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アスファルトシングル屋根の耐用年数とは?特徴やメリット・デメリット、メンテナンス方法について解説

屋根材によって、耐用年数も特徴も異なるように、メリットやデメリットも違います。

近年、日本でも注目されているアスファルトシングル屋根は、それらがまだあまり知られていないのではないでしょうか?

この記事では、アスファルトシングル屋根の耐用年数をはじめ、アスファルトシングル屋根の特徴やアスファルトシングル屋根のメリットとデメリット、アスファルトシングル屋根のメンテナンス方法について、詳しくご紹介いたします。

アスファルトシングル屋根の耐用年数とは?

アスファルトシングル屋根の寿命・耐用年数は、10〜30年であり、日本瓦(和瓦)屋根などと比べると耐用年数が短い傾向にあります。

アスファルトシングル屋根の耐用年数は、10〜30年ではありますが、使用状況によっては短くなってしまうことがあります。たとえば、台風や豪雨などの自然災害に遭ってしまったり、メンテナンスを怠ったりしたなどのケースです。

台風や豪雨などの自然災害に遭ってしまった場合は、自然災害が落ち着いたらすぐにアスファルトシングル屋根に不具合が起こっていないか確認しましょう。砂粒の剥がれなどが起こっている場合には、すぐに修理が必要です。

もちろん、自然災害などに遭わず、アスファルトシングル屋根を使用していたとしても、定期的なメンテナンス(修理・リフォーム)は必要です。メンテナンスをしっかり行っていない場合も、耐用年数が短くなってしまうこともあるので注意しましょう。

また、近年、アスファルトシングル屋根は、改良が重ねられ、耐用年数が伸びてきています。メーカーによっては、アスファルトシングル屋根の耐用年数が20~30年とされているケースもあります。

アスファルトシングル屋根の特徴について

アスファルトシングル屋根とは、ガラス繊維基材にアスファルトを浸透させコーティングし、表面に着色した砂粒を吹きつけてつくられているもののことをいいます。

アスファルトシングル屋根は、100年以上も前から北米では使用されている屋根材であり、シェア率も高いポピュラーな屋根材です。

近年では、アスファルトシングル屋根の良さが知られるところとなり、アスファルトシングル屋根が選択されることも増えてきています。

そんなアスファルトシングル屋根の特徴には、以下の2点があります。

  • カラーバリエーションが豊富
  • 洋風の家でも和風の家でも調和する

それでは、アスファルトシングル屋根の特徴について、それぞれ詳しく見ていきましょう。

カラーバリエーションが豊富

アスファルトシングル屋根は、つくる過程で表面に着色した砂粒を吹きつけます。

このとき、着色するカラーはバリエーションが豊富であり、メーカーによって異なりますが、5〜13種類のカラーが用意されています。

屋根のカラーを豊富なカラーバリエーションの中から選べるのは、アスファルトシングル屋根ならではだといえるでしょう。

洋風の家でも和風の家でも調和する

アスファルトシングル屋根は、カラーの豊富さや材質が洋風の家でも和風の家でも合うため、どちらのテイストの家でも選べるといった特徴があります。

アスファルトシングル屋根の耐用年数とメリット・デメリットについて

家の屋根をアスファルトシングル屋根にする場合、さまざまな理由から選択をすることでしょう。しかし、アスファルトシングル屋根には、メリットもデメリットも存在しています。

アスファルトシングル屋根だから可能なこともあれば、アスファルトシングル屋根だから困ってしまうこともあるため、しっかりとアスファルトシングル屋根のメリットとデメリットを知っておくことが大切です。

ここでは、家の屋根をアスファルトシングルにするときのメリットとデメリットについて、それぞれ詳しくご紹介いたします。

アスファルトシングル屋根のメリットとは?

屋根材を選ぶときには、さまざまな種類の中から選ぶことができます。たくさんある屋根材の中からアスファルトシングル屋根を選ぶ場合のメリットは、利便性に富んだものが多い傾向にあります。

アスファルトシングル屋根のメリットには、以下の点があります。

  • 価格が安い
  • さまざまなテイストの家に合わせやすい
  • 見た目がおしゃれ
  • 耐震性が高い
  • 欠けにくく割れにくい
  • 防水性が高い
  • サビない
  • 雨の音があまり響かない

それでは、アスファルトシングル屋根のメリットについて、それぞれ詳しく見ていきましょう。

価格が安い

アスファルトシングル屋根は、1㎡あたり3,000〜9,000円という低価格です。ほかの屋根材と比較して安いといったメリットがあります。

屋根材にコストを割けない場合には、アスファルトシングル屋根を選択するとよいでしょう。

さまざまなテイストの家に合わせやすい

アスファルトシングル屋根は、着色した砂粒を吹きつけてつくっているので、カラーバリエーションが豊富です。

そのため、さまざまなテイストの家に合わせやすいといったメリットがあります。

また、簡単に曲げることができるため、アーチ状の屋根でも使用することも可能です。どんなデザインの屋根にも合わせやすいといったメリットもあります。

見た目がおしゃれ

アスファルトシングル屋根は、カラーの種類が多く、見た目がおしゃれな屋根材です。外観にもこだわりたいときにおすすめな屋根材であるといえるでしょう。

日本ではまだあまりなじみがないため、オリジナリティのある外観に仕上げられるのもメリットです。

また、アスファルトシングル屋根の種類の中には、太陽光で見え方の変わるものもあるので、デザイン性の高い屋根にしたい場合に選ぶとよいでしょう。

耐震性が高い

アスファルトシングル屋根の特徴として、軽量であることが挙げられます。屋根が軽量であるということは、建物に負担がかかりにくいということです。

地震が起きると、建物は揺れますが、このとき、屋根の上に重い屋根材が乗っていると揺れが大きくなってしまいます。

ですが、軽い屋根材であれば揺れが小さくなり、大きな地震が起きても、重い屋根材よりも負担が少なく、被害を抑えられる可能性があります。

欠けにくく割れにくい

屋根材は経年劣化や自然現象、自然災害などで欠けたり割れたりしますが、アスファルトシングル屋根は、柔軟性があるため、欠けにくく、割れにくいといったメリットがあります。

防水性が高い

アスファルトシングル屋根は、材質自体の防水性が高く、雨漏りがしづらいといったメリットがあります。

また、釘を打たないため、屋根の劣化症状のひとつである釘の抜けが発生しません。釘の抜けが発生してしまうと、その穴から雨や雪などの水が入ってしまい、雨漏りの原因になってしまいます。

ですが、釘の抜けが発生しないため、雨漏りの原因が減らせ、雨漏りがしづらいのがアスファルトシングル屋根です。

雨漏りがしない結果、屋根材の下地に腐るなどの問題が生じる可能性が低くなるため、下地の交換をしなくていいというメリットも生み出します。

サビない

アスファルトシングル屋根は、ガラス繊維基材にアスファルトを浸透させコーティングし、表面に着色した砂粒を吹きつけているため、金属の成分がまったく入っていません。

そのため、雨や雪にさらされても、アスファルトシングル屋根がサビることはないといったメリットがあります。

雨の音があまり響かない

アスファルトシングル屋根は、着色した砂粒を吹きつけているため、雨が降ったときに音が分散されるような仕組みになっています。

そのため、雨が降っても、音があまり響かないといったメリットがあります。

アスファルトシングル屋根のデメリットとは?

屋根材を選ぶときに、アスファルトシングル屋根を選択するということは、アスファルトシングル屋根の特徴やメリットを理解した上でしょう。

しかし、特徴やメリットにだけ目をけてしまうと、アスファルトシングル屋根にしたものの、こんなはすじゃなかったと後悔をしかねません。

アスファルトシングル屋根を選択するときには、アスファルトシングル屋根のデメリットもきちんと理解することが重要です。

アスファルトシングル屋根のデメリットには、以下の5点があります。

  • 耐用年数が短い
  • 強風に弱い
  • 湿気に弱い
  • 施工後に砂粒が落ちやすい
  • 取り扱い業者があまり多くない

それでは、アスファルトシングル屋根のデメリットについて、それぞれ詳しく見ていきましょう。

耐用年数が短い

アスファルトシングル屋根の耐用年数は、10~30年と短いといったデメリットがあります。ほかの屋根材の耐用年数をみてみると、ガルバリウム鋼板あれば25~40年ですし、日本瓦(和瓦)であれば50~60年と半永久的です。

アスファルトシングル屋根は、ほかの屋根材と比較したときに耐用年数が短いため、リフォームとして、屋根の葺き替えが必要になる時期がほかの屋根材よりも早くなってしまいます。

アスファルトシングル屋根は安価ではありますが、屋根の葺き替え時期が早いことを考えると、コストパフォーマンスの面で問題が残るため、アスファルトシングル屋根にすべきかは、熟考した方がよいといえるでしょう。

強風に弱い

アスファルトシングル屋根は、表面に着色した砂粒を吹きつけてつくっているため、強風が吹くと、砂粒が風の勢いで剥がれて飛び散ってしまうといったデメリットがあります。

砂粒が飛び散ることで、辺りが汚れるだけでなく、車が傷ついたり、ご近所に迷惑をかけてしまったりする可能性があるため、注意が必要です。

また、アスファルトシングル屋根の場合、棟板金が風に飛ばされやすいといったデメリットもあります。

アスファルトシングル屋根は、全体的に強風に弱いため、台風の多い地域などには不向きであるといえるでしょう。

湿気に弱い

アスファルトシングル屋根は、着色した砂粒が吹きつけられているため、表面が凸凹しています。

その凸凹した部分に水が溜まって、湿気た結果、カビやコケが屋根の表面に発生してしまいます。

施工後に砂粒が落ちやすい

アスファルトシングル屋根は、ガラス繊維基材にアスファルトを浸透させコーティングし、表面に着色した砂粒を吹きつけているため、施工後に砂粒が落ちてくることがあります。

ですが、しばらくすれば、落ち着いて、砂粒が落ちなくなってくるので、さほど気にする必要はないでしょう。

ただし、経年劣化が始まると、再び、砂粒が落ちるようになってしまいますし、強風や台風でも砂粒は飛び散ってしまうため、注意が必要です。

取り扱い業者があまり多くない

アスファルトシングル屋根は、北米ではシェア率が高く、100年も前から使用されているほど、メジャーな屋根材です。

近年では、アスファルトシングル屋根が選択されることもありますが、日本ではまだあまり知られている屋根材ではなく、シェア率も高くはありません。

そのため、アスファルトシングル屋根を取り扱っている業者があまりないといったデメリットがあります。

アスファルトシングル屋根の耐用年数とメンテナンス方法について

アスファルトシングル屋根の耐用年数は、「アスファルトシングル屋根の耐用年数とは?」でも先述した通り、10~30年です。

しかし、10~30年もたせるには、しっかりとしたメンテナンス(修理・リフォーム)が必要となります。家を建ててから10~30年であれば、メンテナンスはリフォームではなく、修理で済むことがほとんどです。

しかし、きちんと修理をしていてもをしていても、耐用年数を過ぎると修理ではなく、リフォームが必要となってきます。

少しでもアスファルトシングル屋根を長持ちさせるには、その都度、適切なメンテナンスを行わなければなりません。

アスファルトシングル屋根のメンテナンス方法には、以下の5点があります。

  • コーキング補修・シーリング補修
  • 棟板金の交換
  • 塗装
  • カバー工法(重ね葺き)
  • 屋根の葺き替え

それでは、アスファルトシングル屋根のメンテナンス方法について、それぞれ詳しく見ていきましょう。

コーキング補修・シーリング補修とは?

コーキング補修・シーリング補修は、アスファルトシングル屋根がはがれてしまったり、浮いたりしたときに、コーキング剤やシーリング剤を使用して、貼り付ける部分的な修理のことをいいます。アスファルトシングル屋根の軽度の傷みに対処する方法です。

棟板金の交換とは?

アスファルトシングル屋根の棟板金は、時間が経つとともに下地の板が腐ってしまったり、剥がれ落ちてしまったりします。

下地の板を交換し、棟板金も交換することで、耐用年数をリセットすることが可能です。

塗装とは?

アスファルトシングル屋根が傷んできたときに行う修理方法のひとつです。アスファルトシングル屋根は、着色した砂粒を吹きつけてつくられているため、経年劣化や雨や風などの自然現象、台風や豪雨などの自然災害で砂粒が剥がれ落ちてしまいます。

アスファルトシングル屋根の塗装が剥がれてしまうと、水漏れの原因になるなど、屋根の塗装剥がれだけでなく、その先にも問題が起きてしまうのが怖いところです。

アスファルトシングル屋根の傷みが悪化する前に塗装を実施することで、さまざまな問題を防げます。塗装には、下塗り・中塗り・上塗りの3回の塗りを行わなければならないため、工期はかかります。

また、塗装するときに油性の塗料を使用してしまうと、アスファルトが溶けだしてしまうため、必ず水溶性の塗料を使用しなければなりません。

アスファルトシングル屋根の塗装は、定期的に実施しなければならないため、費用はかさみがちです。そのため、塗装とカバー工法のどちらが費用が安く済むかを比較して、どちらを実施するか考えるようにしましょう。

屋根のカバー工法(重ね葺き)とは?

アスファルトシングル屋根の塗装では間に合わない場合、アスファルトシングル屋根のカバー工法(重ね葺き)を行うことがあります。カバー工法(重ね葺き)は、メンテナンスの中でも修理ではなく、リフォームに該当します。

カバー工法(重ね葺き)は、古い屋根の上に新しい屋根をかぶせてカバーするメンテナンス方法なので、アスファルトシングル屋根の下地に問題がないことが前提で行われる方法です。カバー工法(重ね葺き)は屋根の葺き替えと比較して、費用がかからないといったメリットがあります。

また、カバー工法(重ね葺き)は、屋根材を廃棄しないため、廃材が出ないため、廃材処理の費用がかからないといったメリットもあります。

屋根の葺き替えとは?

屋根の葺き替えは、アスファルトシングル屋根が劣化した場合、すでにある屋根部分を葺き替えるリフォーム方法のことをいいます。屋根の下地に問題があり、カバー工法(重ね葺き)では対処できなくなった場合に行うメンテナンスです。

そのため、アスファルトシングル屋根の下地も修繕も実施します。アスファルトシングル屋根が完全に新しくなるので、耐用年数がぐっと伸びるといったメリットがあります。

ただし、すでにあるアスファルトシングル屋根を廃棄する必要があるため、廃棄処理の費用と時間がかかります。屋根のメンテナンスの中では高額な費用が必要な方法です。

アスファルトシングル屋根の耐用年数まとめ

アスファルトシングル屋根は、北米では100年以上前から使用されているとてもポピュラーな屋根材です。しかし、日本ではあまり知られておらず、取り扱い業者もまだ少ないといった特徴があります。

アスファルトシングル屋根は、カラーバリエーションも多く、その見た目がおしゃれなことから、住宅の外観のデザイン性を重視したり、周りの住宅と違った個性を出したりしたいときにおすすめの屋根材でもあります。

アスファルトシングル屋根は、耐用年数が短いため、メンテナンス(修理・リフォーム)が定期的に必要です。耐用年数が近づいてきたり、超えたりしてしまうと、簡単な修理だけではなく、屋根の葺き替えも必要となってくるため、ほかの屋根材と比較して、コストパフォーマンスの点で問題がないかはよく考えた方がよいでしょう。

また、アスファルトシングル屋根は軽くて耐震性に優れていますが、耐風性が低いといった側面もあります。

どのような地域に住むかによって、屋根材をアスファルトシングル屋根にしても問題がないかが変わってくるので注意が必要です。強風や台風などが多い地域には、あまり適していないといえるでしょう。

このように、アスファルトシングル屋根は、魅力的な特徴やメリットもありますが、デメリットもあるため、そのどちらも熟知した上で、選択しなければなりません。何を優先するかで、アスファルトシングル屋根が適切かどうかは変わってくるでしょう。