ハウスワン 代表ブログ

「間取りの余白」のつくり方

いつもご覧いただきありがとうございます。

(株)ハウスワンの一尾です。

家づくりを考えるとき、多くの方が「今の暮らし」に合わせて間取りを決めます。

しかし、家は完成して終わりではなく、そこから何十年も暮らし続けていく場所です。

家族の成長や独立、働き方の変化、年齢を重ねたあとの生活など、暮らしは必ず変わっていきます。

その変化に無理なく対応できる家かどうかが、住み心地の良さを長く保つポイントになります。そこで大切になるのが「間取りの余白」という考え方です。

間取りの余白とは、最初から役割を固定しないスペースのことを指します。

子ども部屋、書斎、趣味の部屋など、用途を決めきってしまうと、暮らしが変わったときに使いにくくなることがあります。

一方で、将来仕切れる前提でつくった部屋や、使い方を限定しない空間であれば、生活の変化に合わせて役割を変えることができます。

私たちとしては、後から壁を設けたり撤去したりできるよう、構造や下地を工夫することで、この余白を形にしています。

余白というと、広い空間を確保することだと思われがちですが、必ずしもそうではありません。

限られた面積の中でも、変えられる余地を残すことは可能です。

例えば、廊下を少し広めに取り収納としても使えるようにする、リビングの一角を将来仕切れるようにしておくなど、小さな工夫で余白は生まれます。

すべてを最初から作り込まず、あえて決めすぎないことが、後悔しない家づくりにつながります。

間取りの余白を活かすには、構造と下地の考え方が重要です。

後から壁をつくる、収納を増やすといった変更ができるよう、あらかじめ下地を入れておくことで工事が最小限で済みます。

また、柱や耐力壁の位置を意識した設計にしておけば、将来の変更でも家の強さを損なうことがありません。

見えない部分の準備が、余白を長く活かすポイントです。

2×4工法は木造枠組工法といい、アメリカやカナダで多用されている工法です。

「枠組」と呼ばれていることからもわかるように、面で建物を支えます。

動線にも余白があると、暮らしは楽になります。

例えば、洗面や廊下に少し余裕があるだけで、朝の混雑が減り、家事のしやすさも変わります。

今は使わなくても、将来介護が必要になったときや、家族が増えたときに役立つこともあります。

動線の余白は、見た目以上に暮らしの質を支えています。

間取りに余白がある家は、暮らしの変化に追われることがありません。

必要になったときに対応できる余裕があることで、住む人の気持ちにもゆとりが生まれます。

すべてを最初から決めきらないことは、不安ではなく安心につながる選択だと感じています。

家は一度建てたら終わりではなく、暮らしとともに変わっていくものです。

その変化を受け止められるかどうかは、最初の間取りの考え方で決まります。

私たちは、完成後には見えなくなる部分まで丁寧に考え、将来も無理なく手を加えられる「余白のある家」を一棟一棟つくっています。

最後までお読みいただきありがとうございます。

(株)ハウスワン 一尾

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