近年、2階建てや3階建てではなく、平屋(一戸建て)が住みやすい住宅として注目を集めています。
ですが、平屋の一戸建てを新築する場合に、知っておかなければならないことは多数あるものの、あまり知られていません。
では、平屋の一戸建てを新築するには、どのようなことを知っておけばいいのでしょうか?
この記事では、平屋(一戸建て)の費用/価格相場をはじめ、平屋(一戸建て)の坪数単価や坪数と間取り、平屋(一戸建て)のメリットとデメリットについて詳しくご紹介いたします。
平家の新築一戸建ての費用/価格相場
平屋の新築一戸建ては、1階建ての住宅のことをいい、すべての部屋や設備が1階に設置されています。
近年、平屋の新築一戸建ては注目を集めており、その機能性も高く評価されています。
ですが、平屋の新築一戸建てについては、2階建てや3階建てと比較した場合、あまり多くのことが知られていないといった現状があります。
平屋の新築一戸建てを建てるには、まず、平屋の新築一戸建ての費用/価格相場を知っておくことが大切です。
平屋の新築一戸建ての費用/価格相場は、以下の通りです。
| 間取り | 坪数 | 販売価格 |
| 1LDK | 10〜15坪 | 400〜800万円 |
| 2LDK | 13〜19坪 | 800〜1,000万円 |
| 2LDK・3LDK | 20〜25坪 | 1,000〜1,400万円 |
| 3LDK・4LDK | 26〜29坪 | 1,200〜2,000万円 |
坪単価は地域によっても異なるため、価格には多少の開きがあります。
また、平屋の新築一戸建てでもローコスト住宅の場合は、1LDKが350万円程度で建てられる場合もあるため、予算に合わせてどのようなタイプの平屋の新築一戸建てを建てるかを決めるとよいでしょう。
平家(一戸建て)の坪単価はいくら?
平屋(一戸建て)を建てるときに知っておかなければならないことのひとつに、平屋(一戸建て)の坪単価があります。
平屋(一戸建て)の坪単価は、安ければ40〜60万円程度、高ければ70〜80万円程度です。
ちなみに坪単価の計算は以下の式を利用します。
坪単価=建築費÷延床面積※
※延床面積とは、別名「建物面積」とも呼ばれ、建物の床面積の合計のことをいいます。2階建てであれば、1階と2階の床面積を合計して計算します。
そのため、建築費が上がれば、自然と坪単価は上昇します。木造建築なのか鉄筋建築なのか建築材料によっても坪単価は変動するため、どのような平屋(一戸建て)を建てるかによって、坪単価には違いが出てきます。
平家の新築一戸建ての坪数や間取りについて
平屋の新築一戸建てを建てる場合、坪数と間取りの関係性を知っておくことで、自分の建てたい平屋の新築一戸建てがどの程度の坪数が必要かがわかります。
また、その結果、どの程度の予算が必要かも計算ができるため、平屋の新築一戸建ての坪数と間取りについて知っておきましょう。
平屋の新築一戸建ての坪数と間取りは、およそ以下の通りです。
| 間取り | 坪数 |
| 1LDK | 10〜15坪 |
| 2LDK | 13〜19坪 |
| 2LDK・3LDK | 20〜25坪 |
| 3LDK・4LDK | 26〜29坪 |
このほか、独立洗面台・浴室・トイレ・クローゼット・収納スペース・シューズクローゼット・パントリー・バルコニーなどの設備が備え付けられていますが、どのくらいの規模の設備が備え付けられているかは延床面積によって異なります。
平家(一戸建て)のメリット・デメリット
平屋(一戸建て)には、数多くのメリットとデメリットが存在しています。
平屋(一戸建て)のメリットとデメリットのどちらもしっかり知っておくことで、平屋(一戸建て)が自分のライフスタイルに合致しているのか、自分の適えたい間取りで建てられるかなどがわかります。
それでは、平屋一戸建てのメリット・デメリットについて、それぞれ詳しく見ていきましょう。
平屋(一戸建て)のメリット
平屋(一戸建て)には、2階建てや3階建てにはないメリットがたくさんあります。そのメリットは、どれも平屋(一戸建て)ならではのメリットです。
平屋一戸建てのメリットには、以下の13点があります。
- 家事動線が良い
- 地震の揺れに強い
- ワンフロアを広く取れる
- 間取りの自由度が高い
- 屋根裏を使いやすい
- 階段に使用する延床面積分を自由に使える
- 将来的にデッドスペースができにくい
- 屋外に出てくつろげる
- 中庭をつくりやすい
- 家族間コミュニケーションが取りやすい
- バリアフリーを実現しやすい
- 年齢を重ねても住みやすい
- メンテナンス費用や修繕費が抑えられる
それでは、平屋(一戸建て)のメリットについて、それぞれ詳しく見ていきましょう。
家事動線が良い
家事動線は日々の生活を送る上でかなり重要です。たとえば、洗濯機が1階にあるのに洗濯物を干すバルコニーが2階にあったら、1階から2階まで洗濯物を運ばなければならず、家事動線が悪いといえます。
ですが、平屋(一戸建て)であれば、すべてが同じフロアで片付くため、家事動線が良く、とても便利です。
このほか、キッチンの配置なども家事動線に含まれますが、平屋(一戸建て)であれば、敷地面積が広いため、十分な広さを確保できます。
地震の揺れに強い
地震は高い建物であればあるほど、揺れが大きくなるという性質があります。そのため、マンションなど高層階の建物ほど揺れます。
ですが、平屋(一戸建て)であれば、地震の揺れを感じにくいといったメリットがあります。
地震の揺れが感じにくいということは、棚に置かれているものが落ちたり、冷蔵庫や食器棚の扉が開いてものが落下したりすることにつながりにくいということです。
ワンフロアを広く取れる
平屋(一戸建て)の場合、2階建てや3階建てと異なり、敷地面積が広いため、ワンフロアを広く取ることが可能です。
リビングを広くとることも寝室を広くとることもできるため、自分の思った通りの間取りを叶えやすいといったメリットがあります。
間取りの自由度が高い
平屋(一戸建て)の場合、コの字型をはじめ、ロの字型やL字型など、さまざまなタイプの間取りから、自分のライフスタイルに合わせた間取りを選択できます。
デザインの自由度が高い
平屋(一戸建て)の場合、高さの制限にひっかかることがありません。そのため、屋根を平たくすることも大きく斜めにすることも可能です。
屋根を高くすることで、屋根裏のスペースが大きく取れたり、天井が高くなって空間が広くなったりといったメリットもでてきます。
解放感のある部屋作りがしやすいのも平屋(一戸建て)ならではでしょう。
屋根裏を使いやすい
屋根裏は、天井裏や小屋裏とも呼ばれる部分です。平屋(一戸建て)は、2階建てや3階建てと比較した場合、屋根裏を広く取れるため、収納スペースとして活用できます。
階段に使用する延床面積分を自由に使える
2階建てや3階建ての場合、必ず階段を設置しなければなりません。階段に使用する延床面積は、6.48~8.1平方メートル程度であるといわれています。
平屋(一戸建て)の場合は、階段がないため、6.48~8.1平方メートル分を自由に使えることになります。
部屋を広くしたり、収納スペースに使用したりとさまざまな使い方ができるといったメリットがあります。
また、階段がないことで階段からの落下事故などの心配がありません。
将来的にデッドスペースができにくい
子どもが巣立ったときに問題となるのが、部屋数が多くなりすぎて、結果的に子ども部屋がデッドスペースになってしまうことです。
2階建てや3階建ての場合、2階や3階が子ども部屋になることが多く、子どもが巣立った頃には2階や3階までの上がり下がりがつらい年齢に差し掛かってしまうこともあり、部屋を物置にしてしまうなど、活用することができなくなってしまう傾向にあります。
ですが、平屋(一戸建て)であれば、1階にすべての部屋があるため、子どもが巣立った後でも使いやすく、趣味の部屋にしたり、応接室にしたりとさまざまな活用がしやすくなります。
屋外に出てくつろげる
平屋(一戸建て)は屋外に出やすいだけでなく、庭の面積を広く取れるため、家族でくつろぐ場所として活用できます。
縁側にしてもよいですし、テラスとしてテーブルやチェアを置くのもよいでしょう。
また、グランピングを楽しんだり、バーベキューをしたりと広い庭があることで楽しめます。
中庭をつくりやすい
コの字型やロの字型の平屋(一戸建て)の場合、中庭をつくることが可能です。
2階建てや3階建てではつくるのが難しい中庭のあるデザインも平屋(一戸建て)なら叶えられます。
家族間コミュニケーションが取りやすい
マンションでも同じことですが、平屋(一戸建て)は同じフロアに家族全員がいるため、家族間のコミュニケーションが取りやすいといったメリットがあります。
また、家族の誰かを呼びに行くことも楽といった良さもあります。常に家族の存在を感じられるため、コミュニケーションが少なくなるなどといった心配をしなくていいのが平屋(一戸建て)です。
また、子どもが小さいときは、子どもの行動が把握しやすく、目が届きやすいといったメリットがあります。
子どもが成長してからは、帰宅した時間がわかりやすく、門限などについて話をしやすい傾向にあります。
バリアフリーを実現しやすい
2階建てや3階建てと違って、まず階段がないだけでなく、階段をのぼるための手すりをつける必要がありません。
また、平屋(一戸建て)の場合、玄関や風呂場などの段差をなくせば、バリアフリーにしやすいといったメリットがあります。
年齢を重ねても住みやすい
平屋(一戸建て)は、2階建てや3階建てとは異なり、階段がありません。
年齢を重ねていくと、階段の上がり下がりがつらくなってしまい、2階や3階部分を活用しなくなってしまうことがあります。
ですが、平屋(一戸建て)であれば、1階にしか部屋がないため、年齢を重ねても、どの部屋に行くのも楽なので、生活がしやすいといったメリットがあります。
メンテナンス費用や修繕費が抑えられる
平屋(一戸建て)は、2階部分や3階部分がないため、メンテナンスをする場所や修繕しなければならない場所が2階建てや3階建てに比べて少ないといったメリットがあります。
また、メンテナンスや修繕のときに、足場を組む必要もないことで、メンテナンス費用や修繕費を抑えられやすくなります。
平屋(一戸建て)のデメリット
平屋(一戸建て)には、2階建てや3階建てにはないデメリットがあり、これらを知っておかなければ、平屋(一戸建て)を建ててから、思っていた住宅とは違うといった後悔につながってしまう可能性があるので注意が必要です。
平屋一戸建てのデメリットには、以下の9点があります。
- 広い敷地面積が必要
- 建築費用が高額にかりがち
- セキュリティが甘くなりがち
- プライバシーが侵害されやすい
- プライベートが守られにくい
- 風通しや日当たりが悪くなることがある
- 日差しが暑い
- 太陽光パネルに向いていない
- 自然災害が起きたときに浸水問題が起こる可能性がある
それでは、平屋一戸建てのデメリットについて、それぞれ詳しく見ていきましょう。
広い敷地面積が必要
敷地面積とは、別名「土地面積」とも呼ばれ、土地全体の広さのことをいいます。
平屋(一戸建て)は、1階部分のみなので、敷地面積自体が必要になります。敷地面積いっぱいに住宅が建てられるわけではなく、建ぺい率と呼ばれる敷地面積に対して何%の建物を建てていいかが決まっているため、なおさら敷地面積が必要となる場合もあります。
たとえば、100坪の敷地面積があり、建ぺい率が60%であれば、延床面積が60坪までの平屋(一戸建て)しか建てられません。そのほか、面積が広い分、固定資産税も上がってしまいます。
建築費用が高額にかりがち
平屋(一戸建て)は、2階建てや3階建てと違って、2階部分や3階部分がない分、一見、建築費用がかからないように見えますが、基礎工事が2階建てや3階建てと比べて、多く必要です。そのため、平屋(一戸建て)の方が建築費用が高額になる傾向があります。
セキュリティが甘くなりがち
平屋(一戸建て)は、すべての部屋が1階に位置しています。1階にあるということは、部屋の中が見やすくなっており、外部からの侵入も容易です。
平屋(一戸建て)に住む場合は、人感センサー付きのライトや防犯カメラを設置したり、セキュリティ会社と契約したりするとよいでしょう。
プライバシーが侵害されやすい
平屋(一戸建て)は、どの部屋も1階にあるため、道路や隣の家からも部屋の中が見やすくなっているため、プライバシーが侵害されやすくなっています。
日常生活を送っていれば、空気の入れ替えなどで窓を開けて網戸にすることも考えられるので、部屋の中が丸見えにならないように塀をつくったり、木を植えたりするとよいでしょう。
また、カーテンを遮光ではなく、遮像カーテンにすることで、窓を開けて網戸にしていても、部屋の中の人の動きなどをわかりづらくすることが可能です。
プライベートが守られにくい
平屋(一戸建て)は家族の間でコミュニケーションが取りやすいというメリットがありますが、部屋がすべて同じフロアにあるため、別の部屋にいても家族の気配を感じたり、声が聞こえてきたりすることがあります。
そのため、プライベート空間という意味では、2階建てや3階建てと比較して、プライベートが守られにくいといえるでしょう。
風通しや日当たりが悪くなることがある
平屋(一戸建て)の周りには、マンションがあったり、2階建てや3階建ての一軒家があったりと、平屋(一戸建て)よりも高い建物があることがほとんどです。
平屋(一戸建て)よりも高い建物が多ければ、風通しや日当たりが悪くなってしまうことにつながります。
また、プライバシーの侵害を回避するために、窓を少なくしたり、小さくしたりすることで、風通しや日当たりが悪くなってしまうことがあるため、平屋(一戸建て)を建てるときには、窓の大きさと数にも注意が必要です。
このほか、天井からの光を入れる採光設計などを取り入れるのも有効であるといえるでしょう。ただし、天窓などはコストが高くなるといったデメリットもあります。
日差しが暑い
平屋(一戸建て)は、2階建てや3階建てと比べて、屋根が大きくなります。
そのため、日差しを受ける部分が大きくなり、暑さを感じやすくなるといったデメリットがあります。
そのため、遮熱や断熱を徹底して建てることが大切です。
太陽光パネルに向いていない
太陽光パネルは、太陽光が太陽光パネルに当たることで発電や蓄電ができる仕組みです。
ですが、平屋(一戸建て)の場合、周りにマンションをはじめ、2階建てや3階建ての住宅があった場合、太陽光をさえぎられてしまい、十分な太陽光が太陽光パネルに届きません。
太陽光パネルを設置するときには、周りの環境をよく確認してから、設置するか設置しないかを考えるようにしましょう。
自然災害が起きたときに浸水問題が起こる可能性がある
豪雨で雨量が多くなったり、台風で川が氾濫したりするなど、自然災害が起きたときに平屋(一戸建て)の場合、1階部分しかないため、浸水してしまうと2階部分に避難することができません。
もちろん、浸水しないような高台に建ててあれば問題はありませんが、低地に平屋(一戸建て)を建てている場合は浸水してしまう可能性が高いため、自然災害が起きたときのことまで考えておく必要があります。
また、平屋(一戸建て)を建てる段階で、国土交通省が運営している「ハザードマップポータルサイト」を確認するのがおすすめです。
ハザードマップポータルサイトでは、以下の6点について確認できます。
- 洪水(想定最大規模)
- 土砂災害
- 高潮(想定最大規模)
- 津波(想定最大規模)
- 道路防災情報
- 地形分類
この中で洪水(想定最大規模)と高潮(想定最大規模)、津波(想定最大規模)を確認しておくことで自然災害があったときに浸水してしまうかを事前に知ることができます。
平家(一戸建て)まとめ
平屋(一戸建て)とは、どんな住宅であり、費用や価格相場、坪数単価や坪数と間取りからは、どのくらいの予算で、どのくらいの広さの住宅が建てられるかがわかります。
これらを知っておくことは、平屋の新築一戸建てを購入する上では重要です。
また、平屋(一戸建て)のメリットとデメリットは、多数あり、そのどちらも知り、理解しておくことで、どのような平屋(一戸建て)を建てたら良いかだけでなく、どのような平屋(一戸建て)を建てたら、失敗したり、後悔してしまったりするのかを知ることができます。
平屋(一戸建て)を建てるときには、費用や価格相場、坪数単価や坪数と間取り、メリットとデメリットについて、必ず一通り、目を通して、しっかり理解してからにしましょう。



















