注文住宅を建てたいと思っても、お金がかかるため、躊躇している方もいらっしゃるのではないでしょうか?
注文住宅は一般的にお金のかかるものではありますが、お金をかけずに家を建てる方法を実践したり、コストカットを上手にしたりすることで、購入のハードルが下がります。
この記事では、お金をかけずに家を建てる方法をはじめ、注文住宅を建てる際にお金をかけない場所とお金をかけるべき場所、注文住宅に必要な頭金について詳しくご紹介いたします。
お金をかけずに家を建てる方法
家を建てるということは、人生で最大の買い物ともいわれるくらいお金がかかることです。それが注文住宅であればなおさらです。
お金をかけずに家を建てる方法がもしあったら、もっと家を建てるハードルが下がったり、予算に不安があっても買えたりするかもしれない、と希望を持てるのではないでしょうか?
ここでは、お金をかけずに家を建てる3つの方法をご紹介いたします。
お金をかけずに家を建てる方法は以下の通りです。
- 借地権を利用する
- ローコスト住宅・分譲住宅・建売住宅で建てる
- 上手にコストカットをする
それでは、お金をかけずに家を建てる方法について、それぞれ詳しく見ていきましょう。
借地権を利用する
借地権とは、土地を借りて家を建てる権利のことをいいます。
借地権は土地を借りているだけなので、固定資産税や都市計画税が借主に発生しないため、家を建てた後に必要となる税金を支払わなくていいといったメリットもあります。
ただし、借地権は土地を借りているため、土地を借りている代金を支払わなければなりません。
借地権の存続期間は、「借地借家法 (借地権の存続期間)第三条」で定められている通り、30年です。そのため、少なくとも30年間は借りつづけられます。
ですが、借地権で借りた土地に家を建てた場合、建物を勝手に売却することはできません。
また、借地権は10年単位で更新することも可能であるため、貸主との交渉次第で30年を超えて住むこともできます。
借地権で土地を借りて家を建てた場合は、最終的に土地を更地にして返却しなければならないため、解体工事の料金が必要となることは覚えておきましょう。
ローコスト住宅・分譲住宅・建売住宅で建てる
ローコスト住宅・分譲住宅・建売住宅は、注文住宅と比較して、安く家を建てることが可能です。
その理由は、人件費や広告費、材料費をかけずに、同じような間取りで家を建てることにあります。
その代わり、注文住宅のような間取りやデザインの自由度はなく、こだわりがある場合には、あまり向いている建て方ではありません。
上手にコストカットをする
いかに見た目や機能を損なわず、コストカットをするかでお金をかけずに家を建てることができます。
舗装をすべてコンクリートにするのではなく、砂利をデザインのひとつとして使用したり、段差をコンクリートにするのではなく、芝で埋めたりするなどです。
また、部屋数を減らしたり、1階と2階や3階の柱の位置を同じにしたりすることでもコストカットはできます。
お金をかけずに家を建てる~家づくりでお金をかけない場所~
注文住宅を建てる際にお金をかけなくていいところ、つまり、コストカットしていい部分があります。
注文住宅を建てる際にお金をかけなくていいところをしっかりコストカットすることで、お金をかけなければならないところに、きちんと予算を割けるといったメリットが生じます。
注文住宅を建てる際にお金をかけなくていい場所には、以下の11点があります。
- シンプルな間取りにする
- 部屋数を減らす
- すべて洋室にする
- 延床面積を減らす
- 収納スペースは1か所に集約する
- 水回りは1か所に集約する
- キッチンや風呂場などの設備のグレードを下げる
- 外構を削減する
- 窓の大きさや数を調整する
- トイレや洗面台などは1つにする
- バルコニーのサイズを調整するか、バルコニーを設置しない
それでは、注文住宅でお金をかけない場所について、それぞれ詳しく見ていきましょう。
シンプルな間取りにする
無駄を減らすということが、コストカットをする上では重要です。
1階と2階や3階の柱を同じ位置にしたり、壁の長さを一定にしたりするなど、凹凸を減らすシンプルなつくりにすることでコストカットにつながります。
部屋数を減らす
床材やクロスなどの量を減らすことでもコストカットになるため、部屋数を減らすのもひとつの方法です。
また、ドアの個数が違うだけでもコストが変わってきます。
部屋数を2つにするのではなく、1つの部屋にして、パーテーションで区切るなどの方法を選択するのもよいでしょう。
すべて洋室にする
和室は洋室と比較した場合、ふすまや畳の張り替えがある分、費用がかかってしまいます。
家を建てるときには、そのときにお金がかかることだけでなく、建てた後のことも考えて選択することが大切です。
延床面積を減らす
広さにこだわりがない場合は、延床面積を減らすことでコストカットができます。
延床面積が広くなればなるほど、費用がかかってしまうためです。
ただし、家族の人数が多いなど、延床面積を減らさない方がいいケースもあります。
本当に延床面積を減らしても問題ないかをしっかり考えましょう。
収納スペースは1か所に集約する
収納スペースがたくさんあることで、収納に困らない理想的な家になると考えている方も多いのではないでしょうか?
しかしながら、収納をたくさんつくってしまうと、その分、ドアや仕切りなどが必要でコストがかかってしまいます。
収納を1か所に集約することで、ドアや仕切りなどのコストカットが可能です。
水回りは1か所に集約する
キッチンや洗濯機置き場、洗面所やトイレ、風呂場などの水回りを1か所に集約するのもコストカットには必要です。
水回りが1か所に集約していないと、水道管をそれぞれの場所に設置しなければならないため、費用がかかってしまいます。
また、水回りを1か所に集約することでコストカットになる以外にも家事導線が便利になるといったメリットもあります。
キッチンや風呂場などの設備のグレードを下げる
キッチンや風呂場などは設備のグレードを下げても、生活に支障をきたさないことがほとんどです。
これは機能面に大きな違いがないからだとされています。
ただし、よく使う場所ではあるので、利便性が低くなるような場合にはコストカットには向かない場所となります。
外構を削減する
外構とは、フェンスや門、植栽や車庫など家の周りのことをさします。
外構には意外と費用がかかっているため、フェンスや門などを削減することでコストカットできます。
ただし、セキュリティ面から必要な部分まで削減しないように注意が必要でもあります。
窓の大きさや数を調整する
大きな窓ばかりだとそれだけでコストがかかってしまいます。
窓は向きと機能を考えて、大きさと数を調整しましょう。
たとえば、日当たりを考慮して南側の窓は大きくして、日差しが強すぎる西側は窓を小さくするなどです。
窓を設置するときは、日当たりと風通し、換気を考えて設置するようにしましょう。
トイレや洗面台などは1つにする
トイレや洗面台などは各階にあると便利なものです。
2階建ての場合は1階と2階に、3階建ての場合は1階と2階と3階に設置している家も少なくありません。
ですが、これらを1つずつにするだけで、大幅なコストカットができます。それぞれの設備の費用だけでなく、水道などの配管の費用がかからないためです。
また、トイレや洗面台などは年月が経つと劣化してしまうため、メンテナンスが必要になり、問題があれば修繕しなければなりません。
トイレや洗面台などが1つだけであれば、メンテナンスや修繕費を抑えられるといったメリットもあります。
バルコニーのサイズを調整するか、バルコニーを設置しない
バルコニーが本当に必要かを今一度考えることが大切です。
洗濯物を干すのであれば庭でも問題はありません。バルコニーを使用する用途がない場合は思い切ってバルコニーを設置しないのもひとつの方法です。
また、洗濯物を干すために必要であれば、洗濯物が干せるだけのスペースがあれば問題はないので、バルコニーのサイズを小さくするという方法もあります。
お金をかけずに家を建てる~家づくりでお金をかけるべき場所~
注文住宅を建てるときには、お金をかけるべきところがあります。
注文住宅を建てる際にお金をかけるべきところをしっかり見極めることで、無駄のないお金の使い方ができ、正しく予算を割けるといったメリットが生じます。
注文住宅を建てる際にお金をかけるべき場所には、以下の10点があります。
- 断熱材
- 土地代
- 地盤改良
- 屋根材・外壁
- 床材
- 窓
- 日常生活でよく使う場所
- 家事で必要なもの
- コンセントの数
- 注文住宅を建てた後に設置しづらいもの
それでは、注文住宅でお金をかけるべき場所について、それぞれ詳しく見ていきましょう。
断熱材
断熱材は絶対にコストカットしてはいけない部分です。断熱材をコストカットしてしまうと、夏は暑く冬は寒い家になってしまうため、光熱費が標準よりもかかってしまうといったデメリットがあります。
快適な日常を送るために、断熱材にはしっかりとお金をかけましょう。
土地代
注文住宅を建てるときには、土地選びを特に慎重に行う必要があります。
長く住む家を購入するには、その土地が住むに値する土地かを知ることが大切です。
たとえば、高台にあり水害の心配がないか、地盤は弱くないかなどがこれにあたります。
高台の土地や地盤の丈夫な土地は、決して安くはありません。
ですが、土地代をコストカットしてしまうと、災害が起きたときなどに被害が大きくなってしまう可能性があります。
地盤改良
注文住宅を建てる場合には、地盤をしっかり調べることが大切です。
地盤が弱ければ、地震が起こったときにせっかく建てた注文住宅が沈み込んでしまったり、傾いたりしてしまいます。
地盤改良が必要な場合は、50~100万円のコストがかかりますが、実施しなければなりません。
安全で安心な生活を送るためにお金をかけるべきところであるといえるでしょう。
屋根材・外壁
屋根や外壁は耐久性が必要な部分です。ここをコストカットしてしまうと、耐久性が下がってしまい、結果として費用がかかってしまうことになります。
なぜかというと、耐久性が低い場合、メンテナンスや修繕費がかかってしまうためです。
メンテナンスや修繕の頻度を下げるためには、屋根材や外壁にきちんとお金をかけなければなりません。
床材
床材はお金をかけるところとして見落とされがちですが、しっかりとお金をかけておいた方がいい部分です。
床材は簡単には変更することができず、張り替えともなれば、家具の移動をしなければなりませんし、お金も時間もかかってしまうからです。
床材を選ぶときは、張り替えなくていいことを前提に選ぶようにしましょう。
窓
窓は大きさや数を調整することでコストカットできる部分ではあります。
ですが、必要な大きさや個数を考えずにコストカットしてしまってはいけない部分でもあります。
窓は風通しと日当たり、採光を考えて設置することが大切です。
窓の大きさや数を調整しすぎてしまったことで、風通しが悪くなってしまえば部屋がカビてしまいますし、日当たりや採光が悪くなってしまうと、部屋が暗くなってしまいます。
窓の設置が必要な分には、しっかりとお金をかけるようにしましょう。
日常生活でよく使う場所
日常生活でよく使う場所は、住んでいる人によってさまざまです。
家族団らんが多く、リビングに家族が集うのであればリビングを、毎日自炊をするのであればキッチンを、各部屋にいることが多いのであればそれぞれの部屋を、といった具合に日常生活でよく使う場所にお金をかけることで利便性が上がり、生活の質が向上します。
また、トイレや風呂場、洗面所、洗濯機周りなど、日常生活に欠かせない場所はお金を惜しまないようにした方が満足度の高い生活を送れるでしょう。
家事で必要なもの
家事で必要なものというのは、浴室乾燥機や食器洗い乾燥機、タッチレス水栓やIHコンロなどがこれにあたります。
家事で使用するものが便利であればあるほど、時短することができ、家事の負担を減らすことが可能です。
また、後からつけるとなると、場所がなかったり、費用がかかりすぎてしまったりすることもあります。
家事の中で何があれば便利かを考えて、設置をしましょう。
コンセントの数
日常生活で意外によく使用しているのがコンセントです。
スマホを充電することにはじまり、パソコンの電源やタブレットの充電、冷蔵庫やオーブンレンジ、テレビや固定電話など、さまざまな場所でコンセントは使用されています。
さしたままではなくとも、アイロンなどを使用するときにもコンセントは必要です。
コンセントの数が少ない場合には、オプションとしてお金はかかってもコンセントの数を増やすようにしましょう。
注文住宅を建てた後に設置しづらいもの
注文住宅を建てた後に設置しづらいものは、お金がかかっても建てるときに設置するようにしましょう。
たとえば、床暖房やハイドア、タンクレストイレなどがこれにあたります。
あったら便利なものと考えるか、日常生活に必要なものと考えるかで、お金をかけるかかけないかが決まるものでもあります。
どのような日常生活を送りたいかをよく考えることが大切です。
お金をかけずに家を建てる~注文住宅に必要な頭金について~
お金をかけずに注文住宅を建てる場合、必要なもののひとつとして頭金があります。
頭金とは、購入する注文住宅の販売価格を支払うときに、住宅ローンの借り入れ分とは別に、貯金などの資金から現金で支払うお金のことをいいます。
注文住宅を購入するときに用意する頭金は、購入する注文住宅の10~20%程度だとされています。
以下は注文住宅を購入するときに必要な頭金のおおよその金額です。
【購入する注文住宅の販売価格と必要な頭金一覧】
| 購入する注文住宅の販売価格 | 必要な頭金 |
| 2,000万円 | 200~400万円 |
| 3,000万円 | 300~600万円 |
| 4,000万円 | 400~800万円 |
| 5,000万円 | 500~1,000万円 |
| 6,000万円 | 600~1,200万円 |
| 7,000万円 | 700~1,400万円 |
| 8,000万円 | 800~1,600万円 |
| 9,000万 | 900~1,800万円 |
| 10,000万円 | 1,000~2,000万円 |
頭金は貯金から自己資金として支払うものであるため、注文住宅を購入する価格によって用意しておかなければならない金額が変わります。
それなりに高額であるため、貯蓄がない場合は、支払いが難しいといった特徴があります。
頭金が絶対にないと注文住宅は購入できない?
頭金がなくても注文住宅を購入することは可能です。
ですが、頭金を用意せずに注文住宅を購入するということは、住宅ローンですべてをまかなうということでもあります。
頭金を用意せずに住宅ローンを契約すると、金利が高くなってしまうため、購入するときの負担は少ないものの、返済するときになって負担が重くなってしまうといったデメリットがあるため、注意が必要です。
また、現金がなく、頭金が用意できない場合でも仲介手数料をはじめ、不動産登記をする上で登録免許税や司法書士費用(司法書士に依頼する場合のみ)などを用意しなければなりません。
頭金がなくても注文住宅を購入することは可能ですが、しっかりと現金も用意しておくようにしましょう。
【お金をかけずに家を建てる】まとめ
注文住宅を建てることは、一生の中で一番高い買い物といわれるほど、とてもお金のかかることです。
ですが、お金をかけずに家を建てる方法もあります。それは「借地権を利用する」・「ローコスト住宅・分譲住宅・建売住宅で建てる」・「上手にコストカットをする」という3つの方法のどれかを実践することです。
注文住宅を建てるときには、お金をかけなくていい場所とお金をかけるべき場所の2つが存在しています。
お金をかけなくていい場所というのは、コストカットしてもいい場所ということです。
コストカットが上手にできれば、注文住宅を少しでも安く建てられます。コストカットをしてもいい場所は、ひとつずつ精査する必要はあるものの、11点もあります。
また、コストカットしてはいけない場所も10点あるため、注文住宅を建てるときには、よく考えなければなりません。
お金をかけなくていい場所とお金をかけるべき場所の判断を間違えなければ、お金をかけずに注文住宅を建てることも可能です。
また、注文住宅を建てるなら、注文住宅に必要な頭金についても知っておくことが大切です。
理想的な注文住宅を建てるために、お金をかけなくていい場所とお金をかけるべき場所について、確認しておくとよいでしょう。



















