ただしい時間を心地よい時間に変える工夫が必要です。

シューズクロークをつくる

7人家族の場合、靴の量が多くなります。通常のシューズボックスではなく、シューズクロークが必要となります。

広いスペースがあるので、子どもが小さいときにはベビーカーを置くことも可能です。

キッズホールをつくる

子ども部屋だけでなく、キッズホールをつくるのも7人家族の一軒家の部屋割りのポイントです。子どもが小さいときは目を離すことができません。

キッズホールで子どもたちがまとまって遊んでいると目を離すことなく子どもを見られるので安心です。

子どもが大きくなったら、キッズホールは別の用途で使用できるので、デッドスペースにならずに済みます。

パントリーをつくる

食料品のうち、常温保存ができるものを置く収納スペースがパントリーです。7人家族だと食料品の量も多くなるので、パントリーが欠かせません。

また、冷蔵庫がひとつで足りない場合はサブの冷蔵庫をパントリーに置くのもひとつの方法です。パントリーを上手に活用して、食料品の保存をしましょう。

建ぺい率と容積率:建築制限を理解する

まず、建ぺい率と容積率を知る前に「敷地面積」を理解する必要があります。

敷地面積は、別名「土地面積」とも呼ばれており、土地全体の広さのことをいいます。

建ぺい率とは、敷地面積に対して何%の建物を建てていいかの比率のことをいいます。

たとえば、100坪の敷地面積があり、建ぺい率が70%であれば、延べ床面積が70坪までの住宅が建てられます。

建ぺい率を求める計算式は以下の通りです。

建築面積÷敷地面積×100=建ぺい率(%)

容積率とは、敷地面積に対して何%の延べ床面積の建物が建てられているかがわかる比率のことをいいます。

延べ床面積とは、住宅全体の床面積のこと(バルコニーやロフトは除く)をいいます。

たとえば、1延べ床面積が120㎡+80㎡であり、敷地面積が150㎡であれば、容積率は133.3%になるため、容積率133.3%の住宅であることがわかります。

容積率を求める計算式は以下の通りです。

延べ床面積÷敷地面積×100=容積率(%)

このように、購入した土地いっぱいに建物が建てられるわけではなく、決められた建ぺい率と容積率を遵守した建物しか建てられません。

土地によって、容積率が決まっているって本当?

土地によって、容積率は決まっています。土地には以下の用途地域があり、容積率が決められているため、決められた容積率以上の建物は建てられません。

以下の表は用途地域とその土地に建てられる建物の容積率を一覧にしたものです。

【用途地域とその土地に建てられる建物の容積率一覧】

用途地域 建てられる建物の容積率
第一種低層住居専用地域 50%・60%・80%・100%・150%・200%
第二種低層住居専用地域 50%・60%・80%・100%・150%・200%
第一種中高層住居専用地域 100%・150%・200%・300%・400%・500%
第二種中高層住居専用地域 100%・150%・200%・300%・400%・500%
第一種住居地域 100%・150%・200%・300%・400%・500%
第二種住居地域 100%・150%・200%・300%・400%・500%
準住居地域 100%・150%・200%・300%・400%・500%
商業地域 200%・300%・400%・500%・600%・700%・800%・900%・1000%・1100%・1200%・1300%
準工業地域 100%・150%・200%・300%・400%・500%
工業地域 100%・150%・200%・300%・400%
工業専用地域 100%・150%・200%・300%・400%

このように、用途地域によって、容積率が決められているため、住宅を建てるときには決められた容積率を守って建てなければなりません。

7人家族の一軒家の間取りの注意点

7人家族の一軒家の場合、人数が多い分、間取りなどに工夫が必要になります。

7人家族の一軒家を建てるときには、坪数に合わせてどんな間取りで家を建てられるかをしっかり考えましょう。

7人家族の一軒家の間取りの注意点には、以下の8点があります。

  • 予算内で収まるようにする
  • 生活動線に気を付ける
  • 家事がしやすい家事動線にする
  • 収納する量を考えて収納スペースを決める
  • プライバシーを確保できるようにする
  • 日当たり・風通しを考える
  • セキュリティ面に配慮する
  • ライフステージが変わったときに対応できるようにする

それでは、7人家族の一軒家の間取りの注意点について、それぞれ詳しく見ていきましょう。

予算内で収まるようにする

間取りを決めるときには、予算内に収まるように気を付けましょう。

仕切りを増やせば、その分、コストがかかります。

部屋数を決めるときには、予算と相談しながら決めるのがよいでしょう。

生活動線に気を付ける

朝の忙しい時間に家族がぶつかってしまわないように、生活動線に気を付けて間取りを決めることが大切です。

水回りなど、朝の忙しい時間に使う場所は渋滞しないような工夫が必要になります。たとえば、洗面台やトイレは2つ用意するなどして、対応するとよいでしょう。

家事がしやすい家事動線にする

家事動線をしっかり考えて、間取りを考えるのが大切です。

洗濯機は1階にあるのに、洗濯物を干すスペースが2階のバルコニーだと、洗濯物を階段を使って運ばなければならないため、手間がかかります。

家事動線は家事をしやすいことを念頭に置いて決めましょう。

収納する量を考えて収納スペースを決める

7人家族の場合、収納しなければならない量が多いといった特徴があります。

収納スペースを作っても収納量が多くて収納できなければ意味がありません。

収納量に合わせて、収納スペースを決めるようにしましょう。

プライバシーを確保できるようにする

7人家族がいると、1人になる時間をつくれないなかったり、常に誰かの視線があったりして、心が休まらないことがあります。

そのような状況にならないように、プライバシーを確保できるように間取りを考えましょう。

日当たり・風通しを考える

間取りを考えるときに重要なことのひとつに、日当たり・風通しのよさがあります。

日当たりがよくなるように採光を考え、空気の入れ替えがしやすいように風通しのよいように間取りを考えましょう。

セキュリティ面に配慮する

間取りを考えるときには、セキュリティ面に配慮することが大切です。

部屋の中が見えないように間取りを決めるだけでなく、人感センサーや防犯砂利を活用してするようにしましょう。

ライフステージが変わったときに対応できるようにする

子どもが小さいときは、間取りが3LDKや4LDKでも問題はありませんが、子どもが成長して思春期を迎える頃には1人1部屋が必要になってきます。

部屋数の多い家に引っ越すのもありですが、そのまま住み続けるのであれば、パーテーションを活用して、部屋を仕切るようにしましょう。

また、部屋を仕切るときにはキャスターのついた収納棚を使用するのもおすすめです。

可能であれば、ひとつの部屋にドアを2つ作っておくことで、パーテーションで仕切るだけで完全な2つの部屋にすることができます。

このほか、ライフステージが変わったときに対応できるように、最初から部屋数の多い間取りで家を建てるのもひとつの方法です。

まとめ: 7人家族の一軒家の間取りで重要なポイント

一軒家で7人家族が生活をする場合に、どのような間取りが快適であるかはあまり知られていません。

子どもが小さいときと子どもが成長したときでは、必要となる間取りや広さが変わります。

もし、部屋数を用意できない場合には、パーテーションを活用するなど、さまざまな工夫をしましょう。

7人家族の一軒家の部屋割りのポイントや7人家族の一軒家の間取りの注意点についてもしっかり知っておくことで、家を建てるときに失敗せずに済みます。

一軒家で7人家族で生活する場合には、間取りをよく考えるようにしましょう。

また、建ぺい率と容積率:建築制限を理解することで、一軒家で7人家族が住める家がどのくらいの大きさや広さであるかを知ることができます。