コロナウィルスの影響でリモートワークが普及し、田舎暮らしの需要は近年高まっています。ゆっくりとした時間が流れる田舎での暮らしに憧れがある人もいるのではないでしょうか。
「田舎暮らしがしたいが、家を建てる相場は?」
「土地を田舎に持っているが、建て替えにかかる費用の目安は?」
といった疑問にこたえる記事になっています。
本記事では田舎に家を建てる費用の相場を土地あり、土地なしの場合でそれぞれ解説しています。また、予算ごとに建てられる家の目安も紹介しているので、田舎暮らしにかかる費用を知る参考にして下さい。
田舎に家を建てる費用|相場について
田舎に家を建てるとしたら、どれくらいの費用がかかるのでしょうか。実際に住宅を購入した人の調査結果を都心部とその他の地域で比べてみました。
一戸建ての全国平均は3,569万円
住宅金融支援機構の【フラット35】2021年度利用者調査によると、注文住宅の建築費は首都圏とその他地域で以下のようになりました。
地域 | 建設費 | 住宅面積 | 全国平均との差額 |
全国平均 | 3,569万円 | 123.8㎡ | |
首都圏 | 3,896万円 | 123.8㎡ | +327万円 |
その他地域 | 3,368万円 | 123.1㎡ | -201万円 |
その他地域とは、首都圏・近畿圏・東海圏の3大都市圏を除く地域なので、これを田舎の数値をあらわす指標にすることにします。
建設費の全国平均は3,569万円。首都圏は3,896万円と全国平均より327万円高く、その他地域は3,368万円と全国平均より201万円安い結果となりました。
田舎と首都圏の建設費を比べると、田舎で住宅を建てる方が平均で528万円安くおさまっているということになります。
また、住宅面積は首都圏とその他地域でほとんど差はないので、首都圏の方が注文住宅の相場が高いといえます。
住宅の建設費の相場は土地の購入した場合にまた変わってきます。上記は住宅のみ購入の場合でしたが、今度は土地と住宅同時購入の場合について見ていきましょう。
土地+住宅の場合の全国平均は4,454万円
土地と住宅を同時に購入した場合の相場は次のとおりです。
地域 | 建設費 | 土地取得費 | 合計 | 全国平均との差額 |
全国平均 | 3,010万円 | 1,444万円 | 4,454万円 | |
首都圏 | 2,911万円 | 2,220万円 | 5,131万円 | +677万円 |
その他地域 | 3,068万円 | 912万円 | 3,980万円 | -474万円 |
建設費と土地取得費の合計は全国平均で4,454万円でした。
首都圏は全国平均にくらべて677万円高い5,131万円。田舎の数値に近いその他地域は全国平均にくらべて474万円低い3,980万円でした。
住宅のみ購入の場合は、その他地域より首都圏のほうが平均528万円建築費が高かったのに対して、土地と建物を両方購入する場合は首都圏の建築費がその他地域より抑えられる結果となっています。
首都圏に土地を購入する必要がある場合は、田舎に比べて土地代が高いため、住宅の建設にかけられる予算が減っていることがわかります。
つぎは土地取得費の違いを見てみましょう。
地域 | 敷地面積 | 坪数 | 土地取得費 | 全国平均との差額 |
全国平均 | 198.5㎡ | 60.15坪 | 1,444万円 | |
首都圏 | 142.8㎡ | 43.27坪 | 2,220万円 | +776万円 |
その他地域 | 238.1㎡ | 72.15坪 | 912万円 | -532万円 |
首都圏の敷地面積の平均が142.8㎡であるのに対して、その他地域の平均は238.1㎡と、約95㎡も差があります。坪数に換算すると、その差は約29坪です。約29坪敷地面積が首都圏の方が狭いのに対し、土地取得費は首都圏の方がその他地域にくらべて1,308万円高くなっています。
土地を購入する必要がある場合は、家と土地のどちらにお金をかけたいかを考える必要があります。
また、これはあくまで平均値です。土地は同じ市町村内でも、駅周辺や商業地にアクセスの良い場所は地価が比較的高い傾向にあり、郊外に行けば安い傾向にあります。
通勤や通学を踏まえて、許容できる範囲から土地を探してみることをおすすめします。
田舎に家を建てる費用|土地ありだといくら必要?
田舎に家を建てる検討をしている人で、すでに所有している土地があり、住宅のみの購入を考えている人もいますよね。
次に紹介するのは、住宅のみを購入した場合の調査結果です。
首都圏のほかに近畿圏、東海圏をくわえた3大都市圏とその他地域の建築相場を比べてみました。
地域 | 建設費 | 全国平均との差額 |
全国平均 | 3,569万円 | |
首都圏 | 3,896万円 | +327万円 |
近畿圏 | 3,775万円 | +206万円 |
東海圏 | 3,650万円 | +81万円 |
その他地域 | 3,368万円 | -201万円 |
首都圏に限らず、都市圏はどこも全国平均の建設費を上回っています。田舎で家を建てる場合は、全国平均より200万円ほど安いです。
調査から、住宅のみを購入する場合の建設費の目安は3,000万円前半といえるでしょう。
もう少し詳しく建設費を見ていきましょう。つぎは地方別の建設費をまとめたものは以下の通りです。
都道府県 |
建設費 |
住宅面積 |
全国平均 |
3,569万円 |
123.8㎡ |
北海道 |
3,627万円 |
135.2㎡ |
東北 |
3,315万円 |
125.7㎡ |
北関東信越 |
3,372万円 |
124㎡ |
南関東 |
3,730万円 |
123.1㎡ |
東海 |
3,674万円 |
124.2㎡ |
北陸 |
3,628万円 |
135㎡ |
近畿 |
3,775万円 |
127.1㎡ |
中国 |
3,528万円 |
119.7㎡ |
四国 |
3,279万円 |
115.2㎡ |
北部九州 |
3,452万円 |
124.2㎡ |
南九州 |
3,204万円 |
115.1㎡ |
建築費の相場として、平均3,204万円と南九州が一番安く、一番高いのは平均3,775万円の近畿地方でした。土地所有者の方は自分が土地を持っている地域の相場を参考にしてみてください。
田舎に家を建てる費用|土地なしだといくら必要?
土地ありの場合と同様、まずは3大都市圏とその他地域の建築相場を比べてみましょう。
地域 | 建設費 | 土地取得費 | 合計 |
全国平均 | 3,010万円 | 1,444万円 | 4,454万円 |
首都圏 | 2,911万円 | 2,220万円 | 5,131万円 |
近畿圏 | 2,965万円 | 1,693万円 | 4,658万円 |
東海圏 | 3,104万円 | 1,274万円 | 4,378万円 |
その他地域 | 3,068万円 | 912万円 | 3,980万円 |
都市圏の土地取得費は、3都市どこをみても全国平均と比べて高く、地価が高いことがうかがえます。一方で田舎は、平均土地価格が912万円と1,000万円を下回っており、都市圏に比べて土地購入にかかる費用を抑えて家を建てることができるでしょう。
その他地域の912万円という金額から、田舎に家を建てる場合、土地代として1,000万円前後が必要な金額です。
しかし、同じ市町村内でも、利便性の高い商業地や駅周辺は地価が高い傾向にあります。
住宅にお金をかけたいのであれば、都市部を避け、郊外や駅から遠い場所から土地を探した方が良いでしょう。
つぎに地域別で住宅建設費と土地取得費の相場をまとめました。土地の購入を考えている地域の費用を参考にしてください。
都道府県 |
建設費 |
土地取得費 |
敷地面積 |
坪数 |
合計 |
全国平均 |
3,010万円 |
1,444万円 |
226.1㎡ |
68.51坪 |
4,454万円 |
北海道 |
3,210万円 |
955万円 |
291.3㎡ |
88.27坪 |
4,165万円 |
東北 |
2,970万円 |
847万円 |
277.2㎡ |
84.00坪 |
3,817万円 |
北関東信越 |
3,043万円 |
790万円 |
317.1㎡ |
96.09坪 |
3,043万円 |
南関東 |
2,937万円 |
1,923万円 |
197.1㎡ |
59.72坪 |
4,860万円 |
東海 |
3,118万円 |
1,336万円 |
228.1㎡ |
69.12坪 |
4,454万円 |
北陸 |
2,908万円 |
744万円 |
251.4㎡ |
76.18坪 |
3,652万円 |
近畿 |
2,965万円 |
1,693万円 |
170.2㎡ |
51.57坪 |
4,658万円 |
中国 |
3,207.万円 |
1,056万円 |
239.2㎡ |
72.48坪 |
4,263万円 |
四国 |
2,954万円 |
897万円 |
236.4㎡ |
72.48坪 |
3,851万円 |
北部九州 |
3,171万円 |
1,099万円 |
267.8㎡ |
81.15坪 |
4,270万円 |
南九州 |
3,037万円 |
927万円 |
284.8㎡ |
86.30坪 |
3,964万円 |
まずは土地取得費をみてみます。北海道、東北、北関東信越、北陸、四国、南九州の地域では、土地取得費の平均が1,000万円を下回っています。最も土地取得費が低いのは北陸で744万円でした。
敷地面積当たりの価格が最も低かった地域は北関東信越です。関東圏なのに地価が安いことが疑問に思われるかもしれませんが、こちらは長野、新潟、群馬が含まれているために比較的広い敷地面積にも関わらず、土地取得費が700万円台に抑えられていることが予想されます。
住宅建設費は北陸が最も安い平均2,908万円でした。
住宅購入と土地取得費の合計は、北関東信越が最も安い3,043万円でした。
土地の購入が必要な場合は、住宅の建設費に大きな差が出ることがなく、全ての地域で2,900万円~3,200万円程となっています。
これらの結果から、田舎での土地購入には目安として1,000万円程度、住宅購入費には3,000万円程度かかるとみておくのが良いでしょう。
田舎に家を建てる費用|注文住宅の予算
家を建てる予算の内訳
注文住宅の予算には土地購入費と住宅建設費、その他に引っ越し代や家具家電購入代がかかります。ここでは、住宅建設費の内訳を見ていきます。
一般的に、住宅の建設費は
- 本体工事費用
- 付帯工事費用
- 諸費用
の3つに分けられます。
全体の割合でいうと、本体工事費用が7割、付帯工事費用が2割、諸費用が1割という内訳です。
それぞれの費用について、項目と内容を解説していきます。
本体工事費
建築費用の約7割を占める本体工事費用とは、住宅を建物本体にかかる費用です。
一般的に坪単価の計算には、本体工事費用を坪数で割って算出していることが多くなっており、付帯工事費用や諸費用などが含まれていないことがあるため、いくつかの建築会社を比較する場合は事前にどの価格を使ってもとめられているか確認するようにしましょう。
本体工事費用の主な費用項目は、次のとおりです。
仮設工事費 | 工事に必要な足場や仮設電気、水道、職人用のトイレ設置など |
基礎工事費 | 基礎工事、残土処分費など |
木工事費 | 構造材や造作材などの加工、大工施工費など |
屋根・板金・外壁工事費 | 屋根や、雨どい、外壁の工事など |
サッシ・ガラス工事費 | 窓の取り付け工事など |
タイル・左官工事費 | 玄関や洗面、お風呂場などのタイル、左官工事など |
木製建具工事費 | 屋内の木製ドア、障子などの加工、取り付け工事など |
電気・水道工事費 | 電線や電話線、水道管などの配線、配管工事など |
空調工事費 | 空調ダクトや24時間換気のための換気口の取り付け、エアコン工事など |
防腐・防蟻工事費 | 構造材を腐食やシロアリから守る薬品工事など |
内装工事費 | 壁にビニールクロスの施工、タイル床張り工事など |
住宅機器設備工事費 | お風呂場やキッチン、トイレなどの設備機器工事など |
何をどの項目に分類しているかは、各建築会社によって少しずつ異なります。あくまで参考にとどめておきましょう。
次に付帯工事費を紹介します。
付帯工事費
付帯工事費は、総費用の約2割を占め、建物本体以外にかかる工事費用のことです。別途工事費ともいいます。
主な項目は、次のとおりです。
解体工事費用 | 土地にある古い建物を解体する費用 |
地盤調査費用 | その土地の地盤を調査する費用 |
地盤改良工事 | 家を建てられる状態にするために、補強工事を行う |
引き込み工事 | 水道管やガス管などを土地に引き込む |
外構工事 | 駐車場や玄関までのアプローチや犬走りなどを造設する |
屋外電気工事 | 屋外の照明や給排水の設置工事 |
太陽光発電工事 | 太陽光発電を取り付ける場合の追加工事 |
空調設備工事 | エアコン本体や室外機、換気扇などの取り付け工事 |
照明器具工事 | 照明器具の取り付け工事 |
カーテン工事 | カーテンやブラインド等の取り付け工事 |
次に諸費用を紹介します。
諸費用
諸費用は建築費用の約1割を占めます。諸費用とは住宅取得前後に、基本的に現金で支払う必要がある事務的な手続きにかかる費用です。
各種税金にや住宅ローンなどの手続き料、地震保険・火災保険などの保険料などがあります。
主な諸費用の項目は、次のとおりです。
登記手数料 | 建物完成後の所有権保存、住宅ローンのための抵当権設定等の申請手数料 |
建築確認申請手数料 | 役所に申請するときの申請手数料 |
物件検査手数料 | 住宅が、国の建築基準に違反していないか調査するための検査費用 |
仲介手数料 | 仲介業者で注文住宅を建てた場合に支払う手数料 |
印紙代 | 売買契約書と工事請負契約書を作成するための印紙代 |
登録免許税 | 不動産取得で登記をしたときにかかる税金。登記手数料とは別に国に支払う |
火災保険料 | 住宅の火災保険料 |
不動産取得税 | 不動産を取得した際に、都道府県に支払う都道府県税 |
仮住まい費用 | 引き渡しまでに住むアパートの家賃や光熱費 |
引っ越し・家具購入費 | 完成した家に住むための家具、家電の購入費 |
予備費用 | 想定外の事態が起きた場合に備えての予備費用 |
条件によって費用が変動しやすい部分なので、想定外の事態が起きたときのために、1割程度確保しておくことをおすすめします。
田舎に家を建てる費用|予算別で建てられる住宅の特徴
住宅の予算ごとにどの程度の住宅が建てられるのでしょうか?
1,000万円単位で予算ごとに建てられる住宅の特徴を紹介します。ちなみに一戸建ての構造には木造・RC造・鉄筋コンクリート造と3種類ありますが、ここでは木造にした場合にできることををまとめました。
予算1,000万円台の家
予算1,000万円台の家の場合、相場から見てかなり金額を抑えた住宅です。いわゆるローコスト住宅になるので、全体的にシンプルな一戸建ての住宅と考えた方がいいでしょう。
広さについては、延べ床30坪前後のコンパクトな家になることが多いはずです。
キッチンなどの設備機器や間取りの柔軟性は低くなります。設備機器は最低限の機能を備えた低コストの製品が多くなると思います。建築会社指定の製品を使い、追加を払わなければ選択肢がないといったこともあるかもしれません。
建物の形状は凸凹の多い複雑な設計にすると、外壁の面積が増え、外壁材などの材料費も増えることになります。そのため、正方形または長方形といった単純な外観になります。
2階も1階部分と同じ総二階建ての住宅になるでしょう。
また、屋根は一方向だけに傾斜がある片流れ屋根になると思います。シンプルで特別な部品が必要ないため、最も低コストで施工できる屋根形状です。
予算2,000万円台の家
予算が2,000万円台になると、選択肢の幅が少し増えてきます。しかし、何でも自由に選べるほどの余裕はない予算です。住宅の中でこだわりたいこと、諦めても良い部分の優先順位をつけて選んでいきましょう。
延べ床面積は広めにすると35坪くらいまで広がげられる可能性もあります。ただし、坪数を大きくする分、設備機器のグレードを下げるといったの対応が必要かもしれません。
2,000万円台のクラスでも住宅の形状はなるべくシンプルであることが求められるでしょう。その代わりに外壁材の種類など、選べる範囲が広がると思います。希望通りとはいかないかもしれませんが、予算内でできる選択肢の中から、自分が気に入るものを選択する形がとれるはずです。
予算3,000万円台の家
前の章でお伝えしたように戸建住宅購入者(住宅のみ)の全国平均の相場が3,659万円でした。3,000万円台は家を建てる人の一般的な予算ですので、平均的なグレードを実現できる予算と考えられます。ある程度希望を取り入れた住宅にすることができるでしょう。
延べ床面積は40坪前後まで対応可能です。坪数が大きくなるので、ファミリークローゼットやシューズクロークといった広めの収納スペースを設けたり、導線を工夫した間取りを取り入れたりできます。
住宅の形状も正方形や長方形といった形だけでなく、日当たりや土地形状に合わせて変形させることが可能でしょう。また、予算的に総二階にこだわらなくても良くなるので、下屋と呼ばれる1階の屋根部分を利用した勾配天井の空間を作るといったことも叶えやすい予算です。
設備機器についても、こだわりのある部分は性能を重視したグレードの良いタイプのものを選べるでしょう。キッチンの食洗器を深型にしたり、浴室に暖房乾燥機を取り付けたりといったことも可能です。
ニッチやワークスペースなどの造作といわれる内装工事についても、建築会社によるところもありますが、ある程度実現することができます。クロスの種類にこだわったり、床材に一部無垢床を選ぶといったことも可能かもしれません。
3,000万円台は工務店やビルダーといわれる中小企業の建築会社であれば、ある程度のこだわりの部分も叶えられるイメージです。
予算4,000万円台の家
予算4,000万円台になると、自由度がかなり上がり、希望に近い家が建てられる予算なのではないでしょうか。選択肢が多くなり、迷って決められないなんてこともあるかもしれません。
建築会社や建てる地域にもよりますが、50坪ほどの大きな家や二世帯住宅も建てられる予算と言えるでしょう。1階部分に駐車スペースのついたビルトインガレージも実現できます。
設備機器は選べる自由度が上がり、ハイグレードなものを入れることも可能です。日常の生活の質を上げるような利便性に優れたものや、見た目にこだわったスタイリッシュな製品を選ぶことが可能になります。寒い地域に家を建てる人は床暖房を設置する人も多いのではないでしょうか。
住宅の形状も凹凸をつけたり、こだわりの外観を実現できる予算でしょう。外壁材もかなりの種類が選べるようになり、好みのデザインにすることも可能なレベルです。
予算が4,000万円台であれば大手ハウスメーカーに依頼することも可能でしょう。
予算ごとに家の特徴を紹介してきましたが、契約後も建築している間にやりたいことが出てきて追加契約をすることは非常によくあります。また、引越し代や家具・家電の購入代なども忘れてはなりません。初めから予算いっぱいでの契約はしないようにしましょう。
田舎に家を建てる費用|まとめ
この記事では、田舎で家を建てる相場を、土地あり土地なしの場合に分けて紹介しました。
土地ありの場合、田舎での住宅の建築相場は、全国平均より201万円安い3,368万円でした。平均の相場は以下のとおりです。
地域 | 建設費 | 住宅面積 | 全国平均との差額 |
全国平均 | 3,569万円 | 123.8㎡ | |
首都圏 | 3,896万円 | 123.8㎡ | +327万円 |
その他地域 | 3,368万円 | 123.1㎡ | -201万円 |
土地なしの場合、建設費+土地取得費の相場は全国平均より474万円安い3,980万円でした。建設費と土地取得費の平均の相場は以下のとおりです。
地域 | 建設費 | 土地取得費 | 合計 |
全国平均 | 3,010万円 | 1,444万円 | 4,454万円 |
首都圏 | 2,911万円 | 2,220万円 | 5,131万円 |
その他地域 | 3,068万円 | 912万円 | 3,980万円 |
また、建築予算の内訳の解説と、予算別に建てられる家について紹介しました。
建築予算は土地取得費と住宅建設費に分けられ、
住宅建設費は
- 本体工事費用
- 付帯工事費用
- 諸費用
に分けられることを解説しました。
金額的な内訳は本体工事費用がおよそ7割、付帯工事費用がおよそ3割、諸費用がおよそ1割です。
そして1,000万円台~4,000万円台までの予算別に建てられる住宅の特徴をまとめました。詳しくは今回お伝えした「予算別で建てられる住宅の特徴」を参照してください。