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スレート屋根の寿命・耐用年数は?劣化の症状・サインやメンテナンス時期・費用について

新築戸建てを建てるときに選択するもののひとつとして、屋根材があります。さまざまな屋根材からスレート屋根を選ぶときは、その特徴や耐用年数を確認することでしょう。

スレート屋根で新築戸建てを建てたら次にしなければならないことは、劣化の症状やメンテナンスの時期と費用を知ることです。

この記事では、スレート屋根の寿命・耐用年数をはじめ、スレート屋根の劣化の症状・サインやスレート屋根の寿命を延ばすメンテナンス方法、スレート屋根の寿命とメンテナンス時期と費用相場について、詳しくご紹介いたします。

スレート屋根の寿命・耐用年数は?

スレート屋根とは、セメントと繊維材料でつくられた屋根材のことをいいます。

厚みは4.5~5mm程度と薄く、耐久性はやや低いといった特徴があります。

ですが、カラーが豊富でおしゃれなため、デザイン性や住宅の外観にこだわる人にはおすすめの屋根材です。

そんなスレート屋根の寿命・耐用年数は、15〜30年であり、日本瓦(和瓦)屋根などと比べると耐用年数が短い傾向にあります。

ですが、アスファルトシングル屋根とは同等程度の耐用年数です。

スレート屋根は、屋根材としては、ほかの屋根材と比較して、価格が安く、工期も短いといったメリットがあります。

ただ寿命・耐用年数が短い上、こまめなメンテナンスが必須であるため、ほかの屋根材と比較して、コストパフォーマンスがよいかは、熟考する必要があります。

スレート屋根の寿命がきた?劣化の症状・サインとは?

スレート屋根は、ほかの屋根材と同様に、使用していると次第に劣化していきます。

劣化の原因は、雨や風などの自然現象をはじめ、台風や豪雨などの自然災害やカビやコケなどの発生、経年劣化などです。

スレート屋根が劣化してきたときには、サインが現れます。もちろん、劣化が悪化して、寿命がきてしまうこともあるでしょう。

しかし、スレート屋根の劣化や寿命は、適切なメンテナンスをしていれば、出にくくなったり、劣化のスピードが遅くなったりすることもあります。

ですから、スレート屋根の劣化の症状やサインを見逃さないようにすることが大切です。

スレート屋根の劣化の症状・サインには、以下の7点があります。

  • 色褪せ
  • ヒビ割れ
  • 欠け
  • 反り
  • カビやコケの発生
  • 棟板金の釘の抜け
  • 棟板金の浮き

それでは、スレート屋根の劣化の症状・サインについて、それぞれ詳しく見ていきましょう。

スレート屋根の色褪せとは?

スレート屋根には、経年劣化や紫外線にさらされるなどして、色褪せの劣化症状がでてきます。

色褪せの症状は、スレート屋根の劣化の症状・サインの中でも初期のものです。

色褪せの劣化症状が出るのは、およそ5〜7年といわれています。新築戸建てを建てて、数年で劣化症状が出てしまうのはやるせない部分もありますが、放置してしまうのだけはやめましょう。

色褪せは色がはげているだけではなく、塗膜も剥がれています。そのため、雨や雪が降ってしまうと、そのまま、スレート屋根が水分を吸収してしまい、さらなる劣化を引き起こすことにつながります。

スレート屋根のヒビ割れとは?

スレート屋根が劣化していくと、塗膜が剥がれてしまい、次第に雨や雪などの水分をスレート屋根が吸収するようになります。

水分を吸収しただけであれば、それほど大きな問題にはなりません。ですが、雨や雪の後、晴れた場合、水分を吸収して膨張していたスレート屋根が乾いて縮まり、歪んでしまうことでヒビ割れの原因となります。

スレート屋根にヒビ割れの劣化症状が出るのは、新築戸建てを建ててから、およそ10年です。

また、雨や雪が降り、晴れるという自然現象が繰り返されることで、スレート屋根はどんどん劣化していきます。

これは水分の吸収と膨張を繰り返すためです。ヒビは放置し続けていると、その亀裂が大きくなっていくため、亀裂が大きくなる前にメンテナンスをするようにしましょう。

スレート屋根の欠けとは?

スレート屋根の欠けとは、スレート屋根の一部分または大部分が欠けてしまう劣化症状のことをいいます。

スレート屋根のヒビ割れを放置していることで、ヒビ割れが悪化し、欠けへと進んでいくので注意が必要です。

スレート屋根に欠けの症状が出るのは、新築戸建てを建ててから、およそ10年といわれています。

スレート屋根に欠けが起こってしまうと、メンテナンスも塗装などでは済まなくなってしまい、費用が高くなってしまうといった問題が起こりがちです。

スレート屋根に欠けを起こさないようにするためには、スレート屋根の劣化症状・サインが色褪せやヒビ割れの段階で対処するようにしましょう。

スレート屋根の反りとは?

スレート屋根の反りとは、スレート屋根自体が反り返ってしまう劣化症状のことをいいます。

スレート屋根の反りの劣化症状が出るのは、新築戸建てを建ててから、およそ10年です。

スレート屋根が劣化したことにより、塗膜が剥がれ、雨や雪などが降る度に水分をスレート屋根が吸収するようになるのですが、雨や雪の後、晴れた場合、水分を吸収して膨張していたスレート屋根が乾いて縮まり、ヒビ割れではなく、反りにつながってしまうことがあります。

スレート屋根が反りを起こしてしまった場合、ヒビ割れとは異なり、メンテナンス費用が高額になってしまうため、塗膜が剥がれていないかをこまめに確認しましょう。

スレート屋根のカビやコケの発生とは?

雨や雪が降ることで、スレート屋根は水分を吸収してしまいます。その結果、スレート屋根が湿気て、カビやコケの発生につながります。

特にスレート屋根は、カビやコケが生えやすい屋根材なので注意が必要です。

スレート屋根が雨や雪の水分を吸収してしまうのは、塗膜が剥がれてしまっているからなので、カビやコケが発生したら、除去した上でメンテナンスをしなければなりません。

カビやコケの発生がひどい場合には、雨漏りの原因になることもあるので、そのままにせず、しっかりと除去しましょう。

スレート屋根の棟板金の釘の抜けとは?

スレート屋根が経年劣化していくと、棟板金の釘が抜けていくといった劣化症状が出てきます。

棟板金の釘が抜けていく劣化症状が出るのは、新築戸建てを建ててから、およそ5〜7年です。

釘が抜けてしまうと、その抜けた穴から、雨や雪が降ったときの水が穴をつたい、下地の板を腐らせてしまいます。

下地の板が腐ってしまうと、下地の板を交換しなければならなくなってしまうため、釘の抜けを確認したら、すぐにメンテナンスするようにしましょう。

スレート屋根の棟板金の浮きとは?

スレート屋根の経年劣化で、棟板金の釘が抜けてしまうと、棟板金が浮いてきてしまいます。

棟板金が浮く劣化症状が出るのは、新築戸建てを建ててから、およそ5〜7年です。

棟板金の浮きの怖いところは、強風や台風などが起こった場合、棟板金が飛ばされてしまうところです。

棟板金が飛ばされてしまうと、ケガや事故の原因となる可能性があるため、棟板金の浮きが確認できたら、すぐにメンテナンスするようにしましょう。

スレート屋根の寿命を延ばすメンテナンス方法について

スレート屋根の寿命を延ばすにはメンテナンスが必須です。メンテナンス方法は、スレート屋根の劣化症状により異なるため、正しい方法でメンテナンスをする必要があります。

また、スレート屋根の劣化症状が違っていた場合でも、スレート屋根の寿命を延ばすメンテナンス方法が同じ場合があります。

これは、劣化症状が違っても原因が同じであることから起きています。

スレート屋根の劣化症状とスレート屋根の寿命を延ばすメンテナンス方法について、一覧にしたのが以下の表です。

【スレート屋根の劣化症状とスレート屋根の寿命を延ばすメンテナンス方法について】

スレート屋根の劣化症状 スレート屋根の寿命を延ばすメンテナンス方法
色褪せ 塗装
ヒビ割れ 塗装
欠け ●       コーキング補修・シーリング補修

●       カバー工法(重ね葺き)

●       屋根の葺き替え

反り ●       部分交換

●       カバー工法(重ね葺き)

カビやコケの発生 塗装
棟板金の釘の抜け ●       釘の打ち直し

●       コーキング補修

棟板金の浮き 棟板金の交換


このように、スレート屋根の劣化症状により、スレート屋根の寿命を延ばすメンテナンス方法は異なります。

適切なスレート屋根の寿命を延ばすメンテナンス方法を実施することで、劣化症状を悪化させずにすむため、早いタイミングで行うことが重要です。

それでは、次にスレート屋根の寿命を延ばすメンテナンス方法について詳しく見ていきましょう。

塗装とは?

スレート屋根の塗装とは、スレート屋根がさまざまな原因で傷んできたときに行う修理方法のことをいいます。

スレート屋根の塗装が必要なケースは、スレート屋根の色褪せ、ヒビ割れ、カビやコケが発生したときです。スレート屋根のこれらの傷みが悪化する前に塗装を実施することで、症状の悪化を防げます。

塗装では、下塗り・中塗り・上塗りの3回の塗りを行わなければならないため、工期は長めにかかってしまう修理方法です。スレート屋根の塗装には、防水効果があるため、塗装をすることで再び、防水効果を得られるようになります。

スレート屋根の塗装は、5~7年程度で剥がれてきてしまうため、塗装を定期的に実施しなければならないといったデメリットがあります。

場合によっては、塗装よりもカバー工法の方が適している場合もあるので、スレート屋根の状態を見て、塗装とカバー工法のどちらの方が費用が安く済むかを検討することも大切です。

コーキング補修・シーリング補修とは?

コーキング補修・シーリング補修は、スレート屋根が欠けてしまったときに、コーキング剤やシーリング剤を使用して、はがれや欠けを貼り付けて元に戻す部分的な修理のことをいいます。

スレート屋根の軽度の傷みに対処するときに行う方法です。

また、棟板金の釘の抜けが起こってしまった場合、釘打ちを実施しますが、その上からコーキング補修を行い、釘が抜けないように補強するといった使われ方をすることもあります。

部分交換とは?

スレート屋根に反りの劣化症状が出てしまった場合、部分的に交換すればよいときに行われるのがスレート屋根の部分交換です。

スレート屋根の反りの劣化症状は、広範囲に及ぶとカバー工法(重ね葺き)で対処しなければなりませんが、数枚交換するだけで済む場合には、部分交換をすれば問題ありません。

部分交換をする場合には、1枚ごとに行います。

屋根のカバー工法(重ね葺き)とは?

スレート屋根の劣化症状が塗装では間に合わない場合に実施されるのがカバー工法(重ね葺き)です。

カバー工法(重ね葺き)は、メンテナンスの中でも修理ではなく、リフォームに該当するため、修理である塗装などに比べると高額になる傾向にあります。

カバー工法(重ね葺き)は、古い屋根の上に新しい屋根をかぶせてカバーするメンテナンス方法なので、スレート屋根の下地に問題がないことが前提で行われる方法です。

カバー工法(重ね葺き)は屋根の葺き替えと比較した場合、屋根材を廃棄しないため、廃材が出ず、廃材処理の費用がかかりません。

そのため、葺き替えよりも安いといったメリットがあります。ただし、スレート屋根の下地に問題があって実施されてしまうと危険です。

屋根の葺き替えとは?

スレート屋根の劣化症状がひどく、カバー工法(重ね葺き)では対処しきれないときに選択されることが多いのが、スレート屋根の屋根の葺き替えです。

スレート屋根の葺き替えは、メンテナンスの中でも修理ではなく、リフォームに該当します。

スレート屋根の葺き替えは、屋根材だけでなく、下地も修繕するため、完全に屋根が新しくなるのが特徴です。

定期的にメンテナンスをしっかりしていたとしても、スレート屋根の耐用年数を超えてしまうと、屋根の葺き替えが必要となるケースが増えます。

ですが、スレート屋根の耐用年数がリセットされるため、メンテナンスにかかる費用や期間が新築のときと同様になるといったメリットもあります。

また、屋根の葺き替えは、屋根材を廃棄する必要があるため、廃棄処理の費用と時間がかかるといったデメリットがあります。

屋根のメンテナンスの中でも、屋根の葺き替えは、高額な費用が必要であるため、耐用年数が近づくまでには屋根の葺き替え分の費用を貯蓄しておく必要があるでしょう。

釘の打ち直しとは?

スレート屋根は、棟板金を釘で打ちつけて固定しています。

ですが、経年劣化で釘が抜けてしまうため、釘をうち直す必要が出てきます。これがスレート屋根の釘の打ち直しです。

板金が残っており、下地に問題がない場合は、釘の打ち直しだけで済みます。

ただし、棟板金が吹き飛ばされていたり、下地が腐食してしまっていたりする場合には、釘の打ち直しではなく、棟板金の交換をしなければなりません。

棟板金の交換とは?

時間が経つとともに棟板金の下にある下地の板が腐食してしまったり、棟板金自体が強風で飛ばされたりしてしまったときに行われるのが、棟板金の交換です。

棟板金の交換では、棟板金だけを交換するのではなく、下地の板も交換し、棟板金も交換します。

スレート屋根の寿命とメンテナンス時期と費用相場

スレート屋根の寿命とメンテナンス時期と費用相場は、新築戸建てを建てたら、知っておかなければならないことのひとつといえます。

なぜなら、メンテナンスは適切な時期に適切な方法で行われなければ、家が劣化し続けてしまうからです。

新築戸建てを建てた場合、建てたことで満足してしまいがちですが、まずはメンテナンスの時期をしっかりと確認するようにしましょう。

新築戸建てであっても、屋根や外壁など、どの部分も時間が経つにつれて劣化は起きてしまいます。

劣化を止めることはできないので、劣化に気がついたときにきちんとメンテナンスを行うことが重要です。

適切な時期に適切なメンテナンスを行えば、メンテナンスの費用は最低限に抑えられます。

では、スレート屋根の寿命とメンテナンス時期と費用相場を見ていきましょう。

以下はスレート屋根の劣化症状とスレート屋根の寿命を延ばすメンテナンス方法とそれに伴うスレート屋根の寿命とメンテナンス時期と費用相場について、一覧にした表です。

【スレート屋根の劣化症状とスレート屋根の寿命を延ばすメンテナンス方法とそれに伴うスレート屋根の寿命とメンテナンス時期と費用相場について】

スレート屋根の劣化症状 メンテナンス方法 メンテナンス時期 メンテナンスの費用
色あせ 塗装 新築を建ててから2年目・10年目

症状が出てきやすいのは、5~7年目

1坪あたり1.3~2.6万円
ヒビ割れ 塗装 新築を建ててから2年目・10年目 1坪あたり1.3~2.6万円
欠け ●       コーキング補修・シーリング補修

●       カバー工法(重ね葺き)

●       屋根の葺き替え

新築を建ててから10年目 ●       コーキング補修・シーリング補修の場合、1~10万円

●       カバー工法(重ね葺き)の場合、80~170万円

●       屋根の葺き替えの場合、90~200万円

反り ●       部分交換

●       カバー工法(重ね葺き)

新築を建ててから10年目 ●       部分交換の場合、1枚あたり1~4万円

●       カバー工法(重ね葺き)の場合、80~170万円

カビやコケの発生 ●       洗浄

●       塗装

新築を建ててから5〜7年 ●       洗浄の場合、1㎡あたり200~300円

●       塗装の場合、1坪あたり1.3~2.6万円

棟板金の釘抜け ●       棟板金の釘打ち

●       コーキング補修

新築を建ててから5〜7年 ●       棟板金の釘打ちの場合、2~4万円

●       コーキング補修、1~10万円

棟板金の浮き 棟板金の交換 新築を建ててから5〜7年

 

30~50万円

このように、スレート屋根の多くの劣化症状を確認するためには、2~10年の間にメンテナンスをする必要があります。

スレート屋根の耐用年数は、15〜30年ですから、耐用年数内に数回はメンテナンスをする必要があるということになります。

スレート屋根の寿命まとめ

スレート屋根は、人気のある屋根材です。デザイン性も高く、おしゃれで、安価であり、新築戸建てを建てるときに選びやすいといった特徴があります。

ですが、スレート屋根の寿命・耐用年数は、15~30年ではあるものの、こまめなメンテナンスが必要であるため、コストパフォーマンスがよいかは熟考する必要があります。

スレート屋根の劣化の症状・サインは、さまざまな形で現れます。劣化症状・サインがどのような理由から出ているのかを知ることで、適切なメンテナンス(修理・リフォーム)をすることが可能です。

スレート屋根のメンテナンスを適切に行えば、スレート屋根自体の寿命を延ばすことができるため、適切なメンテナンス時期を知っておくことも欠かしてはなりません。

また、それと同時にメンテナンス費用についてもしっかり確認しておきましょう。メンテナンス内容によっては、高額になることもあるので、そのための貯金が必要となります。

スレート屋根を耐用年数まで使用するためには、メンテナンスをきちんと行うようにしましょう。