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建て替え中の仮住まいの費用相場や期間の目安は?探し方のポイントも紹介

家を建て替えるときには、さまざまな準備が必要です。その中でも仮住まいは探すところからはじまり、手続きや引っ越しなど多くのことをこなさなければなりません。建て替えをする上で重要な仮住まいですが、実はあまり知らないという方も多いことでしょう。

この記事では、建て替え中の仮住まいはどうするべきかをはじめ、建て替え中の仮住まいの費用相場と目安、建て替え期間とそのスケジュール、建て替え業者と仮住まいの探し方、建て替え中の仮住まいの注意点について、詳しくご紹介いたします。

建て替え中の仮住まいはどうする?

家を建て替える場合、普段住んでいる家は工事をするため、工事期間中は住むことができません。そのため、家を建て替えている期間は、仮住まいをする必要があります。仮住まいと一口にいっても、その場所はさまざまです。

家を建て替えている期間の仮住まいする方法には、以下の4点があります。

  • 実家に帰る
  • ホテルに滞在する
  • マンスリーマンションを借りる
  • 賃貸物件を借りる

それでは、家を建て替えている期間の仮住まいする方法について、それぞれ詳しく見ていきましょう。

実家に帰る

家を建て替えている期間、家具などの大きなものはトランクルームに預けて、実家に帰る方法があります。

実家に滞在することで、ホテルに滞在したり、マンスリーマンションや賃貸物件を借りたりするよりも費用を安く抑えることが可能です。

また、マンスリーマンションや賃貸物件と異なり、面倒な契約が必要ありません。

ただし、通勤や通学があるため、実家が通勤圏内や通学圏内にない場合は、実家に帰るという方法は選択ができないので注意が必要です。

ホテルに滞在する

家を建て替えている期間、ホテルに滞在するという方法もあります。家具などの大きなものはトランクルームに預けて、必要最低限の荷物のみを持って、滞在することになります。

ホテルに滞在する場合、掃除をしたり食事を作ったりする必要がないため、日々の生活が楽になるといったメリットがあります。また、マンスリーマンションや賃貸物件と違って、契約をする必要がなく、料金を支払うだけでOKなので手間がかからないのも魅力でしょう。

ただし、ホテルの滞在はほかの仮住まいの方法と比較して費用が高額になってしまうため、あまり現実味のある方法であるとはいえません。また、マンスリーマンションや賃貸物件と比較して、部屋が狭いといったデメリットもあります。

マンスリーマンションを借りる

家を建て替えている期間が短い場合には、マンスリーマンションを借りるのもよいでしょう。マンスリーマンションの場合、賃貸物件を借りるよりも家賃が安いといったメリットがあります。

基本的に家具が備え付けられているので、元々家にあった家具はトランクルームに預けなければなりませんが、快適に過ごすことができる仮住まいであるといえるでしょう。

ただし、マンスリーマンションを借りる場合には、賃貸契約を結ばなければなりませんし、内見をしなければならないという手間があります。

賃貸物件を借りる

家を建て替えている期間が長いのであれば、賃貸物件がおすすめです。賃貸契約や内見の手間はありますが、家で使っていた家具を運び込めるため、トランクルーム代がかからないというメリットがあります。

家具を持ち込めるということは、建て替え前の家と環境を変えずに住めるといった点もメリットであるといえるでしょう。

また、通勤や通学に近いエリアで賃貸物件を探すことができるため、生活の質を落とさずに仮住まいで生活することが可能です。

建て替え中の仮住まいの費用相場と目安

家を建て替える場合には、建て替え中に住む場所の費用がかかります。

実家に帰れば、食費や光熱費を入れるだけで問題はないでしょうが、ホテルに滞在したり、マンスリーマンションや賃貸物件を借りたりする場合には、それになりの費用がかかります。

以下は仮住まいを賃貸物件で行なった場合の費用相場と目安を一覧にした表です。

【仮住まいを賃貸物件で行なった場合の費用相場と目安一覧】

費用の項目 費用
引っ越し費用 14~20万円

※仮住まいへの引っ越しと新居への引っ越しの2回分

仮住まいの費用(敷金) 24~40万円

※家賃の2ヵ月分

仮住まいの費用(礼金) 12~20万円

※家賃の1ヵ月分

仮住まいの仲介手数料 12~20万円

※家賃の1ヵ月分

仮住まいの費用(家賃) 72~120万円

※家賃6ヵ月分の場合

仮住まいの火災保険料 1万円
合計金額 135~221万円

このように、家を建て替える間の仮住まいが賃貸物件の場合、安くて135万円、高ければ221万円がトータルでかかります。

ホテルに滞在するのであれば、賃貸物件を仮住まいにするよりも高額になりますし、マンスリーマンションや実家に滞在するのであれば、賃貸物件を仮住まいにするよりも低額になります。

ただし、仮住まいが賃貸物件の場合は、元々の家にある家具を運び込むことが可能であるため、トランクルームの利用の必要がなく、その分、仮住まいの合計金額が安くなっています。

もし、ホテルに滞在したり、実家に帰ったり、マンスリーマンションを借りたりした場合には、トランクルームに家具を預ける必要があり、その分の費用が必要になります。

トランクルームの費用は、6ヵ月分で6,000~180,000円程度です。賃貸物件を借りた場合でも荷物が入り切らない場合には、別途6ヵ月分で6,000~180,000円程度かかるため、家を建て替える間の仮住まいが賃貸物件の場合、安くて135万6千円、高ければ239万円がトータルでかかることになります。

建て替え期間とそのスケジュール

家を建て替えるときに重要になってくるのが、家を建て替える期間とそのスケジュールです。家を建て替える期間によって、仮住まいの期間が自ずと決まります。

家を建て替えるときには、建て替える期間を確認し、しっかりスケジュールを立てるようにしましょう。

以下は建て替え期間とそのスケジュールを一覧にしたものです。

【建て替え期間とそのスケジュール一覧】

期間 建て替えに関するスケジュール 仮住まいに関するスケジュール
1ヵ月目 建て替え業者探し・見積も

り依頼・建て替え業者選定・住宅ローン選び

 
2ヵ月目 建て替え業者探し・見積も

り依頼・建て替え業者選定・住宅ローン選び

 
3ヵ月目 建て替え業者探し・見積も

り依頼・建て替え業者選定・住宅ローン選び

 
4ヵ月目 建て替え業者と契約・建築確認申請の提出・住宅ローンの契約(事前審査・本審査を含む) 実家に仮住まいを考えている場合は、仮住まいを打診する
5ヵ月目 建て替え業者と契約・建築確認申請の提出・住宅ローンの契約(事前審査・本審査を含む)  
6ヵ月目 建て替え業者と契約・建築確認申請の提出・ローンの契約(事前審査・本審査を含む) 仮住まい探し(内見など)※ただし、実家に帰る場合は不要。

トランクルーム探し

※ただし、賃貸物件を借りる場合には不要。

7ヵ月目 今住んでいる家の片付け・仮住まいへの引っ越し準備 仮住まい探し(内見など)

※ただし、実家に帰る場合は不要。

トランクルーム探し

※ただし、賃貸物件を借りる場合には不要。

8ヵ月目 今住んでいる家の片付け・仮住まいへの引っ越し準備 仮住まいの賃貸契約

※ただし、実家に帰る場合やホテルに滞在する場合には不要。

トランクルームの契約

9ヵ月目 解体工事・建物滅失登記の申請 仮住まいに引っ越し

トランクルームに荷物の運び入れ

※ただし、賃貸物件を借りる場合には不要。

10ヵ月目 建て替え(地盤調査・改良工事を含む) 仮住まいに住む
11ヵ月目 建て替え(地盤調査・改良工事を含む) 仮住まいに住む
12ヵ月目 建て替え(地盤調査・改良工事を含む) 仮住まいに住む
13ヵ月目 建て替え(地盤調査・改良工事を含む) 仮住まいに住む
14ヵ月目 建て替え(地盤調査・改良工事を含む) 仮住まいに住む
15ヵ月目 建て替え(地盤調査・改良工事を含む) 仮住まいに住む

建て替えの終わった新居に引っ越すための引っ越し準備

賃貸契約の契約解除の手続き

※実家やホテルに滞在している場合は不要。

16ヵ月目 建物表題登記の申請

所有権保存登記の申請

抵当権設定登記の申請

建て替えの終わった新居に引っ越し

このように、家を建て替える期間とそのスケジュールは、仮住まいを実家に帰る・ホテルに滞在する・マンスリーマンションを借りる・賃貸物件を借りるといった4つの方法のうち、どの方法を選択するかによっても多少異なります。

家を建て替える期間とそのスケジュールを考えるときには、仮住まいについても早い段階で決めておくことが大切であるといえるでしょう。

建て替え業者と仮住まいの探し方

家を建て替えるときには、建て替え業者と仮住まいをどこにするかが重要なポイントとなります。

建て替え業者選びと仮住まい選びは、家を建て替える上で生活にも影響が出てくるため、慎重に行ないましょう。

建て替え業者の選び方とは?

家を建て替えるときにもっとも重要なのがどこの建て替え業者に依頼するかです。

建て替え業者を決めるときに重要なポイントには、以下の6点があります。

  • 費用が予算に合致している
  • たくさんのプランを取り扱っている
  • たくさんの工法を取り扱っている
  • 自分が望んでいるポイントを叶えられる
  • 口コミや評判がよい
  • アフターサービスが充実している

それでは、建て替え業者を決めるときに重要なポイントについて、それぞれ詳しく見ていきましょう。

費用が予算に合致している

建て替えをする場合には、予算を決めることから始めなければなりません。

家を建て替えるときに予算内に収まるようなプランを見積もりで提示してくれる建て替え業者を選びましょう。

予算内で提示してくれるということは、建て替える人の立場に立って、考えてくれているということです。

建て替えは時間のかかるものなので、信頼できる業者に依頼することが重要になります。

たくさんのプランを取り扱っている

建て替え業者によって、取り扱っているプランは異なります。

さまざまなプランを取り扱っているということは、建て替えるときに選択肢が増えるということでもあるので、できるだけプランの多い建て替え業者を選びましょう。

たくさんの工法を取り扱っている

建て替えをするときには、選定された工法で建てられることになります。

工法が数多く取り扱われていると、その分、希望する性能に合った家が建てやすくなります。

なるべく、さまざまな工法を取り扱っている建て替え業者に依頼するようにしましょう。

自分が望んでいるポイントを叶えられる

家を建て替えるときに、どんなふうに建て替えたいか理想があることでしょう。

そんなときに、自分が望んでいるポイントを的確に叶えてくれるだけの技術を持った建て替え業者に依頼することが重要です。

建て替え業者によって、強みにしているものが異なっているので、自分が建て替えたい家と建て替え業者の強みが合致するように選びましょう。

口コミや評判がよい

口コミや評判がいいことは大切です。

口コミや評判は実際に建て替え業者を利用した人の生の声であるため、どんな点がよかったかなどを詳しく知ることができます。

建て替え業者を選ぶときには、口コミや評判を参考にしましょう。

アフターサービスが充実している

家を建て替えるときに重要なもののひとつがアフターサービスです。

アフターサービスとは、家を建て替えた後にどんなサポートが受けられるかといったもので、充実している方がよいのは言うまでもありません。

家を建て替えるときには、どのようなアフターサービスがあるかを確認しておきましょう。

仮住まいの探し方とは?

家を建て替えるときに必要になるのが仮住まいです。仮住まいは以下の4つから選ぶことができます。

  • 実家
  • ホテル
  • マンスリーマンション
  • 賃貸物件

実家であれば、親にお願いすればすみますし、ホテルに滞在するのであれば、長期滞在できるホテルを探せばOKです。

ですが、マンスリーマンションや賃貸物件の場合は、探してから内見をして決めなければならず、時間がかかります。

仮住まいを探す方法には、以下の3点があります。

  • 建て替え業者に紹介してもらう
  • 賃貸物件を取り扱うサイトやアプリで探す
  • 不動産屋に足を運ぶ

それでは、仮住まいを探す方法について、それぞれ詳しく見ていきましょう。

建て替え業者に紹介してもらう

家を建て替えるときに、建て替え業者と打ち合わせをすることが複数回あります。そのときに、仮住まいについても相談するのがおすすめです。

建て替え業者では、仮住まいを紹介していることがあるので聞いてみましょう。

また、建て替え業者に仮住まいを紹介してもらうのが必須条件の場合には、見積もりの段階で仮住まいの紹介をしているか聞くようにすることが大切です。

賃貸物件を取り扱うサイトやアプリで探す

近年、賃貸物件を取り扱うサイトやアプリは多数あります。サイトやアプリで仮住まいの希望条件を入力し、実際に気に入った物件をピックアップして内見をしましょう。

最近では、オンラインでの内見も可能な場合があるので、時間がないときなどはオンラインの内見を活用するとよいでしょう。

不動産屋に足を運ぶ

仮住まいをしたい地域の不動産屋に足を運んで、物件を紹介してもらうのは、一番オーソドックスな方法です。ただし、地域の不動産屋の場合、取り扱っている物件が不動産屋によって異なることがあるため、複数の不動産屋をまわった方がよいでしょう。

また、不動産屋によっては予約をしなければならない店舗もあるので、事前に調べておく必要があります。不動産屋に行く場合には、足を運ぶ分、時間がかかるので、時間に余裕がないときはあまりおすすめの方法ではありません。

建て替え中の仮住まいの注意点

家を建て替えるときには、仮住まいに必ず住む必要はありますが、どの仮住まいに住むかによっても注意点は異なります。

実家に仮住まいする場合には、特に注意することはありませんが、ホテルに滞在したり、マンスリーマンションや賃貸物件を借りたりする場合には、費用の準備が必要です。

仮住まいの候補である実家・ホテル・マンスリーマンション・賃貸物件には、それぞれメリットとデメリットがあるので、それらをしっかり把握しておくことも重要でしょう。

建て替え中の仮住まいの注意点には、以下の4点があります。

  • 通勤・通学はしやすいか
  • 部屋の広さは十分か
  • 今使用している家具は入るか
  • ライフラインが二重契約にならないか

それでは、建て替え中の仮住まいの注意点について、それぞれ詳しく見ていきましょう。

通勤・通学はしやすいか

仮住まいを決めるときには、通勤や通学しやすい場所を選びましょう。

通勤や通学は頻度が高いことなので、駅から遠い場所や通勤や通学から遠い場所は日々の生活の質が下がってしまいます。

仮住まいの部屋を探すときには、通勤や通学がしやすいことを第一条件として探すとよいでしょう。

部屋の広さは十分か

仮住まいを探すときに今住んでいる家と同じ大きさの家を探すのは簡単なことではないでしょう。

ですが、部屋が狭いと生活するのは大変です。半年近く仮住まいをすることになるので、部屋の広さが十分ある場所を選ぶようにしましょう。

今使用している家具は入るか

実家に帰ったり、ホテルに滞在したり、マンスリーマンションを借りたりする場合には、家具を運び込むことはないため、家具が入る広さである必要はありません。

ですが、賃貸物件を借りる場合には、家具を運び込むため、今使用している家具が部屋の中に入るかは重要です。

部屋によっては、サイズが合わず家具を運び込めないないこともあるので、内見のときに必ず間口の大きさを図っておきましょう。

ライフラインが二重契約にならないか

水道・ガス・電気といったライフラインが二重契約にならないように気を付けましょう。

水道・ガス・電気は1日単位で止めることが可能です。電話1本で止めることができるので、事前にいつ止めるかを決めて、連絡するようにしましょう。

また、インターネット回線も同様に契約を変更するのを忘れないようにすることが大切です。

まとめ:建て替え中の仮住まいの費用と選び方

家を建て替えるときには、仮住まいが必ず必要になります。仮住まいを決めるときには、仮住まいにかかる費用とスケジュールをよく考えましょう。仮住まいには、実家・ホテル・マンスリーマンション・賃貸物件の4つがあり、通勤や通学のしやすさ、広さなどを考慮して決めなければなりません。

また、家を建て替えるにはどのようなスケジュールで動かなければならないかを確認することが大切です。家を建て替える期間のうち、どの段階で仮住まいを探したり、契約したりしなければならないかを知っておくことで、スムーズに仮住まいへの引っ越しができます。

また、家を建て替えるときには、建て替え業者をどのようにして決めるのか、仮住まいはどのようにして探すのか、といったことについても理解が必要です。このほか、建て替え中の仮住まいの注意点についてもしっかり抑えておくようにしましょう。