独身で家を建てるときに、本当に独身で家を建てても問題はないのか、心配になっている方もいらっしゃるのではないでしょうか?
家を建てるというと既婚者のイメージが強いかもしれませんが、独身でも家を建てることは決して珍しいことではありません。独身で家を建てるには、さまざまなよさがあります。
この記事では、独身で家を建てる理由をはじめ、独身で家を建てるメリットとデメリット、独身で家を建てる場合の住宅ローンについて、詳しくご紹介いたします。
独身で家を建てる理由は?
家を建てる理由は、人によってさまざまです。もちろん、独身か既婚者かで家を建てる理由には違いがあります。
では、独身で家を建てる理由には、どのようなものがあるのでしょうか?
独身で家を建てる理由には、以下の7点があります。
- 賃貸マンションやアパートの家賃や更新料の支払いがもったいないから
- 賃貸マンションやアパートの騒音が気になるから
- 年を重ねたときに賃貸マンションやアパートが借りにくくなると困るから
- 資産にしたいから
- 新築の家に住みたいから
- 広い家に住みたいから
- 会社の寮や社宅から出なければならない時期がきたから
このように、独身で家を建てる理由は、費用面や老後のことを考えているものが多い傾向にあります。
独身で家を建てるというのは、あまり聞くことがないかもしれませんが、隠れた需要があるものです。
独身で家を建てるメリット
独身で家を建てたいと思っても、一体どのようなメリットがあるかわからず、一歩を踏み出せない人も多いのではないでしょうか?
独身で家を建てるというのは、大変さが目立ち、メリットが見えづらくなっているかもしれません。ですが、独身で家を建てるメリットはたくさんあり、そのどれもが少しでも早く独身で家を建てればよかったと思えるものばかりです。
独身で家を建てるメリットには、以下の10点があります。
- 賃貸マンションやアパートの家賃と同等、またはそれよりも安く家を持つことができる
- 賃貸マンションやアパートと比較して、騒音が軽減できる可能性がある
- 賃貸マンションやアパートと比較して、自由度が高い
- 賃貸マンションやアパートと比較して、収納が増える
- やることによって、部屋を分けられる
- 友人を家に呼びやすくなる
- 職場に近い場所に家を建てられる
- 年を重ねても住む場所に困らない
- 購入する時期によっては、住宅ローンの返済が早く終わる
- 資産として残すことができる
それでは、独身で家を建てるメリットについて、それぞれ詳しく見ていきましょう。
賃貸マンションやアパートの家賃と同等、またはそれよりも安く家を持つことができる
賃貸マンションやアパートを借りる場合、毎月家賃がかかり、2年に一度は敷金がかかります。決して、安い額の支出ではありません。
独身で家を建てれば、賃貸マンションやアパートの家賃と同等、またはそれよりも安く家を持つことが可能です。
もちろん、家の規模はひとり暮らしができる程度のものになります。家賃を払い続けてもマンションやアパートは自分のものにはなりませんが、家を建てれば自分のものになるので、支払いが賃貸マンションやアパートの家賃と同等であっても、メリットがあるといえるでしょう。
賃貸マンションやアパートと比較して、騒音が軽減できる可能性がある
賃貸マンションやアパートは分譲マンションなどと違い、壁が薄く、音が響く傾向にあります。
隣の部屋の生活音や話し声が聞こえることは、珍しいことではありません。ですが、家を建てれば、隣の部屋からの騒音がないため、周りの音が軽減できる可能性が高まります。
騒音がまったくないといえない理由は、一戸建ての家であっても、ご近所で騒音トラブルが起きている可能性がゼロではないためです。
家を建てるときに、住環境をしっかり確認することで、騒音の被害を受ける可能性は限りなく減らせます。必ず家を建てるときには住環境を確認するようにしましょう。
賃貸マンションやアパートと比較して、自由度が高い
賃貸マンションやアパートでは、楽器やペットが不可の単身者向けのものが多い傾向にあります。
ですが、家を建てれば、時間に配慮は必要ですが、楽器を演奏することもできますし、ペットを飼いたければ飼うことが可能です。
また、壁に絵を飾るために穴を開けたり、DIYをして雰囲気を変えたりすることも自由に行えます。
賃貸マンションやアパートと比較して、収納が増える
賃貸マンションやアパートであれば、ワンルームならクローゼットが1個であることがほとんどです。1LDKなどワンルームより広い部屋であっても、クローゼットが1個しかないこともあります。
ですが、家を建てれば、収納を一気に増やすことが可能です。家の建て方を建売住宅にするか、分譲住宅にするか、注文住宅にするかによっても異なりますが、一戸建てであれば、賃貸マンションやアパートのワンルームや1LDKなどに比べて、収納は多くなります。
注文住宅であれば、自由に設計ができるため、パントリーやシューズインクローゼットなどをつくることも可能です。
やることによって、部屋を分けられる
賃貸マンションやアパートに住む場合は、ひとり暮らしであれば、ワンルームや1LDKが多い傾向にあります。
ですが、家を建てれば、部屋数が増えるため、リビング以外にも寝室や趣味の部屋、友人が遊びに来たときに使用するゲストルーム、映画を見るためのプロジェクタールームなど、目的に合わせて部屋を分けることが可能です。
友人を家に呼びやすくなる
賃貸マンションやアパートの場合、ワンルームであれば、狭くて友人を呼ぶことは難しい傾向にあります。
1LDKや2DKなどであれば、かろうじて友人を呼ぶスペースはありますが、一度に5名以上呼ぶのには適していないといえるでしょう。
ですが、一戸建てであれば、ホームパーティーをする場合でも、特に広さに問題はありません。また、ゲストルームがあれば、友人が泊まっていきやすくもあります。
職場に近い場所に家を建てられる
独身で家を建てる場合には、自分の都合だけで場所を選ぶことが可能です。
同棲や結婚をしていたり、子どもがいる場合には、パートナーの職場までの距離を考えたり、子どもの学校の学区を変えないようにしたりしなければならず、住むエリアを決めるときに縛りがあります。
ですが、独身で家を建てれば、自分の職場に近い場所を選択できるので、通勤を楽にすることが可能です。
年を重ねても住む場所に困らない
年を重ねると、賃貸マンションやアパートを借りづらくなる傾向があります。
ですが、家を建てていれば、年をとっても住む場所には困りません。老後のことを考えたら、早めに家を建てるのはメリットであるといえるでしょう。
購入する時期によっては、住宅ローンの返済が早く終わる
何歳で購入するかにもよりますが、20代~30代前半に、家を建てることを決めた場合、35年ローンだったとしても、55~70歳くらいには住宅ローンの返済が終わっている計算になります。
40代で購入した場合と比較しても10年程度早く住宅ローンの返済を終えられるといったメリットがあります。
資産として残すことができる
賃貸マンションやアパートの場合、いくら家賃を支払ったところで自分のものにはなりませんが、家を建てて住宅ローンを完済すれば、その家は自分のものになります。
自分のものになるということは、資産として残すことができるということです。
独身の場合、パートナーや子どもに資産を残すことができませんが、兄弟などがいる場合には資産として相続してもらうことも可能です。
また、老後に老人ホームに入居することになった場合、家を売却して、老人ホームの入居費用に充てることもできます。
このように、資産として家を持っておくことは、メリットしかありません。
独身で家を建てるデメリット
独身で家を建てるメリットは先述したとおり、たくさんあります。
ですが、メリットがあるのと同様にデメリットもあるため、しっかりとデメリットも知っておくことが大切です。
独身で家を建てるデメリットを知っておけば、独身で家を建てたことを後悔する確率を下げられます。
また、独身で家を建てることが本当に最適なことかを判断できるでしょう。
独身で家を建てるデメリットには、以下の9点があります。
- 結婚をしたり、パートナーができたりして、一緒に住むことになった場合、引っ越しが必要になる可能性がある
- 賃貸マンションやアパートと比較して、部屋の掃除が大変
- 賃貸マンションやアパートにはなかった庭の手入れが必要
- 賃貸マンションやアパートと比較して、保険料が高い傾向にある
- 賃貸マンションやアパートと比較して、光熱費が高くなる傾向にある
- 近所付き合いや自治会(町内会)の加入が必要な場合がある
- 資産として継承できる相手がいない場合がある
- 転勤の辞令が出た場合、対応が限られている
- 引っ越しが気軽にできない
それでは、独身で家を建てるデメリットについて、それぞれ詳しく見ていきましょう。
結婚をしたり、パートナーができたりして、一緒に住むことになった場合、引っ越しが必要になる可能性がある
結婚をしたり、パートナーができたりして、一緒に住むことになった場合、相手の勤務先が家から遠い可能性があります。
通勤はほぼ毎日のことですから、相手の職場が遠いのは、長期的に見てもよいことではありません。
賃貸マンションやアパートであれば、引っ越しをして、お互いの職場の中間地点に住むことは可能ですが、家を建ててしまっているとそういうわけにもいかないため、家の場所が問題になることがあります。
また、独身で家を建てている場合、自分ひとりで生活をすればいいので、部屋数も自分のライフスタイルに合わせられています。
そのため、子どもができた場合には、部屋数が足りなくなったり、家自体が狭く感じたりしてしまう可能性があります。
このように、ライフスタイルが変わってしまうと、住み替えを検討する必要も出てくるため、ライフスタイルが変わる可能性がある場合には、家を建てるのを一旦保留にすることも考えた方がよいでしょう。
賃貸マンションやアパートと比較して、部屋の掃除が大変
賃貸マンションやアパートと比較して、部屋が広くなるだけでなく、部屋数も増えます。
そのため、掃除をしなければならない部分が多くなり、掃除の負担が大きくなります。
掃除をするための時間の捻出なども必要となるため、注意が必要です。
賃貸マンションやアパートにはなかった庭の手入れが必要
賃貸マンションやアパートには、ベランダやバルコニーがありますが、さほど広くはないため、掃除の負担もあまりありません。
ですが、一戸建ての場合、庭があるため、草むしりなどのメンテナンスに時間がかかります。
また、虫や爬虫類が苦手な場合には、庭のお手入れは難易度が高いため、注意しましょう。
賃貸マンションやアパートと比較して、保険料が高い傾向にある
賃貸マンションやアパートでも火災保険などに加入しなければなりません。
ですが、一戸建ての場合、加入しなけれはならない保険が多く、また金額も高額になりがちです。
賃貸マンションやアパートに住んでいるときよりもどれくらい保険料が高くなるかを考えて、家を建てる必要があります。
賃貸マンションやアパートと比較して、光熱費が高くなる傾向にある
賃貸マンションやアパートと比較して、家を建てる場合、部屋が広くなったり、部屋数が増えたりすることにより、光熱費が上がる傾向にあります。
また、ペットを飼っている場合には、エアコンをつけたままにするため、在宅仕事以外をしているのであれば、ペットがいない場合に比べて、光熱費が倍以上かかると考えておいてよいでしょう。
近所付き合いや自治会(町内会)の加入が必要な場合がある
賃貸マンションやアパートの場合、近所付き合いは必要ありません。せいぜい、同じマンションやアパートの人と顔を合わせたときに挨拶をする程度です。
ですが、一戸建ての場合、近所付き合いをしなければならない可能性があります。また、自治会(町内会)に加入しなければならない可能性もあります。
基本的に自治会(町内会)の加入に強制力はありません。ですが、自治会(町内会)に加入していないと、ゴミを出せないといったルールを課している場合もあります。
家を建てる地域が自治会(町内会)をどのように運営しているかを確認してから、家を建てることが大切です。
資産として継承できる相手がいない場合がある
独身で家を建てることになんの問題がなかったとしても、建てた家を継承できる相手がいないこともありえます。
結婚をしていれば、パートナーや子どもに家を資産として残すことも可能ですが、独身である場合、まずパートナーや子どもには残せません。
この場合、親や兄弟に残すことは可能ですが、親の方が先に亡くなる可能性は高く、兄弟も必ずしも自分より後に亡くなるとは限らないため、誰にも残せないことがありえます。
もちろん、自分が老人ホームに入ることになったら、家は資産なので売却して、老人ホームの費用に充てることは可能ではありますが、そのような状況にならなかった場合の資産の継承について、考えておく必要があるでしょう。
転勤の辞令が出た場合、対応が限られている
家を建ててしまっていると、転勤の辞令が出たときにできる対応が限られています。たとえば、転勤から帰ってくるまで空き家として置いておくか、賃貸に出すか、売却に出すかです。
転勤の辞令が出てしまうと、自分が住み続けるという選択はできません。転勤先が近ければ、週末だけ帰ってきて、家の掃除や庭の手入れなどをして維持することは可能ですが、転勤先が遠い場合には、きれいなまま維持することも難しいでしょう。
転勤の可能性がある職業に就いている場合には、よく考えてから、家を建てることが大切です。
引っ越しが気軽にできない
家を一度建ててしまうと、住み替えは簡単なことではありません。
売却をしようとしても簡単に買い手が見つかるわけではないため、自分の引っ越しをしたいタイミングで引っ越しができることは稀であると考えておきましょう。
家を売却する場合には、半年以上かかることがほとんどです。
賃貸のマンションやアパートに住んでいるときのように気軽に引っ越しはできないため、住んでいる地域に飽きたり、違う場所に住みたくなったりする傾向がある場合には、独身で家を建てるのに向いていないといえるでしょう。
独身で家を建てる場合の住宅ローンについて
独身で家を建てる場合に気になるもののひとつとして、住宅ローンがあるのではないでしょうか?
独身の場合、夫婦で契約をするペアローンは対象外となってしまうため、契約方法が夫婦の方々よりもひとつ減ってしまいます。ですが、独身でも住宅ローンを契約することは可能です。
住宅ローンで重要視されるのは、きちんと滞りなく、返済が行われるかという点です。
これさえ守られれば、独身であっても既婚者であっても問題なく、住宅ローンの契約を行えます。
また、住宅ローンを契約するときには、審査される項目があり、独身でもその審査項目をクリアしていれば、住宅ローンは契約できます。
以下は、住宅ローンで審査される項目とその理由を一覧にしたものです。
【住宅ローンで審査される項目とその理由一覧】
| 住宅ローンで審査される項目 | 住宅ローンで審査される理由 |
| 年収 | 返済能力があるか判断するため |
| 勤続年数 | 返済能力があるか判断するため。3年以上が必須であることが多い |
| 年齢 | 80歳までに返済が終わる年齢かを判断するため |
| 健康状態 | 団体信用生命保険の加入が可能かを判断するため。また、今後、長期間、しっかり働いて返済ができるか判断するため |
| 信用情報 | 消費者金融などで借り入れがないかを確認するため。また、そのほかのローンがないかを確認するため |
| 担保評価 | 住宅ローンが支払えなくなったときに建てた家を担保として支払うため、不動産価値があるかを判断するため |
独身で家を建てる場合の注意点まとめ
独身で家を建てるときには、家賃を支払うのがもったいないとか広い家に住みたいとか、資産を持ちたいとか、さまざまな理由があります。
独身で家を持つことは、メリットとデメリットをしっかり理解した上で判断するのであれば、とてもよい決断であるといえるでしょう。
家を建てるときには、つい家を建てたときのメリットに目が行きがちではありますが、デメリットもきちんとわかっていれば、独身で家を建てたときに後悔をする可能性を下げられます。
家を建てるということは、大きな決断なので、いかに失敗や後悔をしないようにするかが大切です。
また、独身で家を建てるときに気になるのは、住宅ローンについてでしょう。独身でも住宅ローンは契約できるため、心配する必要はありません。
住宅ローンの契約をするには、返済能力があることが何より重要です。



















