ライフステージが変わるとき、家を買うべきか、それとも買うべきではないか悩むことがあるでしょう。
家を買うべきか、それとも買わないべきかは、自分がどのような状況にいるかや家に対する考え方によって変わるものです。
この記事では、家を買うべき理由をはじめ、家を買うべきではない理由や持ち家のメリットとデメリット、賃貸物件のメリットとデメリットや家を買うべきか買わないべきか迷ったときの後悔しない対策について、詳しくご紹介いたします。
家を買うべきか?その理由は?
家を買うべきか買うべきでないか悩む時期は、ライフステージが変わるときではないでしょうか?
結婚したり、子どもが生まれたり、子どもが巣立ったりするなど、人生の節目が訪れるときは、家を買おうと考えることが多い時期です。
ですが、家を買うということは、人生の大きな決断のひとつでもあります。迷ったときは、家を買うべき理由を確認してからでもよいでしょう。
家を買うべき理由には、以下の9点があります。
- 家賃と同じくらいの費用で持ち家に住める
- 子どもの立てる音に神経質にならずに済む
- 広い家に住める
- 間取りやリフォームなど自由度が高い家に住める
- 家族構成の変化に対応していける
- 住宅ローン控除が受けられる
- 住宅ローンはいずれ完済するため、家賃を払い続けるより費用がかからなくなる
- 資産をつくれる
- 高齢者になっても住み続けられる
このように、家を買うべき理由は、ライフステージの変化をはじめ、家を買うときに必要となる住宅ローンなどお金にまつわるものです。
家を買うべき理由は、後述する「持ち家のメリット・デメリット」のメリットに該当するものもあります。メリットがあるからこそ、家を買うべきであるといえるでしょう。
家を買わないべきか?その理由は?
家を買うべき理由があるように、家を買うべきではない理由も存在しています。家が欲しいと思っても、家を買うべきではないケースもあります。
家を買って問題がないかはしっかりと自分のライフスタイルや預貯金と相談すべきです。
家を買うべきではない理由には、以下の5点があります。
- 長く住むと建て替えが必要となるが、建て替え費用が捻出できそうにない
- メンテナンス(修理・リフォーム)の費用の自己負担が大きいので、支払える目途がたたない
- 固定資産税や都市計画税など、税金が賃貸物件よりかかるので負担が大きく、支払いが難しい
- 転勤が多く、その都度引っ越しをしなければならない
- 収入が安定しておらず、住宅ローンの審査に通らない
このように、家を買うべきではない理由は、お金にまつわる理由がほとんどです。家が欲しいと思ってもお金がなければ、家を買うことはできません。
家は買ったら支払いがそこで終わるわけではなく、毎月決まった金額の住宅ローンを返済し、固定資産税や都市計画税などの税金を支払い、メンテナンス(修理・リフォーム)や建て替えが必要になったときに対応する必要があります。
これらができなければ、家は買うべきではないといえるでしょう。
家を買うべきか?持ち家のメリット・デメリットについて
持ち家の購入には、メリットとデメリットのどちらもあります。持ち家を買うときには、メリットもデメリットも理解した上で買うことが大切です。
まず、持ち家のメリットには、以下の5点があります。
- 資産になる
- リフォームを自由にできる
- 住宅ローンを完済した後は税金とメンテナンス(修理・リフォーム)以外の費用がかからない
- 高齢者になったときに部屋を借りられないという心配がない
- 賃貸物件と比較して、設備のグレードが高い
次に、持ち家のデメリットには、以下の5点があります。
- 固定資産税や都市計画税がかかる
- 持ち家がマンションの場合、修繕費の積み立て・管理費がかかる
- 騒音問題やご近所トラブルがあっても簡単に引っ越しができない
- 住宅ローンの支払いが長期間続く
- 経年劣化やシロアリ発生などのメンテナンス(修理・リフォーム)の費用がかかる
それでは、持ち家のメリットとデメリットについて、それぞれ詳しく見ていきましょう。
メリット①資産になる
持ち家の最大のメリットといえるのが資産になることです。
賃貸物件の家賃と同じくらいの返済額だったとしても、住宅ローンを返済し続けていれば、やがて、その家は自分のものになります。
資産になるということは、いざというときに売って現金に変えることができるということです。
また、子どもや孫がいる場合には、相続という形で資産を受け継がせることもできます。
メリット②リフォームを自由にできる
持ち家の場合、壁のクロスや床が汚れてきたら、自分の好きなカラーや床材で張り替えることが可能です。
また、ガスコンロからIHクッキングヒーターにしたり、オール電化にしたりすることもできます。
自分がリフォームをしたいと思ったところを自由にリフォームでき、理想のマイホームへとどんどん近づけていけるのが、持ち家のメリットのひとつです。
メリット③住宅ローンを完済した後は税金とメンテナンス(修理・リフォーム)以外の費用がかからない
持ち家の場合、住宅ローンを完済した後は、税金とメンテナンス(修理・リフォーム)以外は、費用がかかりません。
賃貸物件の場合、住み続ける間はずっと家賃を支払い続けなければならないことと比較すると、費用面ではメリットであるといえます。
メリット④高齢者になったときに部屋を借りられないという心配がない
賃貸物件のデメリットでもあるのが、高齢者になったときに部屋を借りられないかもしれないといった問題です。
ですが、持ち家であれば、何歳になっても自分の買った家なので住み続けられます。
もしかしたら、家が借りられなくなるかもという不安を抱かなくていいのはメリットであるといえるでしょう。
メリット⑤賃貸物件と比較して、設備のグレードが高い
賃貸物件と比較して、持ち家の場合は設備のグレードが高い傾向にあります。
これは一戸建てであっても分譲マンションであっても同じです。賃貸物件の場合は、隣の部屋の声が聞こえてくることもありますが、一戸建てや分譲マンションであれば、その心配はいりません。
また、エアコンやキッチンなどの設備も持ち家の方がグレードが高いため、生活がしやすいといったメリットもあります。
デメリット①固定資産税や都市計画税がかかる
持ち家の場合、賃貸物件では必要がない固定資産税や都市計画税がかかります。
総務省「固定資産税」の「税額の計算方法」では、以下のように税額が定められています。
3)課税標準額×税率(1.4%)=税額
(3) 税額の決定の仕方
(2)で決められた課税標準額に対し、税率(原則1.4%)を掛けた額が税額となります。しかし、市町村は必要に応じて、1.4%と異なる税率を条例で定めることができます。
また、場合により減額措置(税額を減少させる措置)が適用されることがあります。例えば、次のような減額措置があります。
<引用:総務省「固定資産税」の「税額の計算方法」>
また、都市計画税は、以下のように税額が定められています。
課税標準額×税率 (0.3%)=都市計画税額
このように、固定資産税や都市計画税がかかるため、毎年その分の費用を用意する必要があります。
デメリット②持ち家がマンションの場合、修繕費の積み立て・管理費がかかる
持ち家がマンションの場合は、持ち家の一戸建てにはない修繕費の積み立てと管理費の支払いがあります。
これらのお金はマンションを維持するために必要なお金です。持ち家がマンションの人の中には、修繕費の積み立てや管理費の支払いが高齢になり難しくなって売却してしまう人もいます。
ただし、外壁などの共有部分の修繕は修繕費や管理費から支払われるため、一戸建てのメンテナンス(修理・リフォーム)の一部と変わらないとも考えられるでしょう。
ですが、毎月決まった額を支払い続けなければならないといったデメリットがあります。
デメリット③騒音問題やご近所トラブルがあっても簡単に引っ越しができない
騒音問題や道路族などのご近所トラブルが発生していても、持ち家の場合は簡単に引っ越すことができません。
だからといって、騒音問題や道路族などのご近所トラブルはすぐに解決する問題ではないのでストレスばかりが溜まってしまいます。
持ち家を買う前に住環境を確認していたとしても、後から引っ越してきた人とトラブルになる可能性もあるので、絶対に安心できる方法がないこともデメリットです。
デメリット④住宅ローンの支払いが長期間続く
住宅ローンは基本的にフラット35で35年間で契約することが多いものです。
そのため、35年間の長期間に渡って、住宅ローンの支払いをし続けなければなりません。
デメリット⑤経年劣化やシロアリ発生などのメンテナンス(修理・リフォーム)の費用がかかる
経年劣化やシロアリ発生など、持ち家に住んでいると定期的な点検とメンテナンス(修理・リフォーム)が必要になります。
トラブルが発生したときに、素早く対応すれば、メンテナンス(修理・リフォーム)の費用を抑えられることもあるので、定期的に行うことが重要となります。
ですが、費用も手間もかかるため、大変であることに変わりはありません。
家を買うべきか?賃貸のメリット・デメリットについて
賃貸物件を借りるには、メリットとデメリットのどちらもあります。賃貸物件を借りるときには、メリットもデメリットも理解した上で借りることが大切です。
まず、賃貸物件のメリットには、以下の5点があります。
- 気軽に引っ越しができる
- 希望の家賃のところに住める
- 住宅のメンテナンス(修理・リフォーム)が一切いらない
- 持ち家と比較して、初期費用が安い
- 固定資産税や都市計画税がかからない
次に、賃貸物件のデメリットには、以下の5点があります。
- 資産にならない
- 高齢者になったときに賃貸物件を借りづらい可能性がある
- 限られた選択肢の中から住む部屋を決めなければならない
- リフォームを自由にできない
- 間取りや外観デザインなどに自由がない
それでは、賃貸物件を借りるメリットとデメリットについて、それぞれ詳しく見ていきましょう。
メリット①気軽に引っ越しができる
賃貸物件の場合、2年に一度更新があるため、更新をして更新料を支払った後すぐに引っ越してしまうのは更新料がもったいないですが、基本的にいつ引っ越しても問題はありません。
引っ越す理由がどんな理由であったとしても、次に住む家さえ見つけていれば、気軽に引っ越すことが可能です。
メリット②希望の家賃のところに住める
住むエリアや住む部屋の広さによって、家賃はさまざまです。
収入に合わせてどのくらいの家賃のところに住むかを考えますが、収入が不安定だったり、転職して収入が下がってしまったりしても、賃貸物件であれば引っ越すことで、希望の家賃のところに住めます。
メリット③住宅のメンテナンス(修理・リフォーム)が一切いらない
賃貸物件の場合、住宅のメンテナンス(修理・リフォーム)は大家さんがするため、一切自分で行う必要がありません。
もちろん、過失があって壊してしまった場合にはこの限りではありませんが、常識の範囲内で使用していて不具合が出た場合には、大家さんに対応してもらえます。
住宅のメンテナンス(修理・リフォーム)は、定期的に行わなければならず、思いの外、費用がかさむのでその分の費用がかからないのは大きなメリットであるといえます。
メリット④持ち家と比較して、初期費用が安い
持ち家を購入する場合には、頭金が必要ですし、支払うお金が大きいといった特徴があります。
ですが、賃貸物件の場合は、引っ越し費用と敷金礼金、必要であれば家具家電の新調くらいしか費用がかかりません。
持ち家の場合でも引っ越し費用と必要であれば家具家電を新調する費用がかかるので、実際に賃貸物件の場合のみにかかる費用は、敷金礼金だけであるといえるでしょう。
持ち家を購入するときの頭金の金額と比較しても、敷金礼金の方が安いことがほとんどです。
メリット⑤固定資産税や都市計画税がかからない
土地を持っていると固定資産税や都市計画税がかかります。
ですが、賃貸物件の場合は、部屋を借りているだけで土地を持っているわけではないので、固定資産税や都市計画税がかかりません。固定資産税や都市計画税がかからないだけでも、賃貸物件の場合はかなり安く住めるといったメリットがあります。
デメリット①資産にならない
賃貸物件は、部屋を借りているだけなので、毎月家賃を支払ってもその部屋が自分のものになることはありません。
自分のものにならないということは、資産にならないということとイコールです。
住宅ローンの返済額と家賃の金額が同じくらいというのは、よくあることなので、同じくらいの支払いを続けるならば、資産にならないのはデメリットであるといえるでしょう。
デメリット②高齢者になったときに賃貸物件を借りづらい可能性がある
賃貸物件の場合は、高齢者になったときに新たに部屋を借りようと思ってもなかなか借りられないということがありえます。
収入が少なかったり、孤独死の心配があったりするなど、さまざまな理由から敬遠されてしまうことがあるため、賃貸物件を借り続けるのはデメリットになる可能性が高いといえるでしょう。
デメリット③限られた選択肢の中から住む部屋を決めなければならない
賃貸物件を探そうとすると、意外にも選択肢は狭い傾向にあります。
これは、通勤や通学場所から近いエリアをはじめ、希望の家賃やマンションの何階に住みたいか、モニター付きインターホンや宅配ボックスがあるか、トイレと風呂は別かなど、細かい条件で探すためです。
条件が増えれば増えるほど、該当する物件は減っていき、どこかで妥協をしなければなりません。限られた物件の中から、住む部屋を決めなければならないのは、賃貸物件のデメリットであるといえるでしょう。
デメリット④リフォームを自由にできない
賃貸物件はその名の通り、借りている物件であるため、リフォームなどの自由はありません。
もし、壁のクロスを変えたとしたら、その部屋を出るときに原状復帰(元の状態に戻すこと)する必要があります。
自由度という点では、賃貸物件は持ち家と比較してかなり低いといえるでしょう。
デメリット⑤間取りや外観デザインなどに自由がない
賃貸物件の場合、窓や外観デザインは最初から決まっています。
どんなにカウンターキッチンのある部屋に住みたかったとしても、カウンターキッチンのある部屋が賃貸に出されていなければ借りることはできません。
このように、自分の希望通りの間取りや外観デザインなどの自由度は賃貸物件の場合はまったくありません。
家を買うべきか、それとも買わないべきか?迷った時に後悔しない対策
家を買うべきか、それとも買わないべきか悩んだときは、本当に家を買っても問題がないかを確認しましょう。
家を買うべきか、それとも買わないべきか迷ったときに後悔しない対策には、以下の7点があります。
- 持ち家のメリットとデメリットをよく理解する
- 持ち家と賃貸物件の違いを比較する
- 持ち家に対する不安を解消してから購入する
- 理想の暮らしは持ち家と賃貸物件のどちらで叶うかを考える
- 家を買っても生活が金銭面で圧迫されないかを考える
- 住むエリアが変わっても問題がないか確認する
- 災害に遭っても問題のない場所かを調べる
このように家を買うべきか、それとも買わないべきか迷ったら、持ち家に関する事柄をひとつずつ確認することが大切です。
住むだけであれば、持ち家でも賃貸物件でも問題はありません。家という場所にどういった付加価値をつけるか、どういう希望を持つかによって、家を買うべきか、家を買うべきではないかが決まります。
家を買うべきか、それとも買わないべきか迷ったときは、家を買ったときのイメージを持つようにするのもおすすめです。
家を買うべきか?まとめ
ライフステージが変わるなどして、家を買うべきか悩むこともあるでしょう。そんなときは家を買うべき理由と家を買うべきではない理由を比較して、自分がどちらに当てはまるかを確認することで、家を買うべきなのか、買うべきかないかを判断できます。
また、持ち家のメリットとデメリットと賃貸物件のメリットとデメリットを理解しておくことで、自分のライフスタイルやこれからの生活において、どちらが適しているかも知ることが可能です。
持ち家にも賃貸物件にもメリットとデメリットがあるので、よりよいと思った方を選択するとよいでしょう。
それでも、家を買うべきか買わないべきか迷ったら、迷ったときの後悔しない対策を確認し、家を買っても問題がないかを確認するようにしましょう。



















