総二階とはあまり聞いたことがない建て方ではないでしょうか?総二階とは、一階部分と二階部分がほとんど同じ面積の住宅のことです。
総二階には、総二階だからこその難しさやメリット、デメリットが存在しています。もちろん、難しいからといって、総二階を上手に建てる方法がないわけではありません。
この記事では、総二階とはどんな住宅であるかをはじめ、総二階の間取りや外観が難しい理由、総二階の間取りのメリットやデメリット、総二階の間取りの成功ポイントについて、詳しくご紹介いたします。
総二階とは?
総二階とは、一階部分と二階部分がほとんど同じ面積・つくりで建てられている住宅のことをいいます。
総二階は、二世帯住宅にも多い建て方です。また、総二階はそのつくりから、二階にリビングを設けている住宅や吹き抜けをつくっている住宅などが多い傾向にあります。
総二階の場合、一階部分と二階部分がほとんど同じ面積であるため、形は立方体や直方体などの形になります。そのため、外観を見ると、他の住宅と比べて、少し個性的な見た目になるといった特徴があります。
総二階の間取りや外観は難しい?
総二階の間取りや外観は、難しいとされていることはあまり知られていません。ですが、実際は、二階の間取りや外観は、ほかの住宅に比べて難しいとされています。
これは総二階の特徴によるためです。総二階は通常の二階建てや部分二階などとは違い、形が独特であるため、間取りや外観が特殊になってしまいます。
総二階の間取りや外観が難しい理由には、以下の3点があります。
- 一階部分と二階部分に部屋や設備をきれいに設置するのが難しい
- 外観が格好悪く見えやすい
- ぴったりの土地を探すの難しい
それでは、総二階の間取りや外観が難しい理由について、それぞれ詳しく見ていきましょう。
一階部分と二階部分に部屋や設備をきれいに設置するのが難しい
総二階は、一階部分と二階部分の面積がほぼ同じではありますが、一階部分と二階部分に配置する部屋や設備は異なります。
たとえば、一階部分には水回りが集約していて、二階部分にはリビングがあるなど、通常の二階建てとは違った間取りになることが多いためです。
一階部分と二階部分でまったく違った設備や部屋を配置するにも関わらず、どちらも面積はほぼ同じであるため、一階部分と二階部分に部屋や設備をきれいに設置するのが難しくなってしまいます。
外観が格好悪く見えやすい
総二階は一階部分と二階部分がほとんど同じ面積であるため、外観が立方体や直方体の形をしています。そのため、外観がおしゃれであるとはお世辞にもいえません。
場合によっては、ダサいと揶揄されることもあります。
外観に手を加えれば、格好悪く見えなくすることは可能ですが、外観に気を遣わずに建ててしまうと、外観が格好悪く見えやすいため、総二階の外観は難しいとされています。
ぴったりの土地を探すのが難しい
いびつな形の土地では、総二階の家を建てるのは難しいため、きれいな形をした土地を探す必要があります。
なぜなら、いびつな形をしている土地の場合、土地がすべて上手く使えず、余ってしまうことがあるからです。
総二階を建てるのに適した土地を探すには、時間がかかる可能性があるので、時間にゆとりをみてスケジュールを組んだ方がよいでしょう。
総二階の間取り:メリットは?
総二階の間取りは難しくもありますが、さまざまなメリットもあります。総二階のメリットは、総二階ならではのものばかりです。
総二階の間取りに関するメリットを知っておくことで、より納得のできる総二階を建てることができるため、知っておくとよいでしょう。
総二階の間取りのメリットには、以下の7点があります。
- コストがかかりにくい
- 工期が短くて済む
- 耐震性が高い
- 防犯性が高い
- 気密性・断熱性が高い
- 傷みにくい
- 狭い土地でも建てやすい
それでは、総二階の間取りのメリットについて、それぞれ詳しく見ていきましょう。
コストがかかりにくい
総二階は一階部分も二階部分も同じ構造で建てられるため、構造的な側面から見てもコストがかかりにくいといったメリットがあります。また、外観に凹凸が少ない分、手間もかからないため、コストを抑えられます。
このほか、総二階は建てるときにも安いですが、メンテナンス費用もかかりにくいため、総じてコストがかかりにくいのが魅力です。
工期が短くて済む
総二階は構造が複雑ではないため、通常の二階建てなどと比較すると、工期が短いといったメリットがあります。
少しでも早く家を建てたい場合にはよいでしょう。
耐震性が高い
総二階は、一階部分と二階部分が同じ構造をしているため、安定感があります。
また、耐震性を高めるものとして、総二階を建てるときには、一本の柱で軒から土台までをつなぐ通し柱を設置したり、柱の位置を同じ場所にしたりすることも可能です。
このように、総二階であれば、安定感があるだけでなく、安定する設計にすることもできます。
防犯性が高い
泥棒が家に侵入するときに二階から侵入する場合、一階部分の足がかりになる場所が必要となります。
ですが、総二階の場合、一階部分と二階部分が同じつくりであるため、足がかりになる部分がありません。
その結果、二階に侵入しづらく、防犯性が高くなります。
気密性・断熱性が高い
総二階は、立方体や直方体の形をしているため、断熱材などを隙間なく施工をすることが可能です。
また、外壁の面積が一般的な二階建てや部分二階などと比較して少ないため、室内の熱が逃げづらいといったメリットがあります。
傷みにくい
凹凸が少ない分、傷みにくいといったメリットがあります。
傷みにくいということは、メンテナンス費用が抑えられるということにもつながります。
狭い土地でも建てやすい
総二階は一階部分と二階部分がほとんど同じ面積であるため、一般的な二階建てや部分二階と比較して、二階部分が広いといった特徴があります。
その結果、狭い土地でも十分に部屋の広さを確保できるので、居住スペースをしっかりとることが可能です。
総二階の間取り:デメリットは?
総二階にはメリットもありますが、デメリットもあります。そもそも、総二階は間取りや外観が難しいのですが、デメリットも間取りからくるものです。
総二階の間取りのデメリットには、以下の3つがあります。
- 外観がおしゃれではない
- 土地選びが難しい
- 間取りを決めるのが難しく、住みづらいことがある
それでは、総二階の間取りのデメリットについて、それぞれ詳しく見ていきましょう。
外観がおしゃれではない
総二階は間取りが決まっているため、形が立方体や直方体の形になってしまいます。
その結果、外観をおしゃれにするのが難しい住宅です。外観がシンプルすぎておしゃれとはほど遠いため、デザインに工夫が必要な点がデメリットとなってしまいます。
土地選びが難しい
総二階は間取りの都合上、立方体や直方体の形の住宅であるため、その形にあった土地が必要となります。
ですが、土地の形がいびつな場合、土地が無駄になってしまうことがあります。
土地選びがスムーズにいけば総二階でも問題はないのですが、総二階の建物の形にあった土地を探すのはなかなか難しいといった現実があります。
間取りを決めるのが難しく、住みづらいことがある
総二階の場合、一階部分と二階部分がほとんど同じ面積であるため、コストなどを考えて建てると、一階部分の面積が設置したい設備などをすべて置ききれないといった問題が生じることがあります。
基本的にはすべての設備を一階部分に集約することが難しいので、総二階の場合は、リビングを二階に置くことが多いです。
また、総二階では収納スペースをあまり取れないといった問題があります。収納スペースが多くほしい場合には、収納スペースをどのように設けるかということをまず考える必要があります。
このように、総二階では、間取りを考えるのが非常に難しく、場合によっては住みづらい家になってしまうことが懸念されます。
総二階の間取りの成功ポイント
総二階の間取りは、間取りや外観に難しさがあるため、デメリットの印象が強くなりがちですが、メリットもたくさんあります。
総二階の間取りを成功させるポイントを知っておけば、総二階を建てたいと思ったときに安心して建てられることでしょう。
ここでは、総二階の間取りの成功ポイントについてご紹介いたします。
総二階の間取りの成功ポイントには、以下の5点があります。
- おしゃれなバルコニーをつくる
- 窓の配置・デザインにこだわる
- 屋根のデザインにこだわる
- インテリアにこだわる
- 外観デザインにこだわる
それでは、総二階の間取りを成功させるポイントについて、それぞれ詳しく見ていきましょう。
おしゃれなバルコニーをつくる
総二階は立方体や直方体であり、凹凸のない形をしています。それが外観を格好悪く見せてしまう一因となっています。
そんな総二階の外観デザインを変えるために、おしゃれなバルコニーをつくることで、印象を変えることが可能です。
バルコニーをつくることで、外観にメリハリが出るだけでなく、洗濯物を干したり、植物を育てたりすることもできます。
窓の配置・デザインにこだわる
どんな家でも窓の位置と大きさは、とても重要です。
総二階の場合、窓を大きくすることで外観の印象も変えられますし、風通しをよくすることもできます。
また、窓は風通しだけでなく、採光といった役割を果たすため、光がどのようにはいるかもよく考えて、位置を決めるとよいでしょう。
屋根のデザインにこだわる
総二階の屋根を平にしてしまうと、完全な立方体や直方体になってしまい、やぼったい印象を与えてしまいます。
ですが、屋根のデザインを変更するだけでおしゃれな外観に変化させることが可能です。
たとえば、本を開いて伏せたような形をした切妻屋根にしたり、片方にだけ傾いている片流れ屋根にしたりするだけで、外観がおしゃれに見えます。
外観のデザインに悩んでいる場合には、屋根の形を平のものから変更するとよいでしょう。
インテリアにこだわる
総二階は、通常の二階建てや部分二階などとは違い、吹き抜けがあったり、リビングが二階にあったりするなど、間取りが特殊になりがちです。
間取りに合ったインテリアを使用することで、総二階の間取りだからこそのコーディネートができます。
インテリアのコーディネート次第で、部屋の雰囲気を変えられるので、ぴったり合うものを選ぶことが成功のポイントになります。
外観デザインにこだわる
総二階は外観が格好悪くなってしまいがちです。なぜなら、形が立方体や直方体であり、メリハリがないからです。
ですが、総二階をシンメトリーデザインにするだけで、ぐっとおしゃれな雰囲気になります。玄関ドアを中心にして、左右に同じだけの窓を配置するだけで、シンメトリーのデザインをつくることが可能です。
外観が格好悪く見えがちな総二階の外観をおしゃれに見せるのに適した方法であるといえるでしょう。
難しい総二階の間取りの解決方法まとめ
総二階とは、あまり聞く機会のない方も多いことでしょう。総二階とは、二階建てではあるものの、一階部分と二階部分がほとんど同じ面積であり、立方体や直方体の形をした住宅のことをいいます。
総二階は、間取りや外観が特殊であるため、難しいと言われることも多い建て方です。
総二階の間取りのメリットには、機能性の高さが挙げられます。耐震性や気密性・断熱性、防犯性が高いなどです。このほか、コストや工期にも総二階ならではの魅力があります。
もちろん、総二階の間取りのデメリットもあり、これらは総二階だからこその問題点です。ですが、これらには、解決方法があります。上手に間取りのデメリットを解決することで、総二階を建てるハードルは下がります。
総二階のことをよく知って、納得のいく総二階を建てるようにしましょう。



















