お金がないのに家を建てるかどうか悩んでいる方は、頭金なしで家を建てられるかが気になるのではないでしょうか。
購入費用のすべてを住宅ローンでまかなうことで、頭金がない状態であっても家を建てることは可能です。
本記事では、以下の内容を紹介します。
- お金がないけど家を建てられるか
- 頭金なしで家を建てる方法
- お金がなくても家を建てる具体的なステップ
- 頭金なしでも住宅ローンは借りることはできる
- お金がなく家を建てることのメリットとデメリット
- お金がないのに家を建てる理由と注意点
お金がないのに家を建てられる内容を詳しく把握すれば、注文住宅の購入を躊躇することなく可能にしますので、ぜひ参考にしてください。
お金がないのに家を建てることは本当にできる?
お金がなくても、家を建てることはできます。家を建てるための条件は以下のとおり2つあります。
- 購入したい物件価格のうち2割の貯金がある
- 住宅ローンを組むことが可能
まったく貯金がない・現在無職・無収入などの状況では、家を建てられません。
とはいえ、以下の2つを押さえていれば、家を建てることは現金がない状況でも可能です。
- 物件購入時の手付金を支払う自己資金がある
- 住宅ローンの審査に通る
手付金は、売主に対して住宅ローンを組む前に支払う必要があります。他の費用については、住宅ローンの組み方を工夫すれば工面できる場合があります。
頭金なしで家を建てる方法とは?
頭金なしで家を建てる方法は、購入費用のすべてを住宅ローンでまかなうことです。とはいえ、購入時の注意点が以下のとおり3つあります。
- 頭金なしでは借入金利が高くなる
- 預金(現金)なしでは買えない
- 頭金以外に必要な預金がある
以下より、詳しく解説しますのでみていきましょう。
頭金なしでは借入金利が高くなる
頭金なしの場合、住宅ローンの借入額は高くなります。借入金額が高くなると返済のリスクが大きくなるため、借入金利は高くなりやすいです。
積極的に繰り上げ返済をする対策をとらないと、高齢時にも高い金利の住宅ローンを支払うことになります。
頭金なしで住宅ローンを組むと、支払総額は頭金がある場合と比較すると高くなるため、返済の計画をしっかり立てましょう。
預金(現金)なしでは買えない
預金(現金)なしでは、家を買うことが難しいです。購入費用のほかに、手付金・諸費用が必要だからです。
手付金・諸費用の総額は、購入する注文住宅の規模・仲介に入る不動産業者で異なります。目安は、不動産の購入費用の10%です。
たとえば、土地の購入費と建築費で5,000万円の場合、500万円以上の資金を用意しておくと安心です。
すべての購入費用を住宅ローンでまかなえないため、資金がまったくない場合は家の購入はできないといえます。
頭金以外に必要な預金がある
頭金以外に必要な預金は、年齢・収入・子どもの有無によって異なります。目安は、預金だけで約3ヶ月〜6ヵ月間ほど生活できるだけの費用があれば安心です。
たとえば、1ヵ月の生活費を含めて総額20万円かかる場合、60万〜120万円は取っておきましょう。
予期せぬ出費が発生する場合に備えて、プラス50万円ほど確保しておくとなお安心できます。
お金がないのに家を建てる具体的なステップ
現金はないが家を建てるための具体的な6ステップを紹介します。
- 予算を決める
- 住みたい家のイメージを情報収集して考える
- 依頼するメーカーを選ぶ
- 間取り・設備を決める
- 契約して着工する
- 引渡し
以下より、詳細に解説しますので参考にしてください。
予算を決める
お金がない場合、住宅ローンの借り入れがいくらまで可能か計算して予算を決めましょう。全部の諸経費を、借入でまかなう必要があるからです。
例として、現在の借金額・年収を具体的に把握して算出します。またローンの審査が厳しい場合は、共働き世帯では夫婦共同名義で審査ができますので、収入を合算すると、より多くの予算が確保できます。
夫婦共同名義での購入は、一般的に返済負担率を持分にします。夫が8割、妻が2割の負担であれば、持分も同様の割合で登記されます。
住みたい家のイメージを情報収集して考える
住みたい家のイメージを情報収集して考えることが必要です。情報のポイントは以下のとおりです。
- 住みたい地域の土地情報(相場・地盤の状態など)
- 住みやすい地域の情報
- 間取り・デザインを決定するための情報
- 注文住宅メーカーの情報
職場までの距離・子どもが通う学校の情報も必要となります。子どもが小さい場合、自治体で医療費の負担が異なるため、何歳まで無料で診療可能かをホームページから確認しましょう。
展示場を回り、多くのハウスメーカーを見学して、予算の厳しい方はローコストで提案してくれるハウスメーカーでの情報収集がおすすめです。
依頼するメーカーを選ぶ
複数社と相談をして依頼するメーカーを選択しましょう。自身が求めることをかなえてくれそうなメーカーに依頼すると、理想の家を建てることに一歩近付けます。
メーカーによっては、土地探しを依頼できる場合もあります。営業マンの対応は選定材料のひとつとなるので、親身に条件を聞いてくれる営業マンのメーカーを選ぶと困ることが少なくて済むでしょう。
間取り・設備を決める
依頼するメーカーを決めたら、間取り・設備を決定しましょう。間取り・設備を決めたら、ある程度の必要経費が見込まれるため、住宅ローンの仮審査を行う手順へと移ります。
住宅ローンの審査に通りやすくする方法は、メーカーが提携する金融機関への依頼です。審査に必要な書類を準備するだけで、担当者がすべて行ってくれます。
とはいえ、借金もまとめたい場合は、自分で金融機関を選んで手続きを行うほうがいいでしょう。仮審査が通り次第、予定していた間取り・設備を本格的に決めます。
契約して着工する
間取り・設備が決定したあとは、契約してから着工になります。
契約前に、値引きの交渉をおすすめしますが、ローコストで対応してくれるハウスメーカーを選択すると、値引き交渉が厳しい場合があります。
ハウスメーカーの情報・口コミをインターネットで確認して、値引き交渉がしやすいかを調査しておくといいでしょう。
間取り・デザイン・性能・価格が、求める条件を満たしているのであれば契約を行います。金融機関・住宅ローンの本審査が完了次第、着工開始です。
引渡し
着工開始のあと、工事に問題がない場合に引渡しとなります。
たまに現場を見学しておき、建築途中で気になるところがあれば、担当者に連絡をして質問すると、より納得がいく家を建てられます。
理想の家を手に入れるためには、着工で終わりではなく、頻繁に見学しましょう。建築が完了後、立ち会いが行われ、問題なければ引渡しで完了です。
住宅ローンは頭金なしでも借りることはできる?
住宅ローンは、頭金がなくても借りられます。頭金なしで、ローンを組む場合のメリットは、早くから資産価値がある家を持てることです。
また、デメリットについては以下のとおりです。
- トータルでの返済金額が多くなるため家計を圧迫しがちになる
- ローンの審査が厳しくなることがある
以前までは、頭金は住宅ローンを借りるときに、住宅価格の10%〜20%を支払うことが一般的でしたが近年では、頭金なしでローンを組めます。
若いうちに住宅を購入できれば、健康なうちからローン返済がはじまり、団信が生命保険代わりになるため、利点があるといえるでしょう。
※団信とは住宅ローン利用者が死亡・高度障害になった場合に備えられる保険です
とはいえ、頭金を含めてローンを組むため、日々の負担は増加しますので、頭金ありの住宅ローンも視野に入れておきましょう。
頭金ありの住宅ローンのデメリットは、購入のタイミングが遅くなることにありますが、メリットは以下のとおりです。
- 総返済金額が減るため返済に余裕がでる
- ローンの審査が通りやすい
月々の負担をなるべく減らしたい方は、頭金を貯蓄してからの物件購入を検討しましょう。
貯金0でも家を建てるために必要な条件とは?
貯金0でも家を建てるために、必要な条件は2つあります。
- 物件価格の約1割の手付金を現金で準備する
- 生活費の半年分と住宅ローンへ組み込めない費用の貯蓄をしておく
以下より、詳細を解説しますので見ていきましょう。
物件価格の約1割の手付金を現金で準備する
物件価格の約1割の手付金を現金で準備しておきましょう。現金はないが家を建てるためには、手付金(物件価格の約1割ほど)を現金で用意する必要があります。
手付金とは、売買契約時に売り主に対して、取引金額を現金で一部支払う費用のことです。売買契約は、売り主・買い主の間で物件の売買についての契約を結ぶことを指します。
手付金は、不動産の売買契約が成立した証明としての役割があるため、法的な効力を持つので支払う必要があります。売買契約を結んでから、実際に物件・土地の引き渡しが実施される期間は1ヵ月ほどです。
1ヵ月ほどの間、売り主は物件・土地の購入を途中でキャンセルされる不安が残ります。つまり手付金は法的な意味合いで、売り主と買い主を公平に保つ役割があります。
手付金は、住宅ローンを組む前に必須なお金であり、住宅ローンによってまとめて借りられません。
手付金を準備できない場合、土地の売買契約を結べないため、手付金を現金で準備できるのなら、現金がない状態であっても家を建てられる可能性はあるといえるでしょう。
生活費の半年分と住宅ローンへ組み込めない費用の貯蓄をしておく
生活費の半年分と、住宅ローンへ組み込めない費用の貯蓄をしておきましょう。
貯金がないと、病気・ケガで働けなくなったときに生活できなくなる可能性があり、また家を建てたあとも税金の支払いが発生するからです。
- 生活費の半年分
- 住宅ローンへ組み込めない費用
それぞれ以下より、詳細を解説します。
生活費の半年分
生活費の半年分は貯蓄しておくことをおすすめします。働けなくなったときに家賃・生活費・その他の出費(返済など)の支払いを続けることが困難になるからです。
たとえば、子どもがいる世帯は生活費・教育費の心配が出てくるため、慎重に考えるべきです。
教育費を捻出するために、生活費を削る・借入をするなど、最悪のケースでは購入した自宅を手放す可能性にも繋がります。
つまり生活資金は確保する必要があり、目安は現在の生活費の約半年分ほどあれば安心できるでしょう。
住宅ローンへ組み込めない費用
住宅ローンへ組み込めない費用を考慮して貯蓄しておきましょう。
手付金を支払って家を建てられても、毎月発生する住宅ローンの返済に加えて他に必要な支払いがあるからです。
毎月発生する住宅ローンの他に必要な支払いは、以下のとおりです。
- 不動産取得税:住宅購入で不動産を取得したときに課税される税金
- 固定資産税:毎年1月1日時点で住宅・マンション・土地などの固定資産を持っている方が納付する税金
- 都市計画税:市街化区域内に土地・建物を持っている方に対して課税される税金
- 火災保険料:火災・落雷・風災などの被害が生じたときに受取人に支払われる保険金の原資
- 地震保険料:地震保険部分の支払った保険料に応じて一定額の所得控除を受けることができる制度
病気・ケガなどで働けなくなり、一定期間、家賃の返済ができない場合、一括返済を求められる・住宅を競売に出し手放すリスクが考えられます。
手付金を払って貯蓄がなくなるのであれば、住宅購入は先に見送るべきでしょう。
お金がないのに家を建てるメリットとデメリット
お金がなく家を建てることの、メリットとデメリットを紹介します。メリットは以下のとおりです。
- 資産形成
- 生活の安定
家を持つと長期的な資産形成に繋がります。資産形成とは、現金・株式・不動産などの資産を効率的に増加させる取り組みのことです。
つまり家賃を支払う代わりに、自身の資産を増加させることが可能になるので、生活の安定に繋がります。デメリットにおいては以下のとおりです。
- リスク
- 固定費の増加
住宅購入のリスクは、住宅ローンの返済が厳しくなったときに、家を手放す必要が出てくる可能性があることです。
また固定資産税・保険料・修繕費などの固定費が、住宅ローン以外に発生することもデメリットといえます。
お金がないのに家を建てる理由と注意点
お金がないのに家を建てる理由と注意点を5つ紹介します。
- 建築コストが低いハウスメーカーがある
- 低価格の土地を選ぶことで費用を抑制できる
- 頭金がなくても組めるローンがある
- 諸費用をローンに組み込める金融機関を活用する
- 低所得でもローンの融資を受けられる場合がある
以下より、詳細を解説しますので見ていきましょう。
建築コストが低いハウスメーカーがある
注文住宅を建てる際、ハウスメーカーの価格帯はさまざまなので、建築コストが低いハウスメーカーがあります。
低価格なハウスメーカーは、欠陥のある家を建てるわけではなく、広告費を抑える・資材を大量に仕入れるなど、メーカーごとで価格を安くする工夫をしています。
選択するハウスメーカーによっては、1,000万円以上の差が出る場合があるため、注文住宅は高いと考えている方は検討してみるといいでしょう。
低価格の土地を選ぶことで費用を抑制できる
低価格の土地を選択することで、費用を抑制できます。ただし安い土地には、以下の理由がある場合が多いです。
- 旗竿地(はたさおち)・三角形などの変形地
- 都市部から離れている
- スーパー・病院・駅などの施設から遠く利便性が低い土地
※旗竿地(はたさおち)とは道路に接している出入口箇所が細長く奥にまとまった敷地がある土地のことです。
とはいえライフスタイル・価値観によっては、各々で許容できる場合があります。自身に見合った土地を探すことで、安い価格で注文住宅が手に入る可能性があるといえるでしょう。
頭金がなくても組めるローンがある
頭金がなくても組めるローンがあります。注文住宅を建てる際に、頭金なしで住宅ローンを組んで(フルローン)購入している方が一定数います。
頭金を準備しなくてもよいなら、手元にお金を残せるので安心感に繋がるでしょう。
現金がないから家を購入できないと考えている方は、フルローンを活用する手段があることを認識しておきましょう。
諸費用をローンに組み込める金融機関を活用する
諸費用をローンに組み込める金融機関がありますので、活用しましょう。
住宅ローンは一般的に、土地・家に対してのみが対象になりますが、最近では、引越し費用・家具・家電の購入費用も含めてローンに組み込める場合があります。
ただし、不動産取得税・固定資産税などの諸費用は、ローンに含むことができないため注意しましょう。
ローンとして組み込める内容は金融機関によりますが、選択するローンの種類によっては、現金をあまり用意しなくても家を建てられます。
低所得でもローンの融資を受けられる場合がある
低所得の方でも、ローンの融資を受けられる場合があります。住宅ローンの審査基準は以下のとおりです。
- 年収
- 完済時の年齢
- 勤続年数
- 健康状態
- 返済負担率 など
たとえば、低所得でも年齢が20代で若い・勤続年数が1年以上ある・ローンの返済負担率が適正などの項目に当てはまれば、ローン審査に通る可能性が出てきます。
審査基準ではローンの返済負担率に注目するべきでしょう。年齢・勤続年数は自身で変えることはできませんが、ローンの返済負担率は自身で調整できます。
※返済負担率とは収入に対してローンの返済に何%充てるかの割合のことです
なるべく安い土地・ハウスメーカーを見つけて、住宅価格を下げられれば、ローンの返済負担率も下がります。低所得の方でも家を購入することは、実現しやすくなるでしょう。
まとめ:お金がないのに家を建てることは可能?
お金がないのに家を建てるかどうか悩んでいる方向けに、以下の内容を解説しました。
- お金がないけど家を建てられるか
- 頭金なしで家を建てる方法
- お金がなくても家を建てる具体的なステップ
- 頭金なしでも住宅ローンは借りることはできる
- お金がなく家を建てることのメリットとデメリット
- お金がないのに家を建てる理由と注意点
お金がなくても家はもちろん建てられます。まずは、住宅ローンが組めるかを把握した上で、ローン返済ができるのかを検討しましょう。
頭金がなくても住宅ローン申請は可能で、諸費用は一部を除き住宅ローンに含められるため、現金がないからと不安に思っている方でも家を建てられます。
また毎月のローン返済を負担なく行うには、可能なかぎり借入額を減らしましょう。
上記のことは、どのような家を建てるのかが大きく関わってきますので、お金があまりないけど家を建てたい方は、ハウスメーカーへの相談を検討してみてはいかがでしょうか。



















