戸建てがめんどくさい理由には、実にさまざまなものがあります。
戸建てのめんどくささを知らないまま、購入したり借りてしまったりすると、「こんなはずじゃなかった!」と後悔してしまうことでしょう。
そうならないためにも、戸建てがめんどくさい理由をしっかりと知り、持ち家の戸建てがいいのか、賃貸の戸建てがいいのか、持ち家のマンションがいいのかを比較して、決定することが大切です。
この記事では、「戸建てがめんどくさい理由」をはじめ、「持ち家の戸建てと持ち家のマンションの生活の違いとめんどくささの違い」や「持ち家の戸建てと賃貸の戸建ての違い」、「持ち家の戸建てと持ち家のマンションの選び方」について詳しくご紹介いたします。
戸建てがめんどくさい理由とは?
戸建てがめんどくさい理由には、さまざまな原因があります。
では、どんなところがめんどくさいのでしょうか?
以下の14点は戸建てがめんどくさいといわれる理由です。
- 戸建て購入時に希望の物件が見つかりにくい
- 騒音問題がある
- 平屋でない場合、毎日、階段の上り下りをしなければならない
- バリアフリーにはあまり適していない
- 何時にドアが開いたなどが近所にわかるため、プライバシーがない
- 自家用車の有無で外出か在宅かがバレてしまう
- 近所付き合いがマンションと比較して深い
- 町内会に加入して、当番をこなさないといけない
- 簡単に引っ越せない
- 隣人が口うるさい可能性がある
- 近所に道路族がいた場合、自家用車や壁などに傷をつけられる可能性がある※
- 隣人などとのご近所トラブルを自力で解決しなければならない
- ゴミ出しの際、ゴミ当番がある
- ゴミ出しの際、ゴミステーションが遠い可能性がある
※道路族とは、道路を遊び場として騒ぐ子どもたちとその子どもを放置する親のことをいいます。
多くの場合、騒音だけでなく、自家用車や外壁を傷つけられたり、勝手に庭などの敷地内に入られるなどのトラブルに発展します。
このように、戸建てにはめんどくさいことがたくさんあります。しかも、その多くが戸建てに住む以上、避けては通れないものばかりです。
騒音トラブルや隣人などは運もありますが、万が一、道路族が近所に住んでいたり、隣人が口うるさかったり、プライバシーを侵害してきたりする人だった場合、日頃のストレスは計り知れません。
戸建てがめんどくさい|戸建てとマンション購入の比較
戸建てのめんどくさいことは、「戸建てがめんどくさい理由とは?」で前述した通りですが、ここでは、持ち家の戸建てと持ち家のマンションの生活の違い、めんどくささの違いについて詳しくご紹介いたします。
持ち家の戸建てと持ち家のマンションの生活の違いとは?
まずは、持ち家の戸建てと持ち家のマンションの生活の違いについて詳しく見ていきましょう。
以下の表は持ち家の戸建てと持ち家のマンションの生活の違いを項目ごとに比較したものです。
【持ち家の戸建てと持ち家のマンションの生活の違い】
| 持ち家の戸建て | 持ち家のマンション | |
| ローン返済 | あり | あり |
| 価格※ | 3,180万円〜 | 2,700万円〜 |
| 駐車場代 | 駐車スペースがあればなし | 駐車場代は毎月かかる |
| 自転車の駐車場代 | 駐輪スペースがあればなし | 駐輪場代は毎月かかる |
| バリアフリー | やや不安あり | バリアフリーに最適 |
| 階段 | 平屋でなければ、上り下りは必須 | 5階以上のマンションであればエレベーター完備 |
| 宅配ボックス | 自前で用意 | マンション備え付け |
| オートロック | なし | あり |
| 家の前などの掃除 | 自分で行う | 管理人在中であれば、管理人が行う |
| 管理費の有無 | なし | 共益費あり |
| 修繕積立費 | 自分次第 | あり |
| 修繕 | 自己判断 | マンションの理事会で決定した場合、実施するため支払いの必要あり |
| ゴミ当番 | あり | なし |
| ゴミステーション | 住んでいる場所から遠い可能性がある | マンション内に設置
|
| ゴミを出す時間 | 厳密に決まっている | マンションによってはいつでも出せる |
※価格は立地や広さなどによって異なるため、おおよその金額です。
このように、持ち家の戸建てと持ち家のマンションには、さまざな生活の違いがあります。金銭面だけを見れば、持ち家の戸建ての場合、駐車場代や駐輪場代、管理費がかからなかったり、修繕費が強制ではなかったりするため、戸建ての方にメリットがあります。
ですが、宅配ボックスやゴミステーションなどは持ち家のマンションに設置されていますが、持ち家の戸建てにはありません。その分、戸建ての方が不便であるといえます。
持ち家の戸建てと持ち家のマンションの生活の違いを比較した場合、金銭的な負担を取るか、利便性を取るかが問われることになるでしょう。
持ち家の戸建てと持ち家のマンションのめんどくささの違いとは?
次に、持ち家の戸建てと持ち家のマンションのめんどくささの違いについて詳しく見ていきましょう。
以下の表は持ち家の戸建てと持ち家のマンションのめんどくささの違いを項目ごとに比較したものです。
【持ち家の戸建てと持ち家のマンションのめんどくささの違い】
| 持ち家の戸建て | 持ち家のマンション | |
| 隣人との付き合い | それなりに密 | 挨拶程度の付き合い |
| 町内会への参加 | ほぼ必須 | 特になし |
| 道路族の有無 | 可能性あり | 可能性が低い |
| 道路族の対応 | 自力で解決しなければならない | 特に問題なし※ |
| ご近所トラブル | 自力で解決しなければならない | 管理組合に苦情を申し立てられる |
※基本的には、トラブルがあった場合には管理会社または管理人が対応してくれます。
このように、持ち家の戸建てと持ち家のマンションには、さまざまなめんどくささの違いがあります。めんどくささという点では、生活の違いとは異なり、持ち家の戸建ての方がめんどうなことがあると言えるでしょう。特に騒音や道路族などのご近所トラブルが起きた場合、自力での解決は骨の折れる作業となります。
また、場合によっては、解決策を試したものの、解決に至らず、長年問題に悩まされ続けることもあります。ご近所トラブルによるストレスにさらされ続ける可能性を避けたい場合には、持ち家のマンションの方がよいといえるでしょう。
戸建てがめんどくさい|戸建て購入と賃貸の比較
戸建てと言っても、持ち家の戸建てか賃貸の戸建てかによって違いはあるのでしょうか?ここでは、持ち家の戸建てと賃貸の戸建ての違いについて詳しくご紹介いたします。
以下の表は持ち家の戸建てと賃貸の戸建ての違いを項目ごとに比較したものです。
【持ち家の戸建てと賃貸の戸建ての違い】
| 持ち家の戸建て | 賃貸の戸建て | |
| 資産になる | ◯ | × |
| 物件の状態 | 新築も中古も選べる | ほとんどの場合、中古 |
| 住む期間 | 家主が生きている間は住み続けられる、また家主が亡くなった後に相続すれば住み続けられる | 賃貸契約の更新が必要、場合によっては立ち退きも考えられる
|
| 引っ越し | 簡単にはできない | いつでも可能 |
| 物件の種類 | 豊富 | 購入するよりも少ない |
| 修繕 | 自分たちで行う | 大家が行う |
| 修繕費 | 自分で支払う | 大家が支払う |
| メンテナンス | 自分で行う | 大家が行う |
| メンテナンス費 | 自分で支払う | 大家が支払う |
| ローンの返済 | あり | なし |
| 家賃 | なし | あり |
| 賃貸契約 | なし | あり |
| 初期費用 | 高い | 安い |
| 頭金 | あり | なし |
| 敷金 | なし | ある※ |
| 礼金 | なし | ある※ |
| 仲介手数料 | なし | あり |
| 更新料 | なし | あり |
| 固定資産税 | あり | なし |
| 都市計画税 | あり | なし |
| リフォーム | 自由に可能 | 基本的に不可能または原状回復が必要 |
※敷金・礼金は賃貸でも発生しない物件もあります。
このように、持ち家の戸建てと賃貸の戸建てには大きな違いがたくさんあります。どちらも一長一短あるため、どちらがいいのかを考えるのは難しいのが現状です。
ここからは、持ち家の戸建てと賃貸の戸建てのどちらがいいかについて、詳しくご紹介いたします。
持ち家の戸建てと賃貸の戸建てはどっちがいいの?
持ち家の戸建てと賃貸の戸建てのどちらがいいかは、ライフスタイルや将来の人生プランによって考える必要があります。
以下の4点は持ち家の戸建てと賃貸の戸建ての違いの詳細についてです。
- 資産としての戸建て
- 住む期間の違い
- 修繕に関する対応の違い
- 金銭面での違い
ここでは、持ち家の戸建てと賃貸の戸建ての違いの詳細について見ていきましょう。
資産としての戸建て
持ち家の戸建ては、戸建てを購入するということです。持ち家の戸建ては、自分のものになるため、資産として持つことができます。
しかし、賃貸の戸建ては、いくら家賃や更新料を支払っても資産にはなりません。長い目で見たときに、同じ金額を支払って、資産になる場合と資産にならない場合があることは、注目すべき点であるといえます。
住む期間の違い
持ち家の戸建ての場合は、戸建てを購入しているので、家主が生きている間は住み続けられるのはもちろんのこと、家主が亡くなった後も家族が相続すれば問題なく住み続けられます。
しかし、賃貸の戸建ての場合は、契約の更新が必要となります。大家の都合や老朽化によって、立ち退きするようにいわれる可能性もあり、住む場所を失ってしまうことも考えられます。
また、賃貸の戸建ては、高齢の場合、更新ができたとしても新規で借りることが難しいといった問題が出てくる可能性があります。ですが、持ち家の戸建てであれば、そのような心配はありません。
修繕に関する対応の違い
持ち家の戸建ては購入したら終わりではありません。購入して年数が経てば、あらゆる場所が劣化してきます。そこで必要となるのがメンテナンスや修繕です。
メンテナンスも修繕も何十万、多ければ何百万というお金が必要となります。戸建てを購入した場合、これを自力で捻出しなければなりません。それだけでなく、どの業者に依頼するかなども自分で調べて、見積もりを取り、手配する必要があります。
しかし、賃貸の戸建てであれば、メンテナンスや修繕が必要となっても、自分が見積りを取ったり、支払いをしたりしなければならないということはありません。問題が発生したときに、管理会社に連絡をするだけでOKです。あとは大家が支払いをし、管理会社が修繕の手配をしてくれます。
金銭面での違い
持ち家の戸建てと賃貸の戸建てで大きな違いといえば、金銭面です。基本的に持ち家の戸建てと賃貸の戸建てはかかる費用が異なります。
たとえば、持ち家の戸建ての場合は固定資産税や都市計画税といった税金がかかりますが、賃貸の戸建てには税金はかかりません。しかし、修繕費やメンテナンス費用は持ち家の戸建てにはかかりますが、賃貸の戸建てには一切かかりません。
このようにかかる費用の額も異なってくるため、金銭面での判断は一番難しい点であるといえるでしょう。
戸建てがめんどくさい|戸建てとマンションの選び方
持ち家の戸建てと持ち家のマンションは、購入しているという共通点があります。しかし、生活面やめんどくささの違いは、「戸建てがめんどくさい|戸建てとマンション購入の比較」で前述した通りです。
では、持ち家の戸建てと持ち家のマンションは、それぞれどんなところに注意して選べばいいのでしょうか?ここでは、持ち家の戸建てと持ち家のマンションの選び方について詳しくご紹介いたします。
持ち家の戸建てを選んだ方がいいケース
持ち家の戸建てを選んだ方がいいケースは以下の6点に当てはまるような場合です。
- 間取りにこだわりたい
- 子育てをしているので、自分たちが立てる音が気になる
- 修繕やメンテナンスは自分のタイミングでしたい
- 広い家に住みたい
- リフォームや大きな音の出るDIYを定期的に行いたい
- いずれ同居したい
間取りにこだわりたい
マンションの場合、間取りを自由に変更することは難しいです。ですが、戸建てであれば、建売でなく注文住宅を購入することで、間取りの自由度がぐっと上がります。
間取りにこだわりがある場合は、圧倒的に戸建ての方がよいでしょう。
子育てをしているので、自分たちが立てる音が気になる
マンションは戸建てと比較して、隣との距離が短いため、大きな音を立てるとかなり響きます。また、上の階の物音が下に響きやすく、子どもがジャンプしたり走ったりすることで騒音トラブルに発展することも珍しくはありません。
戸建てであれば、上の階も下の階も住んでいるのは自分たち家族のため、いくら子どもがジャンプしても走っても迷惑をかけることはありませんし、騒音トラブルにも発展しないため、安心して生活ができます。
修繕やメンテナンスは自分のタイミングでしたい
マンションの場合、共有部分の修繕やメンテナンスは、理事会で決定すれば自分が嫌だと思っても実施されます。その際、積み立てた修繕費が使用されるため、支払いたくないからといって支払わなくていいとはなりません。
修繕やメンテナンスを自分のタイミングで行えます。
広い家に住みたい
広い家に住みたい場合は、圧倒的に戸建てがよいといえるでしょう。戸建ての場合、2階建てや3階建てにすることがほとんどなので、部屋数がマンションに比べて多いといった特徴があります。
リフォームをしたい
リフォームは戸建てでもマンションでも可能です。ですが、リフォームの自由度は戸建ての方が大きいため、リフォームも視野に入れて購入するのであれば、戸建ての方がよいといえます。
いずれ同居したい
いずれ同居をしたいと考えている場合は、マンションより戸建ての方がよいといえます。
まず、部屋数ですが、マンションよりも戸建ての方が数が多いからです
マンションの場合、トイレや洗面所がひとつしかない場合が多く、水回りの導線に問題があるため、あまり同居には向いていません。ですが、戸建ての場合は、トイレや洗面所を2つ以上設置することもたやすく、同居で問題が生じる水回りの導線を整理できます。
持ち家のマンションを選んだ方がいいケース
持ち家のマンションを選んだ方がいいケースは以下の7点に当てはまるような場合です。
- セキュリティを重視したい
- 駅に近いところに住みたい
- 人付き合いの楽さを重視したい
- 害虫対策や家の前の掃除などの面倒なことはしたくない
- いつでもゴミ出しをしたい
- 共有スペースや設備のグレードの高い場所に住みたい
- いずれ売りたい
セキュリティを重視したい
マンションはほとんどの場合、オートロックかつ管理人がいることがあるため、セキュリティ面は持ち家の戸建てと比較して安心です。子どもをひとりで留守番させる場合などにも不安は減るでしょう。
駅に近いところに住みたい
マンションは徒歩圏内10分程度のところに駅があることも多く、通勤や通学に便利です。通勤も通学もほぼ毎日のことであるため、マンションの方が戸建てに比べて、タイムパフォーマンスがよいといえるでしょう。
人付き合いの楽さを重視したい
マンションであれば、町内会に参加する必要もなく、マンション内で住人に会ったときに挨拶をかわす程度で問題がありません。
戸建てと比較した場合、マンションの方が人付き合いは楽であるといえます。
害虫対策や家の前の掃除などの面倒なことはしたくない
基本的に害虫対策は外注ですし、掃除は管理人が行うため、わざわざ自分で面倒なことをする必要がありません。もちろん、その分の料金は支払ってはいますが、時間を捻出しなくてよいといったメリットがあります。
いつでもゴミ出しをしたい
マンションにはゴミステーションがマンション内に設置されています。マンションによりますが、前日から出せたり、いつでも出せたりと時間に縛られずにゴミを出せるため、休みの日にわざわざ早起きをする必要もなく、便利です。
共有スペースや設備のグレードの高い場所に住みたい
マンションによりますが、マンション内にレンタルスペースがあったり、ジムやキッズスペースが完備されていたりすることがあります。共有スペースや設備のグレードの高い場所に住みたい場合には、そういったものが備わっているマンションに住むのがよいでしょう。
いずれ売りたい
マンションは戸建てに比べて売りやすいといわれています。いずれ手放す予定であれば、マンションを選んだ方がよいでしょう。
戸建てがめんどくさい|まとめ
戸建てには、さまざまなめんどくさいことがあります。その多くは、近所付き合いや隣人との相性によるものです。
近所の人や隣人が常識のある人たちであれば、戸建てであっても、めんどくささやストレスを抱えずに過ごすこともできるでしょう。しかし、残念ながら、こればっかりは運でしかありません。
上手に人付き合いをこなせる自信があれば、戸建ては向いているといえます。ですが、さまざまなトラブルに直面したときに、自力で解決することが難しければ、戸建てに住むのはあまり向かないと言わざるを得ません。
また、戸建ては購入がいいか賃貸がいいかにおいても、ライフスタイルや将来の人生プランが大きく関与してくることになり、よりメリットの多い方を選択するのがよいといえます。
戸建てにはメリットもたくさんありますが、メリットだけに目を向けるのではなく、デメリットとなる戸建てのめんどくささを理解した上で、購入や借りることを考えるべきでしょう。



















